有村架純「中学聖日記」予習編。禁断の恋では終わらせない気迫をスピンオフムービーに感じた、今夜スタート

エキレビ!

2018/10/9 09:45

本日、10月9日(火)よる10時スタートの火曜ドラマ『中学聖日記』(TBS系)。

最高視聴率19.2%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録した『義母と娘のブルース』(レビュー)の枠を引き継ぎ、今期は新任教師と男子中学生の恋を描いていく。
国語教師・末永聖を演じるのは有村架純。聖に恋をする男子中学生・黒岩晶を演じるのは、今作が俳優デビューとなる新人・岡田健史(おかだ・けんし=19)だ。


「禁断の恋」を舞台装置として描く本当のテーマは「ヒューマンラブ」
原作は、雑誌「FEEL YOUNG」(祥伝社)で連載しているかわかみじゅんこの同名漫画。コミックスは、現在4巻まで発売されている。タイトルの『中学聖日記』は、NHKのドラマ『中学生日記』(1972~2012)とTBS系のドラマ『高校聖夫婦』(1983)の両方からの引用だそう(参考)。

まだ「人を好きになる」という気持ちを知らない、片田舎の男子中学生・晶。そこへ赴任してきた国語教師・聖と出会うことで、初めての恋心を知る。

原作で印象的なのは、自分や他者の恋心を「きもちわるい」「イライラする」と表現する晶の戸惑い。キラキラして美しいもののように期待されがちな初恋。その初めての感情への戸惑いと苛立ちが、繰り返し繰り返し周りにぶつけられていく。今作がドラマ初出演であり俳優デビューとなる岡田が、晶の胸の中の衝動をどのように演じ、表現していくのかが一つの見どころとなる。
また、教師役に初挑戦する有村は、実際に国語教師として教壇に立つ20代の女性に事前に話を聞いて役作りをしたそうだ(制作発表レポ)。

河合勝太郎(町田啓太)という非の打ち所がない婚約者がいながらも、晶の魅力に惹かれていく聖。そんな聖の変化に気づいてしまう勝太郎。他にも、晶の家族や友だち、教員、勝太郎の上司など、さまざまな立場の大人とこどもが、晶の初恋によって否応なく人生を変えられてしまう。

ドラマ1話を見る前に、公式サイトとYoutubeで見ることができるスピンオフムービーをぜひチェックしてほしい(Youtube: https://youtu.be/7IhzAsKkepo )。“ハタチの映画監督”・松本花奈が監督を務めたこの動画では、晶が聖に出会う前に友人たちと過ごした穏やかな日常が描かれている。

8ミリカメラで撮影された映像は、近年若者に流行した「写ルンです」で撮った写真を想起させる。晶が恋を知る前の日々はつい最近のことなのに、もう彼らの何でもない日常は遠く過ぎ去り戻らない。聖との出会いが日々の何もかもを変え、失わせてしまったことを示唆する美しい映像。見ておけば、きっとドラマの切なさが倍増するだろう。

本作の宣伝では「禁断の恋」という、言ってしまえばありがちな文句が使われていた。その一方で、公式サイトや制作発表では「ヒューマンラブストーリー」という面もはっきりと押し出そうとしている。ただセンセーショナルなだけで終わらせないという制作陣、俳優陣の気概。それが、このスピンオフムービーのような、映像で訴えかけるものへのこだわりからも強く感じられる。

教師(成人)と中学生(未成年)の恋愛というだけで、多少嫌悪感を抱く人もいるだろう。筆者もその一人だ。しかし、「禁断の恋」を舞台装置としたフィクションの中で、ドラマが本当に伝えようとしている「人間的な愛」とは何なのか。その行方と答えを期待してみても良い作品になっているはずだ。

第1話は、今夜10時から放送予定。
(むらたえりか)

火曜ドラマ『中学聖日記』
TBS系にて、10月9日(火)スタート 毎週火曜よる10時から放送
出演:有村架純、岡田健史、町田啓太(劇団EXILE)、マキタスポーツ、夏木マリ、友近、吉田羊、夏川結衣、中山咲月
原作:かわかみじゅんこ『中学聖日記』(フィールコミックス/祥伝社)
脚本:金子ありさ
演出:塚原あゆ子、竹村謙太郎、坪井敏雄
主題歌:Uru「プロローグ」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
製作:ドリマックス・テレビジョン、TBS
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/chugakuseinikki_tbs/

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