女性の人生は、長期戦。100人100様、皆違って皆いい。――女性リーダー採用・活躍支援プロジェクト(RCAジョカツ部)特集【後編】

スーパーウーマンだけが企業では「リーダー」として評価されがちだった過去から、今では復職や共働き、働くママのキャリアアップも当たり前と、働き方の価値観が多様な時代になっています。「これからの当たり前」を、私達だけでなく皆さんと一緒に創る、プロジェクト「RCAジョカツ部」の座談会レポート後編では、「結婚・出産・両立がゴールではない…幸せに働く60歳の私って、どんなイメージだろう?」

をテーマにお届けして参ります。

関連記事:女性の人生は、長期戦。100人100様、皆違って皆いい。前編

座談会 参加者紹介 ※2018年9月現在のRCAジョカツ
森本さやかさん(1児の母 ジョカツ部 部長職・事業責任者)<写真右>

夢はお嫁さん…から、倒産で、自分と子供を守れる経済力は必要と思い会社員に。

内田怜七さん(2児の母 ジョカツ部 渉外職)<写真真ん中>

25歳で結婚しすぐに子供が生まれ「私のキャリアは終わった」と思った。

中野裕子さん (1児の母 ジョカツ部リーダー 企画職)<写真左>

子供を抱えてフルタイムで働く不安に30代前半は無我夢中だった。


結婚・出産の先をリアルに見た事がないから真っ白。だからみんな戸惑う

中野「周りの働く女性をみていて感じるのが、結婚や、出産のイメージはCMや雑誌などでよく見ているから、“幸せなわたしのゴール”としてイメージしている人が多いけど、その先のことを予めイメージしている人ってなかなか少ないのではないかなあ、ということです。後は逆に、共働きが増えている一方で現状は負担が妻に偏りがちな家庭が多いので、ただひたすら『両立って大変そう』。見たことがないから、真っ白。」

内田「実際の人生は、産んだその先、なんですよね。」

中野「“産後クライシス”という言葉があるくらい想定外の危機が、自分自身にも夫婦にも訪れることがあるんですよね。だけど、産んだ後も、たいへんだけど、なんとかなる、ということは伝えたいな。楽だとは思わないけど、なんとかなる。」

森本「体力的にたいへんな時期が、1、2年はありますよね。ほんと2、3年は体力勝負でした。体力は大事(笑)。」

内田「わたしは子どもが2人いて、下の子がまだ2歳なので、なかなか辛いです。」

中野「どんな風に辛い?」

内田「常に何かに追われている感じです。」

復職後数年を抜けるとビジネスパーソンとしてのいい変化も訪れる

森本「産後数年はほんとたいへんなんだけど、その時期を抜けると視界が変わる。目の前に100%仕事だけがあった世界から、視点が俯瞰に変わって、自分のことだけじゃなく、関わっているみんなのことまで自然と考えられるようになった。そうしたら、不思議と仕事の生産性も上がったなと思う。」

内田「わたしも、子どもができてから、自分が人間らしくなったなって思いました。自分さえよければいいって思っていたのが、子どもの人生や子どもの社会があり、子どもの目線で世の中を見られるようになって、自分自身とても成長したな、と思います。」

「だけどとにかく、体力的には辛い。(笑)」

中野「産んでからの人生は、長いな。というのが実感。『結婚まで』『出産まで』というゴールではなくて、長い目で、生きている限り自立している人にならなきゃなって、思いました。子どもはものすごい大好きで大切ですけど、私は、私の人生を生きなくちゃ」

自分のこと、目の前のことだけを見ていた視野から、自分のこと以上に守りたい子どもという存在ができることで、視点が俯瞰に変わる、人の視線で世の中を見ることができるようになる、長い目線で働くことを考えるようになる。と、人として、ビジネスパーソンとしてのよい変化も訪れるようです。

