オリエンタルラジオ中田敦彦はテレビから「干された」? むしろテレビを見限ったか

wezzy

2018/10/12 00:05


 9日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)が、オリエンタルラジオの中田敦彦(36)が、テレビから「干された」という疑惑を報じている。中田は今年3月に『ビビット』(TBS系)、9月には『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)と、長年続けていたレギュラー番組を続々と卒業していた。記事によれば、中田が「干された」背景には、テレビ業界のある事情が絡んでいるという。

ことの発端は昨年、脳科学者の茂木健一郎(55)と、お笑い芸人の松本人志(55)が「笑い」をめぐる議論で衝突したことから始まる。茂木が昨年2月、自身のTwitter上で「日本のお笑い芸人たちは、上下関係や空気を読んだ笑いに終止し、権力者に批評の目を向けた笑いは皆無。後者が支配する地上波テレビはオワコン」と、テレビ業界を批判した。これに対して松本人志が『ワイドナショー』(フジテレビ系)で言及すると、茂木は翌週の同番組にゲスト出演し、「エールのつもりで言ったのですが、誤解を招いてしまい、すみません」と、謝罪するという一騒動があった。

これを受けて、中田は昨年4月、<オリラジ中田、茂木健一郎の『お笑いオワコン論』支持!>というタイトルでブログを更新。<大御所の番組に出演して大御所に面白くないと言われ公開処刑をされてしまいました>と騒動に言及し、茂木のテレビ批判に賛同した。しかしこれが、先輩芸人である松本人志への批判行為と見なした吉本興業の社長や幹部は、中田に謝罪を要求。しかし中田はラジオ番組で「謝らない」と宣言し、事態はこう着状態が続いていた。この事件を受けて、テレビ局側が大御所の松本に忖度して中田を忌避、結果的にレギュラー番組を失った……というのが、中田の「干され」疑惑報道の詳細なあらましだ。

10日には、中田の妻でタレントの福田萌(33)がTwitterで、<夫の中田敦彦がテレビ干されたとお騒がせしていますが、もし仮に彼を干した人物がいるのなら、それは紛れもなく"私"です。 「ワークライフバランスは!?」「子育て手伝え!!」と言い続けた結果、このようになってしまいました。そのことについてお詫び申し上げます。>などと言及し、笑いを交えてフォローに徹していた。

ネットでは、「たしかに最近、テレビで見てないもんな」「せっかく再ブレイクしてたのに残念」と、中田がテレビ業界の鼻つまみ者となり、「干された」という報道に同調する意見が多くあがっている。
テレビに背を向け始めた芸能人たち
 テレビから「干された」ことで世間を騒がせている中田だが、本人は意外とケロリとしているのかも知れない。件の「週刊女性」の直撃取材に対しても、「干されたってことじゃない。仕事を整理したんです」と説明している。

中田は2015年にダンス&ボーカルユニット「RADIO FISH」でブレイクして以来、芸人以外の活動にも注力している。現在は、「FAUST」という弟分ユニットの音楽プロデューサー業のほか、オリジナル商品のデザインや販売、イベントの運営、映像の配信などを手がけるオンラインサロンを運営している。テレビを主戦場とする芸能人ならレギュラー番組を失うことは大きな痛手だろうが、これほど活動の場を広げている中田であれば、仮にテレビから「干された」という報道が事実でも、そこまで深刻な不利益にはならなそうだ。むしろ、多忙な中田がテレビ出演を「整理した」というのも頷けるだろう。

かつて中田に助勢された茂木健一郎は10日、ブログで「干され」騒動について言及している。<「テレビ」がなんといっても大切な仕事の場であり、そこに出ないことは「干される」ことだという前提があると思う。だが、果たしてそうだろうか?>と、疑問を投げかけた。

茂木は、視聴者離れの進むテレビの影響力低下を指摘したうえで、<テレビはもはや唯一の選択肢にはなっていない。優先順位が変わってしまったのだ。>とし、<今のメディアは、一年単位どころか、月単位で、風景が変わっていっているのだ。変わらないのが、変われないのがテレビだとしたら、また、テレビが「村」で誰かを「干す」とかなんとか言っていて、それを前提に雑誌が記事を書くようでは、ますます影響力は低下していくばかりだと思う。>と、旧態依然としたテレビやメディアの在り方を批判。そのうえで、<テレビが中田さんを干すのではなく、中田さんがテレビを干すことこそを恐れるべき時代になっているのではないかと思う。>と、結んでいる。

近年、テレビ以外にも活躍の場を持つ芸能人が増えている。クラウドファンディングで自由な活動を展開するキングコングの西野亮廣(38)や、Twitterで言論を続けるウーマンラッシュアワーの村本大輔(37)が例に挙げられるだろう。また、元SMAP稲垣吾郎(44)、草なぎ剛(44)、香取慎吾(41)は「新しい地図」を結成後、テレビへの露出こそ減ったものの、ネットを中心に新たな活躍の幅を広げている。芸能人にとって、もはやテレビは芸能活動の生命線ではない。むしろ、大御所批判の代償として「干される」ような場所ならば、足かせにすらなる。

テレビがかつて「メディアの王様」だった頃のように、威権の上に胡坐をかき、芸能人を「使う」もしくは「干す」という一方的なパワーバランスは、すでに崩れ始めているのだろう。

テレビから「干された」中田が活躍することは、旧態依然としたテレビ業界の在り方に、楔を打ち込むことになりそうだ。

(今いくわ)

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