ハイロースタッフがおくる、深夜のトンチキドラマ『PRINCE OF LEGEND』が一話目から“ヤバい”「実写なのにアニメ」「ウテナで龍騎でホスト部」

日刊サイゾー

2018/10/11 01:00



EXILEをはじめとしたアーティストが多数所属するLDHが、2015年から始動させた一大プロジェクト『HiGH&LOW』(ハイロー)。 深夜ドラマから始まり、映画、ライブ、漫画、SNSなど多数のメディアで展開され、LDHファンはもちろん、俳優や特撮、アクション映画やB級映画など、さまざまジャンルのオタクたちから熱い支持を集めました。

3日深夜、そんなハイローをプロデュースしたHI-AXチームが手がける新企画“プリンスバトルプロジェクト”のひとつとして、ドラマ『PRINCE OF LEGEND』(日本テレビ系)がスタートしました。

仲間や家族を守るため、若者たちが拳と拳で語り合うという“ヤンキーケンカ映画”だったハイローに対して、今作はタイトルにもある通り、プリンス=王子様がテーマ。「“女の子”として生まれたすべての女子たちの“シンデレラ願望”を叶える刺激的かつ極上のプロジェクト」らしいのですが、いったいどんな内容なのか、まずはあらすじから振り返っていきたいと思います。

■Episode1「完全無欠の超セレブ! 王子の道に障害などない」


「王子、人々は美しく尊い男達をそう呼ぶ。伝説の王子、それは王子中の王子、ただ一人だけが勝ち取ることのできる栄光の座。これは、伝説の王子になるべく、王子たちが闘う物語である」

というナレーションとともに始まった第一話。物語の主人公は、総資産数兆円といわれる朱雀グループの御曹司・朱雀奏(片寄涼太/GENERATIONS from EXILE TRIBE)。「ロイヤルフェニックス学園」といういかにもお金持ちが集ってきそうな高校に通う容姿端麗、成績優秀の“セレブ王子”な彼は、幼い頃から共に過ごしてきた「歩くWikipedia」と例えられるインテリ“メガネ王子”の第一側近・久遠誠一郎(塩野瑛久)と、虎視眈々と昇進を狙う“下克上王子”の第二側近・鏑木元(飯島寛騎) とともに、「Team奏」として学園の頂点に君臨していました。

あるとき、奏はどっからどう見ても似ていない父(六角精児)から、テレビ電話の画面越しに、病気で亡くなったという初恋の女性の一人娘・成瀬果音(白石聖)の話を聞かされます。現在一人暮らしをしている果音は奨学金で高校に通い、ギャンブル好きな父親が作った借金を返すため、バイト三昧の日々を送っているそうです。奏は遠くにいる父から、代わりに彼女のようすを見てきてほしいと頼まれました。

後日、側近2人とともに果音が通う聖ブリリアント学園を訪れた奏は、「わたしの可愛い王子、理想のプリンス」と、頭にティアラをつけてプリンセスになりきり映画研究部の撮影(のバイト)をしていた果音に一目ぼれ。家に帰ってからも父に報告するために携帯で撮影していた動画を見ながらニヤニヤする奏に、第一側近・久遠は「どうってことない女じゃないか」と冷ややか。しかし奏は「この子は母上の生まれ変わりかもしれない」と目を輝かせます。

奏の父は女性問題の絶えなかった遊び人だったため、その反動から、母は奏を「理想の王子」に育てようと、幼い頃から奏に英才教育を施してきました。しかし、そんな毒親気味の母は病気を患い、一冊の本を奏に授け「私のかわいい王子、理想のプリンス。あなたにこの命を捧げて、愛し続けます。私のプリンス……」と、この世を去ってしまいました。

果音は偶然にも、奏の母と言葉をセリフとして口にしていたわけです。これに勝手な運命を感じた奏は聖ブリリアント学園に出向き、「君は僕の運命の人です」「神様が決めためぐり合わせです」と早速アプローチを開始。

しかし、当の運命の人は、「お花畑に住んでるんですね?」と鼻で笑い、奏の胸ぐらを掴んで「男の妄想、押しつけるのやめてもらえますか?」と突き飛ばし、挙句の果てには「クソ王子!」と奏を指差して、校舎へとスタスタ歩いていってしまいました。

「違った。あの子は僕のプリンセスじゃない。運命じゃなかった」と、この世の終わりみたいな顔で絶望する奏。

その様子を見ていた、学園の理事長・実相寺光彦(加藤諒)がロボットみたいな動きをしながら「おもしろくなりそうですねぇ~~~!」と不気味に笑ったところで、今話は終了です。

