ドラマ『SUITS』は織田裕二のアメリカンぶりがクセになる。職場でウィスキーって…

女子SPA!

2018/10/12 15:46



ニューヨークの大手弁護士事務所を舞台に「敏腕ながら傲慢なエリート弁護士」と「天才的な記憶力を持つ新人弁護士」が繰り広げるリーガルドラマ、『SUITS/スーツ』。初回視聴者数460万人超えという全米大ヒット・ドラマが、日本版『SUITS/スーツ』(フジテレビ系、月曜夜9時~)として「月9」に登場しました。

主演の織田裕二(50)、中島裕翔(25)に加え、鈴木保奈美(52)も共演者として名を連ね『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)コンビの再会! と放送前から話題に。第1話の平均視聴率は14.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好調なスタートをきった日本版『SUITS/スーツ』。米国版の大ファンでもある筆者が、このドラマの見どころをご紹介します。

◆アメリカ版をかなり忠実に再現した脚本

日本国内でもファンが多いだけに、放送前から「ミスキャストでは?」「日本版にして、設定は大丈夫なのか?」という声も多くあげられていたこのドラマ。10月8日に第1話が放送されました。

甲斐正午(織田裕二)は大手法律事務所「幸村・上杉法律事務所」に所属する、敏腕だけど傲慢(ごうまん)な弁護士。勝つためなら手段を選ばない負け知らずのスーパーエリートで、事務所の経営権を握る“シニアパートナー”への昇格を狙っています。しかし、事務所の所長である幸村チカ(鈴木保奈美)は、シニアパートナー昇格の条件として甲斐に、若手の弁護士“アソシエイト”を雇うことを言い渡します。

一匹狼でやってきた甲斐は気乗りしないまま、アソシエイトの新人採用面接を開き、そこにやってきたのが鈴木大貴(中島裕翔)でした。鈴木は「一度見たものは絶対に忘れない」という天才的な記憶力を持った人物。にも関わらず、幼馴染の悪友・谷元遊星(磯村優斗)にのせられて替え玉受験をし、それがバレて高校を中退して以降、くすぶったフリーター生活をしているのでした。

鈴木はアソシエイトの面接に来たわけではなく、悪友に騙されて麻薬の取引をしている最中に、警察官に追われて面接会場へ逃げてきたのでした。アソシエイト面接に紛れこむことで、警察官から逃げ切れた鈴木。ところが、取引き時に渡すはずの数千万円の札束を、甲斐の前で、誤ってカバンからぶちまけてしまい、事情を説明するはめになります。

◆中島裕翔の背追い込んだ表情が絶妙!

面白半分で鈴木の話を聞いていた甲斐でしたが、鈴木が六法全書の内容を完璧に記憶していることを知り、その能力に驚きます。鈴木の記憶力に興味を持った甲斐は、鈴木を別人物になりすまさせて、新人アソシエイトとして自身の部下にすることを決意。鈴木は弁護士として「幸村・上杉法律事務所」に入所するのでした。登場人物の事情・人物説明とバディである2人の出会いで第1話の前半は終了します。

話のテンポは海外版よりもゆったりで、設定の細かい部分は日本版に書き換えられていますが、話の大筋、展開、セリフはほぼ海外版が忠実に再現されています。そしてなにより鈴木演じる中島裕翔の、才能をもちながらもくすぶっているフリーターの演技が光っています。セリフが多くない分、間の取り方や表情で鈴木の心の動きや迷い、弱さを存分に表現しています。感情を爆発させるシーンにもフレッシュさが出ていて、思わず鈴木に感情移入してしまいます。

◆織田裕二のアメリカンぶりがクセになる

一方で自分のオフィスでウィスキーを飲みながら考え事をしたり、オフィスに飾ってある野球ボールを投げながら会話をしたりと、ややアメリカンな行動をする甲斐ですが、最初はそんな織田裕二の演技に「ここまで海外に寄せなくても……」と動揺したものの、見ているとだんだんクセになってきます。さらに、ここにバブリーな雰囲気を醸し出す鈴木保奈美が加わることで、かなりハイカロリーな絵面になります。

しかし、中島裕翔の脱力感ある演技がこの濃さとうまく調和して、最高のバディものとしてかけあいを展開。平成と昭和が混じり合う瞬間を見たような気持ちになります。

原作ファンとして真正面から日本版を見ると「あれも違う」「これも違う」「原作はもっとスタイリッシュだ!」と違うところばかりが気になって、純粋に楽しめなくなるでしょう。海外のスケール感や事情を日本に持ち込むことは不可能なので、難しいところではあります。しかし、海外版のおもしろい要素はそのままに、展開も2転3転4転し、日本版オリジナルとして見れば十分に楽しめる内容となっています。原作とは別物とわりきって、純粋にドラマを楽しむのが正解です。

天才的な記憶力を持つ鈴木と違法行為スレスレでも勝ちにこだわる甲斐が、バディとしてどのように難解な事件を解決していくのか、その内容に期待が膨らみます。それと同時に「スーツを着てこい」と言われても喪服しか手元になかった鈴木がビジネス・スーツを見に纏い、弁護士として、人として成長していく姿も楽しみでなりません。

織田裕二のスーツの着こなしをはじめ、初回から存在感のあるティファニーのアクセサリーを多用し、ゴージャスな衣装を身にまとった鈴木保奈美など、ドラマ内に出てくる衣装も見所になりそうです。第2回も目が離せません。

<文/瀧戸詠未>

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