『獣になれない私たち』放送前に脚本家が注意喚起「撮影しにくい時代」

wezzy

2018/10/11 01:15


 新垣結衣と松田龍平が出演するドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)がスタートする。新垣結衣&脚本家・野木亜紀子という『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)のコンビが再び集まるということでも話題の『獣になれない私たち』だが、その放送前に、野木亜紀子がこんな文章をツイッターに投稿していた。

<放送が始まるとロケ場所の特定などがSNSで拡散されると思いますが。強制はできないのだけれど、あまり場所などは呟かないでほしいなと思います。見学者が集まってしまうとご近所迷惑にもなるし撮影できない。逃げ恥の時もロケを飛ばして室内に変えざるをえないことがありました。撮影しにくい時代>(10月9日のツイート)

映画、ドラマ、アニメといった作品に登場する場所をファンが訪れる「聖地巡礼」は、観光のかたちとして完全に定着した。
『君の名は。』や『逃げ恥』で問題となった「聖地巡礼」
 『らき☆すた』に登場する鷹宮神社のように「聖地巡礼」を町おこしの一貫として奨励する場所もある一方で、ファンが押し寄せることで問題になることも多い。

たとえば、アニメ映画『君の名は。』では、作品のファンによる「聖地巡礼」が近隣住民の迷惑となってしまい、公式サイトに<近隣の方々より騒音や早朝深夜の訪問に関する苦情を多数いただきました。関連場所への訪問を予定されている皆様におかれましては、節度のある行動、及びマナーに十分心掛けていただきますようお願い申し上げます>との注意喚起が出されている。

同じような状況は『逃げるは恥だが役に立つ』でも起こっており、2016年12月には番組ホームページに、<最近、『逃げ恥』撮影ロケ地であるマンションを訪れ、写真等を撮影したり、住居スペースに入ったりと ご迷惑をおかけするという案件が出てきております。『逃げるは恥だが役に立つ』を毎週楽しみにご覧いただいている皆さまには無縁のことと思いますが、快くお貸しいただいたロケ地は、ドラマで使用されてはいますが、一般の方が生活する居住地です。そのような行為はお控えいただきますよう、お願い申し上げます>との文章が掲載される事態となっている。
最近はロケの見物に寛容なタレントも増えた
 いまの時代、ロケ地の特定は非常に容易で、少しネットで検索すれば、誰でもそういった情報にアクセスできるだろう。こういった状況はSNSなどが存在し続ける限りもう永遠に変わらない。

であれば、ロケを行う側も、ある程度の見物人がいることを見越して実施する必要があるのかもしれない。

実際、ロケの見物人の行動に寛容な態度を見せるタレントも現れており、ロンドンブーツ1号2号の田村淳は、2016年5月に<ロケ中に『写真は御遠慮下さい』ってスタッフさんが携帯のカメラを向けてる人達に言うけど...この時代にそれはもう通用しないのでは?と思いながらいつも聞いてます...むしろ撮って拡散して宣伝してもらった方が良い...もうネタバレは気にしてられない>とツイートするなどしている。

ただ、連続ドラマの場合、放送中も同じロケ地で何度か撮影する必要がある。そのため場所さえ特定すればロケ開始を待ち伏せすることも可能であり、偶然現場に出くわした見物人しかいないバラエティ番組とはまた違う条件のもとでロケの段取りを考えなくてはいけないという違いはあるだろう。

ドラマの制作スタッフは、ロケ場所に許諾をとり、できる限り通行人などの邪魔にならず撮影できるよう努力している。

ファンも、作品や出演者のためにはどういう行動をとるべきなのか、マナーについて考えることが求められている。

(倉野尾 実)

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