『リーガルV』第一話が炎上!「痴漢は女のでっち上げ」という安易すぎる展開

wezzy

2018/10/13 01:15


 10月11日に放送開始した米倉涼子(43)主演の連続ドラマ『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレビ朝日系)が、高視聴率で15.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、「さすが面白かった」とおおむね好評を得ている。しかし一方で、「痴漢冤罪」を扱ったその内容には、危惧や批判の声もある。第一話はどのようなストーリーだったのか。

『リーガルV』は、「京極法律事務所」の管理人で元・弁護士の小鳥遊翔子(米倉)が、強引な手段を駆使するなどして、厄介な案件の勝訴を目指す……というストーリー。11日放送の初回で登場した“有罪率99.9%で無罪を勝ち取るのが極めて難しい厄介な案件”こそが、まさに「痴漢冤罪」だった。

翔子にスカウトされた若手弁護士・青島圭太(林遺都)が出勤中、会社員・安田勉(児嶋一哉)が痴漢を疑われ駅員に取り押さえられている現場に遭遇する。無実を訴える安田は青島に自分の弁護を依頼。痴漢冤罪で無罪を勝ち取るのは難しいし金にもならないとして、安田に示談を促す翔子だったが、途中で気が変わり安田の無罪を目指す。そして型破りな方法で事件の真相を掴んだ翔子は、第2回公判に“鉄道研究家”として自ら出廷。警察調書の矛盾点をあげつらい、最終的に被害を訴えていた三島麻央(山谷花純)の嘘を暴き、訴えは取り下げられた。痴漢冤罪は、麻央と安田の同僚によるでっちあげだったのだ。

ネット上の反応を見ていくと、高視聴率をマークしただけあって、この展開を「わかりやすい」「テンポが良い」「面白い」「爽快」と好意的に受け止める声が多い。一方、前述のように、痴漢冤罪というネタを軽く扱うことへの非難も少なくはない。また、痴漢被害をでっち上げる女性に対して嫌悪感を示す声もあるが、物語で女性とグルになった同僚男性への嫌悪感はほとんどあがっていない。

『リーガルV』は高視聴率だからこそ、安易なテーマ選びは罪深い
 『リーガルV』が、女が痴漢冤罪で男を陥れる事件を第一話で取り扱ったのはなぜだろうか。キャッチーなネタだということなのか、あるいは注目すべき重大な問題ということか……であれば、この難しいテーマを単純明快に描くべきではなかったと思う。実際の痴漢被害で苦しむ被害者の多さや、卑劣な痴漢加害者に触れることなく、「悪い女が冤罪をでっち上げた」面だけを描くバランス感覚が残念なのだ。

そもそも痴漢という犯罪自体は絵空事ではなく現実に起きている許されざる問題なのに、マスメディアやエンターテインメントは「痴漢=冤罪」というイメージの強化に努めている。結果的に痴漢被害そのものが軽視され、被害を訴えても金目当ての痴漢冤罪を疑われるなど、泣き寝入りする被害者を生み出しかねない。

何の罪もない人がある日突然、痴漢にでっち上げられて人生が一変する……という展開は、確かにドラマティックだし、自分の身に降りかかることを想像したらゾッとするだろう。だが、痴漢「被害」に遭い、肉体的・精神的苦痛を強いられた人の人生も想像してみてほしい。

『リーガルV』公式サイトのイントロダクションには「スキャンダラスな“元・弁護士”が弱者を救う!?」とあり、弱者を救済するドラマを期待している視聴者もいるだろう。来週放送の第二話は“ハニートラップ”がテーマとのことで、ネット上では早くも落胆の声が上がっている。

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