産後はラクな仕事に…のつもりが、楽じゃないことも

中野「それまでやったことがないことをやるというのは、結構負荷が高くなること。だから、転職、引越し、出産は同時にやらないほうがいいと、言われていますよね。」

「だから、わたしが個人的に、産後の復職についてとても伝えたいことは、産前と産後は同じ仕事や、できることがつながっている仕事をしたほうが楽だよってこと。営業から事務職に変わる人がいたりするけれど、周りの話を聞いていると、慣れていなかったり、本来の適性が対人向きできっちりが苦手な人にとっては、つらいことになることもあるという声もあるみたい。慣れている仕事で復帰して両立に自信を持てるほうがいいと、私は思います。」

ずっと、長く幸せに働ける未来の道は、みんなで作ろう

中野「今までは男性だけが、子どもや奥さんの人生を背負って働いていたんだなと思う。それを女性も背負えるようになってきているところと言えるのかな。」

内田「男性はひたすら、家族を守りながら働きつづけるしかないという一本道を歩いてきたんだな、と思うと、本当にたいへんだな、って思う。」

「だから、女性も男性も同じく働くようになったのだし、『8時間働けないと会社員として認められない。』とか、『60歳まで一瞬も緩まずに働きつづけなければ。』とかって、今の時代の感触としては、息がつまりそう。男性だけだと一直線のキャリアしか許されにくかったのが、『LEAN IN』でフェイスブックのCOOシェリル・サンドバーク氏が表現したように、女性のキャリアはまっすぐ登るものではなく、横に移動したり、時には下から回り込んだりするジャングルジム型に発展する。実際に紆余曲折を経て活躍している方も増えてきていますよね」

森本「働くのがあと10年だけなら、現状にがまんしながら働く、というのもあるかもしれないけど、あと40年働く、と思うと、自分らしくあとひと花、ふた花咲かす為に、最適な働き方を作っていけないかな?という視点にもなりますよね。」

内田「だから、男女、年齢、国籍、働き方の『こうあるべき』というバイアスは全部とっぱらってもいいんじゃないかな。って、思います。

例えば、家庭も仕事もたいせつだけど、わたしは家事が嫌い。子育ても嫌い。仕事が好き。って堂々と言える人がいるのも自然かも。」

「『皆ちがうし、皆ちがっていい。成果をきちんと出せるなら、いろいろな働き方でいいんだよね』って、なるのが理想ですね。女性で子どもがいる人がふつうに働いている状態、というのが第一ステップ。そして一日に2時間とか、週に2日だけ働くという人がいてもいいなと思います。

会社のことを最優先にできる人だけ会社にずっといてもいい。なんて状態じゃ、そこで働きつづけようと思わないですから。」

中野「結婚・出産はゴールではないよね。それに会社の寿命より人間の寿命の方が長くなってしまっている中、キャリアの積み方も、万人にとっての正解なんて存在しない。正解探しをやっていると不安になるんだと思っていて。自分を信じて、“幸せに働く60歳(70歳!?)のわたし”を、みんなで一緒に描きつづけられるような世界にしていきたいですね。」

人生100年時代。結婚・出産・両立はもはや働く女性のゴールではない。その先に「私たちはどう働くべきか」という確かな道はまだなく不安かもしれないけれど、「幸せに働く60歳の私って、どんなイメージだろう?」と、今わたしたちひとりひとりが誰に遠慮することもなく想像し、言葉にし、小さな変化を起こしつづけることで、新しい「幸せな働き方の道」がわたしたちの後ろに、できていく時代なのかもしれないですね。

リクルートキャリア(RCA)「ジョカツ部」(女性リーダー採用・活躍支援プロジェクト)

復職、共働き、そしてキャリア構築が当たり前の時代へ。

働く女性にとって、無理すぎず、誰かのまねでなく、自分らしいリーダーシップを発揮するチャンスが増えています。これからの当たり前を、私達だけでなく皆さんと一緒に創る、プロジェクトです。

今後もさまざまな切り口での女性活躍に関する情報発信等を予定しています。女性のライフ&キャリアのヒントを得たい方は、ぜひフォローしてみてください。

最新情報等はこちらを随時更新中/リクルートキャリア(RCA)「ジョカツ部」https://www.facebook.com/rcajokatsu/


EDIT&WRITING:飯沼暢子

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