嵐20周年コンサートのチケット高額転売、無意味な「顔認証」で転売屋が増長か

wezzy

2018/10/13 00:45


 1999年にデビューしたは、来年めでたく20周年を迎える。今年11月から来年1月にかけ、これまでの集大成となる5大ドームコンサートツアー『ARASHI Anniversary Tour 5×20』を開催。アニバーサリーイヤーにふさわしく過去最大規模の動員数を予定しているものの、嵐のコンサートのチケット当選倍率の高さは有名だ。10月11日のチケット当選発表直後から、多くのファンのSNS上には落選を嘆く書き込みが上がっていた。

しかし、当落発表直後から、チケット転売サイトではチケットの高額転売が多数確認されている。チケットの定価は9,500円(ファンクラブ会員は9,000円)だが、チケット売買サイトの「チケット流通センター」には12日昼過ぎの時点で2372件の出品があり、最高額の12月24日の東京ドーム公演は1枚あたり380,000円で出品されている。この日はメンバーの相葉雅紀(35)の誕生日なので、なんとしても参戦したいファンが多いのだろう。

また、同様のチケット売買サイトの「チケットストリート」では、299件の出品があり、1枚の最高額が22000円高額での出品が確認できる(12日11時現在)。なかには、20万を越える高額でありながら、「取引中」の出品も見られた。さらに昨日の時点では、1枚680,000円という仰天価格も確認されており、異様な状況だ。

こうした状況に、ファンはSNS上で怒りの声をあげると同時に、「転売サイトでチケット買うのはやめよう!」と、ファン同士で呼びかけている。高額で転売する出品者を見かけたら運営サイトに通報するという、自治的な働きかけもあるようだ。

とはいえ、嵐のチケットは発表直後に高額転売が問題化、ファンが憤慨する……という流れはもはやお馴染みの光景となっている。いくら注意喚起がされても転売行為が繰り返されている現状に、善良なファンはもううんざり……といったところだろう。
ジャニーズ事務所があらゆる対策を講じるも……
 ジャニーズ事務所も、チケットの高額転売を野放しにしているわけではない。2015年の『ARASHI LIVE TOUR 2015 Japonism』では、東京ドーム公演の一部チケットの申し込みに、顔写真登録を義務づけていた。すでに転売は大きな問題となっていたため、とうとう嵐のコンサートでも転売対策として「顔認証」が導入されるという噂がファンの間に流れ、転売に関わったファンは「チケット買っても観られないのかな?」「転売行為がバレたらブラックリスト入りするかも」と、戦々恐々としていた。

しかしブラックリスト入りのリスクを承知のうえで転売チケットを買うファンも多かった。チケット売買サイトには多数の転売チケットが出品されており、抑制にはつながらなかったようだ。さらに、会場入場時に実施された「顔認証」が、係員による目視というアナログなものだったため、一部のファンからは「全然意味ない、ハッタリかよ」「転売屋がさらに調子に乗るじゃん」と、批判も起こっていた。2016年のアリーナツアー『ARASHI“Japonism Show”in ARENA』でも目視での「顔認証」は実施されていたが、誤認などのトラブルも発生して賛否両論の状態だった。

翌年の『ARASHI LIVE TOUR 2017-2018 untitled』では、入場時に座席が判明するデジタルチケット(QRコード)を採用。高額売買されやすいステージ前方席のチケット転売を阻止する試みを行っていた。しかし、ジャニーズ事務所が試行錯誤しながらいくら対策を講じても転売行為がやまないことは明白で、チケット当選発表を控えた2017年9月には、公式サイトのJohnny’s netに〈ファンのみなさまにおかれましては、正規販売以外でチケットを購入する行為、また正規に購入したチケットを転売サイトで売却する行為は絶対におやめください〉と、警告文を掲載するまでに至っていた。
社会問題化しているチケット高額転売
 嵐のチケット高額取引と並行するように、チケットの転売問題は社会問題にも発展している。2016年9月、日本経済新聞に「チケット高額転売に反対します」という広告が掲載された。これは日本音楽制作者連盟、日本音楽事業者教会、コンサートプロモーターズ協会、コンピュータ・チケッティング協議会の4団体が発表したもので、アーティスト172組が賛同。サザンオールスターズやPerfume、B’z、Mr.Childrenなどの有名アーティストのなかには、もちろん嵐も含まれている。

また、2017年12月には、大手チケット売買サイト「チケットキャンプ」が閉鎖に追い込まれている。同サイトは、転売業者とグルになって手数料を掠め取っていたことが発覚したが、高額転売が問題化することによって社会の目が厳しくなったことがきっかけといえるだろう。

こうしたなかで、またまた浮上した嵐のチケット高額転売問題は、まさにいたちごっこの状態を如実に表したもので、高額転売を根絶することの難しさを考えさせる。ルール違反であることを承知のうえで転売チケットを買うファンがごまんといる以上、需要を見越した転売市場は活況を続けるだろう。もはや個人の良心や、ファンコミュニティの自浄作用に頼るしかないのだろうか。

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