北川景子、「メディアには必ず偏り」記者役通して日頃の感覚世の中に


女優の北川景子が11日、10月20日と27日にNHKで放送されるドラマ『フェイクニュース』(総合・21:00~21:49)の会見に、野木亜紀子(脚本)、土屋勝裕(制作統括)、北野拓(プロデューサー)、堀切園健太郎(演出)とともに登場した。

同作は、TBS系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』などで知られる脚本家・野木亜紀子氏がNHKに初めて書き下ろす社会派エンターテイメントドラマ。大手新聞社からネットメディアに出向した東雲樹を北川が演じ、インスタント食品への青虫混入事件に端を発するフェイクニュース騒動に立ち向かう姿を描く。北川のほか、光石研、永山絢斗、矢本悠馬、新井浩文、岩松了、杉本哲太らが出演する。

「もともとメディアを題材としたドラマを作りたいというのがあった」という脚本の野木は、「今やるならフェイクニュースがいいんじゃないか」と進めたが、「いざ始めると、調べなきゃいけない要素も多いし、とっても大変な作業になり、(北山・堀切園と)3人で、何時間話し合ったかわからないくらい、相当時間がかかりました」と振り返る。

Twitter、まとめサイトなどインターネット上のサイトも多く登場するが、堀切園は「ネットの世界をどう表現するのか。映像向きではない世界を、スピード感を持ってテンポよく見せられるように。目で見ても楽しいし、感覚的に見てる側に届けられたらいいなと思いました」と演出の意図を語った。

いつもは取材される側の北川も、今回は取材して記事を書く側の役に。これまで会った記者を思い浮かべつつも「服装の決まりもないし、取材の切り口やスタンスも全然違うと感じましたので、いろんな方の顔は浮かべたんですけど、野木先生の書かれたキャラクターを大事に演じればいいのかなと思って」と役への思いを明かす。

またネットメディアという題材に関しては、「私はこういう業界にいたので、トピックスに上がることもたくさん経験しており、作品をやったから見方が変わったことはあまりないです。フェイクニュースがあることも身を持って知っていたし」と語る。「慎重な性格で、マスメディアの情報には必ず偏りがあるということは認識しています。同じ事柄や事件を扱っていても、報じるスタンスや聞き込む角度がメディアによって違ってきます」と見解を披露し、「目にした情報を鵜呑みにしないということと、聞き比べること、見極める目を持つことが大切なのかなとずっと思ってきたものですから、日頃から感じてきたことを、作品を通じて世の中に投げかけることができて良かったかな」と思慮深さを見せた。

さらに「ネットは盛り上がるのも移ろいも早いので、しっかり見抜く力を養っていただきたいですし、それでも信じてしまうこともあるんですけど、踊らされることがないように。ネットが強いんじゃない、取り扱うのは人間なんだ、というところがメッセージでもあると思う」と作品のテーマを表した。

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