パートナーは欲しくない!「恋愛消極層」ってどんな人?

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2018/10/9 04:00

最近、「交際相手は欲しくない」と公言する人が増えてきました。生活トレンド研究所が行った調査をもとに、紐解きます。

交際相手は要らない!?

最近、「交際相手は欲しくない」と公言する人が増えてきました。彼らはどういった理由で恋愛に興味を抱かないのでしょうか。

2014年9月に生活トレンド研究所が行った「20~40代の恋愛・結婚・家庭観」に関するアンケート調査の、「交際相手が欲しいかどうか(独身)」という質問で、「欲しいと思っているし好きな人もいる」「欲しいと思っているが好きな人はいない」と回答した層を恋愛に対する「積極層」、 「なんとなく欲しいと思っているが特別な活動はしていない」と回答した層を「漠然層」 、「特に欲しいとは思っていない」、「全く欲しくないし今後欲しくなることもないと思う」と回答した層を「消極層」として見てみると、消極層が男性の場合、20代で約3割強、30代で3割弱、40代で4割弱、女性の場合、20代で3割弱、30代で4割強、40代で5割強と、年齢が上がるごとにおよそ上昇していくことがわかりました。
恋愛に対する姿勢として、「欲しいと思っているし好きな人もいる」「欲しいと思っているが好きな人はいない」=【積極層】、 「なんとなく欲しいと思っているが特別な活動はしていない」=【漠然層】 、「特に欲しいとは思っていない」「全く欲しくないし今後欲しくなることもないと思う」=【消極層】と定義します。
この「独身」というカテゴリーの中には、離婚や死別などによって独身となった人も含まれているため、40代の男女が多くなる理由はそのあたりにも隠されているように思いますが、結婚適齢期であるはずの20代や30代でも3~4割もの人達が「交際をしたくない」という意思を示しています。

交際相手が欲しくない人の結婚願望は低い



恋愛をしたくない消極層は結婚に対しても消極的です。「いつかは結婚したいと考えている」「特に結婚したいとは思わないが、いい人がいたらすると思う」という、結婚にポジティブな意思が積極層と漠然層と比べて極めて少ないことから、「今は恋愛したくないけど、いつかは結婚したい」ではなく、「恋愛をしたくないし、結婚もしたくない」という意思がうかがえます。

出会いはあっても結婚したくない



恋愛をしたいと思っていない消極層は、男女共に「結婚の必要性を感じていない」「結婚にメリットがないと思う」「他人と暮らすのが面倒」「子供が欲しくない」が、積極層と漠然層よりも明確に多いのが特徴的ですが、これらは「一人で生きていくことが、あまり大きなハードルだと思わなくなった」と言い換えられるのではないでしょうか。また、「出会う機会」については、積極層よりも多く、「出会いはあっても、結婚という形を望んでいない」ことがわかります。

「おひとりさま」の定着

「男女・年代を問わず、結婚をしたいと思わない理由の上位に『結婚の必要性を感じていないから』というのがくるのは、『おひとりさま』が定着し、社会的な結婚への圧力が減ったことも関係しているように思います。

恋愛をしたいと思っていない消極層は、男女共に『結婚の必要性を感じていない』、『結婚にメリットがないと思う』、『他人と暮らすのが面倒』、『子供が欲しくない』が、積極層と漠然層よりも明確に多いのが特徴的ですが、これらは『一人で生きていくことが、あまり大きなハードルだと思わなくなった』と言い換えられるのではないでしょうか。

負担だった家事が手軽に

生活をしていくうえで欠かせない家事は、今やロボット型掃除機や乾燥機能付き洗濯機、食洗機など家電の進化により、かなり手軽に行えるようになりました。また、最近では低価格帯の家政婦サービスが増えてきたことで、家事をする間もないほど忙しく働く人達が「休日が家事で潰れてしまうなら、家政婦を雇ってそのぶん休みたい」と依頼するケースも多いそうです。

特に誰の手助けもなく暮らしていけることから、男性も若い世代になるにつれ、「結婚にメリットがない」と考えるようになったのかもしれません。

ネットに蔓延する「女と結婚しても」という考え



女性の婚活ブーム以降、男性ネットユーザーを中心に爆発的に広がった『結婚すると男はATM扱いされる』『女と結婚しても、金が掛かるだけ』という考えが、結婚への嫌悪感を煽っているように思います。もちろん経済的理由が大きな理由ではあるのですが、結婚への憧れが削がれた状態なので、『経済的に無理をしてまで結婚する必要はない』と考える傾向があるのではないでしょうか。

年収300万未満の男性は、積極層と漠然層で約5割だったのに対し、消極層で7割弱となっています。実に積極層と漠然層とおよそ同じ5割弱の男性が「結婚したいと思わない理由」に「経済的に余裕がないから」を挙げており、女性はわずか10%にも満たないことから、男性のほうが「家族を養うプレッシャ−」を感じているといえるでしょう。

恋愛消極層にも細かい分類がある

恋愛消極層を好きになってしまったら、その人が恋愛に対してどれくらい拒否感があるのかを見極めなくてはなりません。

人口の1%ほど存在するといわれている、第4の性「無性愛(アセクシャル)」であれば、性的欲求も恋愛感情も抱かないため、どんなに強くアピールをしても難しいでしょう。異性愛の人に同性愛を強要したり、同性愛の人に異性愛を強要するようなもので、基本的に受け入れられないものは受け入れられないのです。

過去のトラウマで恋愛に対してネガティブな感情を抱いていたり、性的欲求を持っていないゆえに恋愛をしたくないという人であれば、時間は掛かるかもしれませんが、恋愛を受容できる可能性があります。ただ、性に対する嫌悪感がある場合や非性愛(ノンセクシャル。恋愛感情はあっても性的欲求がない)の場合は、「恋愛」という形になったとしても、性交渉は難しいかもしれません。

恋愛を「今は」したくない、恋愛以外のことが大切、経済的に恋愛をするのは難しいと考えるような恋愛消極層を好きになったら、寄りかかるようなアピールの仕方では逆効果です。恋愛消極層は結婚を「義務」や「束縛」と考える傾向がありますので、「面倒くさい」と思われないこと、束縛しないこと、過干渉しないこと、経済的に独立することなど軸にアプローチしていくのが良いでしょう。
(文:相沢 あい)

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