『リーガルV』が『ドクターX』より超面白い!難点は米倉涼子の痛々しいミニスカおばさん姿


 今クールの連続テレビドラマ『リーガルV 元弁護士・小鳥遊翔子』(テレビ朝日系)の第1話が11日、放送された。

小鳥遊翔子(米倉涼子)は大手法律事務所「Felix&Temma法律事務所」のヤリ手弁護士だったが、1年前にある事件を起こして弁護士資格を剥奪され、同事務所もクビになっていた。

そんな小鳥遊は、若手ポンコツ弁護士の青島圭太(林遣都)、弁護士資格は持っているものの実務経験のない元大学教授・京極雅彦(高橋英樹)、さらにパラリーガルとして、ストーカー規制法違反で服役していた元警備員の馬場雄一(荒川良々)、元銀行員で1億円横領の前科を持つ伊藤理恵(安達祐実)、ホストの茅野明(三浦翔平)を雇い、京極法律事務所を立ち上げる。

迎えた事務所の初日、青島は出勤途中、君島化学社員の安田勉(児嶋一哉)が駅で痴漢の犯人として駅員に取り押さえられている現場に出くわし、安田の弁護を引き受ける。痴漢冤罪事件は“有罪率99.9%”といわれるほど無罪を勝ち取るのが難しいこともあり、小鳥遊と青島は安田に示談に応じるよう説得するものの、安田の“自分の人生を自分で否定しなくない”という強い思いと、安田が大手企業である君島化学の社員だという事実を知り、裁判に挑む決意をする。

だが、第1回公判期日の証人尋問で、弁護士資格のない小鳥遊の代わりに法廷に立った青島は、検事からコテンパンにやられてしまう。そして迎えた第2回公判期日。独自に調査を進め事件の真相をつかんでいた小鳥遊は、参考人として「鉄道研究家の第一人者」の肩書で出廷し、青島の質問に答えるかたちで警察調書の矛盾を次々と暴き、ついに被害を受けたと嘘の主張をしていたホステスの三島麻央(山谷花純)が被害の訴えを取り下げる。実は今回の痴漢冤罪は、安田が会社でリーダーを務めるグループが重要な特許を出願するのにからみ、安田の同僚と三島がグルになって仕込んだものだったのだ。

その証拠を掴んだ小鳥遊は、特許出願をめぐる会社の内紛を告発する会見を開くと君島化学を脅し、さらに安田を不当解雇したとして損害賠償を請求。君島化学から安田へ賠償金を支払わせることで、京極法律事務所が安田から多額の報酬を手にする流れになったところまでが放送された。

●高視聴率に期待

同ドラマの放送枠であるテレビ朝日系木曜夜9時台といえば、一昨年、昨年と2年連続で米倉主演の人気ドラマシリーズ『ドクターX~外科医・大門未知子~』が放送され、高視聴率を叩き出したことでも知られている。その『ドクターX』制作スタッフの多くが今回の『リーガルV』に参加しており、さらには番組公式サイト上には『“失敗しない女”から“クビになった女”へ』と掲げられていることからも、『ドクターX』を意識したドラマであることがうかがえる。

実際にドラマを見ても、米倉演じる優秀なスキルを持つ一匹狼的な主人公が、毎話さまざまな難題に挑み解決していくという設定や、豪華な演出やキャスト陣、そしてテンポ良く進む展開と、両ドラマの共通点が多く見られ、すぐに“『リーガルV』は『ドクターX』の女弁護士版”であることが理解できる。

で、あえて今年は高視聴率が確実視できる『ドクターX』ではなく、『リーガルV』という新ドラマ制作に挑戦する試みが成功するかのどうか、という点が注目されるわけだが、第1話を見た感想としては、“ひとまず成功”といえるだろう。

その理由としてやはり大きいのは、いくら人気シリーズとはいえ、多くの視聴者が昨年の『ドクターX』にマンネリ感を覚えていたことは否めず、ネタ的にも“出尽くし感”が強かったからだ。『リーガルV』になって新鮮味もあり、エンタメ作品として十分に見応えもある作品に仕上がっているので、その結果は素直に評価できる

また、今後、回を重ねるにつれてドラマが熱を帯び、盛り上がっていきそうな予感も感じた。たとえば第1話では、小鳥遊がFelix&Temma法律事務所をクビになった事件の裏には、同事務所の代表・天馬荘一郎(小日向文世)、海崎勇人(向井理)、白鳥美奈子(菜々緒)らと小鳥遊の間に“なんらかの事情”があったことが匂わされ、今後天馬ら3人と小鳥遊の熱いバトルが展開されることが予告され、ぐっと興味をひかれる。このまま視聴者を巻き込んで盛り上がっていけば、『ドクターX』超えも不可能ではないかもしれない。

ただ、あえて懸念点をあげるとすれば、さすがに43歳の米倉が超ミニスカで上半身も“緩い服”をまとい露出多めで、茶色く染めた短い髪で颯爽と歩き回る姿には、ちょっと無理を感じた。同じ女性から見ても“痛々しいミニスカおばさん”という印象で、どうも米倉の存在がドラマ全体に違和感を振りまいていると感じるのは、私だけだろうか。

今クールでは、人気ドラマシリーズの『下町ロケット』(TBS系)が『リーガルV』のライバルとみられているが、そんな違和感さえ乗り越えることができれば、マンネリ感漂う『下町ロケット』を抑えて今クールの、いや、今年の連ドラのなかで視聴率1位もみえてくるのではないだろうか。
(文=米倉奈津子/ライター)

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