■攻めてるポイントその1 銀河万丈のナレーション


 ハイローとは全く違う角度から攻めてきたプリレジェ。“平凡な女子がイケメンに言い寄られる”というストーリーは、乙女ゲームの王道的シナリオだし、ヒロインは貧乏で勝ち気な女の子というのも、『花より男子』シリーズの主人公たちを彷彿とさせ、女子が好きな設定が盛りだくさん。画面からも、今のところ男臭さは一切感じませんし、キラキラ感が漂っています。

ただし、あのハイローを作った人たちが、そんな何番煎じみたいなものを作るわけがなく、プロジェクト公式サイトに「“胸キュン”の時代は終わり、“新時代”が幕を開ける―」とあるように、ただの胸キュン物語ではないことがわかります。

それは冒頭のナレーションから滲み出ていました。ご存知の方も多いでしょうが、ハイローでは、総合格闘技イベント・PRIDEでもおなじみの立木文彦さんが、「かつて、MUGENという伝説のチームがこの一帯を支配していた——」と、重々しいトーンでざっくりとした設定を説明してくれました。「知ってて当然」「これが常識」みたいなテンションで語られるので、トンデモないあらすじも受け入れざるを得なかったわけですが、この手法は『プリレジェ』でも健在です。

しかも、ナレーションは立木さんではなく、銀河万丈さん。『北斗の拳』や『クレイジージャーニー』、『なんでも鑑定団』などでおなじみの方です。乙ゲー感を狙っていくなら、他にピッタリな声優さんがいたでしょうに。今っぽい音楽と絵ヅラに、昭和のアニメっぽいナレーションというチグハグ感が、甘々&胸キュンだけじゃない、このドラマの“ヤバさ”を感じさせます。

■攻めてるポイントその2 狂気の14連壁ドンアイキャッチ


 また、放送時にSNSを騒がせていた、アニメでは「アイキャッチ」と呼ばれるCMの前後に入る番組タイトルクレジット。「王子! 王子! 王子!……」という声に合わせて、ドミノ倒しのように14人の王子たちが次々と果音に壁ドンする様子は、もはや正気の沙汰ではありません。壁ドンするにしても、一人ずつ王子をフィーチャーして、毎回ランダムで登場させるとかすればいいのに、まさかの14連壁ドン。さすがハイロースタッフ、我々の想像を軽く超えてきます。

これには視聴者も「アイキャッチ卑怯すぎでしょ。腹筋つった最高」「普通ドラマにアイキャッチ入れないよね。プリレジェ、実写でアニメをやろうとしているのかもしれない」「慣れてきたタイミングで変えてくるんじゃないかなとか期待してる」と大盛り上がり。中には「アイキャッチの演出でガチャするソシャゲとかになったらどうしよう」と、不安と期待が入り混じった声を上げる人もいたようです。

胸キュンドラマに抵抗のあるハイローファンも、これを見たらきっとイメージが変わると思うので、Huluなどの配信サイトでぜひチェックしてみてほしいです。

■演技はというと……


 今回メインとなった1人目の王子・奏役の片寄くんは、普段活動しているジェネのメンバーの中でも可愛らしいお顔をしているほうですが、やはり、王子様演技には抵抗があるのか、演技が棒。視聴者からも「演技下手で見てられない」「吹っ切ってやってくれ~!」などなど、批判の声が上がっていました。

昨年ドラマ化&映画化された『兄に愛されすぎて困ってます』では、土屋太鳳ちゃんの血の繋がらないツンデレ兄貴を演じていたし、胸キュンモノには多少なりとも免疫があるはずの片寄くんですが、視聴者以上にまだ照れがあるように感じてしまいます。まぁ、ドラマはまだ始まったばかりですし、今後に期待といったところでしょうか……。

それに、全体的には、「ハイローもそれなりに狂ってたけど、プリレジェも違う意味で狂ってる」「一話目の完成度が予想以上に高くてこれ本当に今期の覇権アニメかもなって気がしてきた」など、ハイローファンはもちろん、それ以外の視聴者からも“何かやらかしてくれるだろう”という期待の声が多く上がっているよう。長くなるので詳しい説明は省きますが、現時点ですでに『少女革命ウテナ』『桜蘭高校ホスト部』『仮面ライダー龍騎』などのタイトルを思い浮かべる人も大勢いるようなので、ハイローと同じように、外部のアニメファン、特撮ファンからも支持を集めそうなニオイがプンプンします。

来年3月には、果音をめぐって14人の王子が戦う“伝説の王子選手権”の模様を描いた映画の公開が控えているため、ハイローのときと同じように、ドラマ版はそれぞれの自己紹介的な内容になっていくのでしょうし、今片寄くん演じる奏が、ハイローでいうコブラ(岩田剛典)的立ち位置で、「Team奏」(≒山王連合会)を中心に物語が展開していくのだと思います。

ちなみに、今夜放送の2話では、奏の側近同士がバトルを繰り広げるとのことで、腐女子がキャッキャしそうな展開もありそうな予感……。眠いのを我慢してテレビの前で待機したいと思います。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

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