佐藤健×池田エライザ対談「お金に対する一つの明確な答えは見つけた」

ザテレビジョン

2018/10/13 05:00

2015年に「本屋大賞」にノミネートされ、累計発行部数76万部を突破している川村元気の話題作「億男」(文春文庫刊)。これを原作に、佐藤健高橋一生が出演する映画「億男」が10月19日(金)に公開される。

借金を抱え、家族がバラバラになってしまった一男(佐藤)は、3億円の宝くじに当選。人生をやり直そうとしている矢先に、その3億円を大学時代の親友・九十九(高橋)に持ち逃げされてしまう。リレー連載第4回目は、佐藤と、一男の九十九捜しに協力する “港区女子”のあきらを演じる池田エライザが登場。

佐藤「池田さんとは今作が初共演でしたね」

池田「健さんが一男でいてくださったので、私もあきらでいられて、そこの感謝はしてもしきれないです。一男が九十九とどういう関係を築いていたかとかを想像させてくれるのがすごく楽しかったですね。言葉の節々に九十九のことを感じさせる表情をするので、そこからあきらは一男の胸中をくむわけじゃないですか。情も湧いてきますし。健さんが丁寧にやられている分、その情報も多くてすごく楽しかったなと思います」

佐藤「ありがとうございます。一男は一生懸命で愛らしくはあるんですけど…、ダメな男でしたよね。舞い上がって酔っ払って、人としてよろしくないですよね(笑)」

■ 一男をつくるのはすごく時間がかかりました

兄の借金返済のために昼は図書館司書、夜はパン工場で働く一男。一方、あきらはパーティー好きで男を金持ちかどうかで分類する港区女子だ。それぞれの役づくりについて聞いてみると―。

佐藤「一男をつくるのはすごく時間がかかりました。監督とクランクイン前からすごく話し合って。とにかく大変でした。一男ははっきりとしたキャラクターがあるわけではないので、どういうアプローチの仕方で一男をつくっていこうか、その決め方はかなり迷いました。九十九と楽しい日々を過ごしていた過去と、借金を背負って自信がなくなってしまっている現在の違いはにじみ出たらいいなとは思っていましたけど」

池田「あきらはすごく面白い人ですね。男の人たちがお金を持っているかどうかで“億男”と“雑魚”に分類するんですけど、だからといって、“雑魚”を生理的に受け付けないわけではなく、こういう傾向のある人たちがお金を持っていて、こういう身なりでこういう発言をする人がお金を持っていないという統計を出しているんだと思うんです。好奇心と探求心で動いているのかなと。だから、あきらは少しさっぱりして気持ちのいい部分があるんですよね」

■ 現場で鳥肌が立ちました

作品内で印象に残っているシーンを聞いてみると、2人共、一男があきらの紹介で九十九とかつて会社を経営していた百瀬(北村一樹)に会いに競馬場に出掛けるシーンを挙げる結果に。

佐藤「競馬の勝ち負けで一喜一憂するシーンで百瀬さんが『今、頭の中で行ったり来たりしているもの、それがお金の正体だ』って言うんですけど、原作を読んだときからなるほどなと思いました」

池田「私も百瀬さんのそのセリフは実際に聞いていてすごく鳥肌が立ちました」

佐藤「確かにそういう部分はあるかもしれないなと。実質は何も変わってないのに、人間の感情が上がったり下がったりすることってあるじゃないですか。それをセリフでうまく表している。そこが面白いですよね」

池田「あのシーンはあきらと百瀬さんの距離感もすごく面白くて。百瀬さんは目の前にいる女性たちがどういう目的で近寄ってきているのかを見抜く力がある人だと思うので、あきらはどういう風になじんでいこうかなと考えているんですよね。かわいらしく擦り寄るよりも、あきらはそのままで百瀬さんと接するというのが、百瀬さんにとっても心地いいのかなって。そういうみんなの思考が行き届いた環境だったのですごく面白かったです。元々台本が秀逸だったのもあるんですけど、そこまで深く考えることができるシーンだったなと思います」

佐藤「あと、冒頭のパーティーのシーンも印象に残っていますね。芝居でああいう経験したこともないですし、あのシーンで、僕が今までやってきたどの役とも違うということを見せたいシーンでもあったので。パーティーで酔いつぶれて眠ってしまって、朝起きたらお金がない…という場面は、本当に飲みに行ってから撮影現場に行きました。メークもせず、そのまま床で寝て起きたところを撮ったりもしました」

■ 一つの明確な答えは僕の中で見つけた

九十九を探す中、あきらを始めさまざまな人と出会っていく一男。一男と九十九の関係についてはどう思うのだろうか。

佐藤「一男と九十九は“1と99”、2人で“100”。友達であり、2人で初めて完成するというところを表現しようとしているので、なかなか特別ですよね。そこまでの人はなかなか出会えないですよね」

池田「あきらは最初は一男に興味なかったと思うんです。いろいろ話をするうち、一男に対して、一度は失ったとしても取り戻せるような、本質的につきあえる友人がいることへのうらやましさで、協力するようになったと思います」

最後に映画「億男」の見どころは?

佐藤「3億円あったときにどう使ったらいいか分からないけど、この映画を通して一つの明確な答えは僕の中で見つけたし、この映画の中で提示できたと思います。お金って普遍的というか、絶対的なテーマじゃないですか。そのお金について自分自身も映画に出ることで理解を深めたり、世の中にメッセージを残したりできる、すごく魅力的な作品になったと思います」(ザテレビジョン)

https://news.walkerplus.com/article/165576/

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