ギリヤーク尼ケ崎 90歳での東京五輪参加へ意欲「日本に恩返しを」

 伝説の大道芸人ギリヤーク尼ケ崎(88)が8日、東京・新宿三井ビル55ひろばで芸歴50周年を記念した「青空舞踊公演」を行い、2020年東京五輪・パラリンピックへの参加に意欲を示した。

 広場を囲んだ約2000人の大きな拍手に迎えられ、車イスで登場。パーキンソン病で手足が震え、背骨が曲がる「脊柱(せきちゅう)管狭さく症」なども患い体は不自由。それでも大観衆の前に立つとスクッと立ち上がり、友人の俳優近藤正臣(76)から譲り受けた刀のつばを使った新作「果たし合い」などを舞った。

 ギリヤークは50年を振り返り「人生幸せだね。2年くらい前から急にこんな体になってしまって私自身も驚いた。でも、私は踊るしか芸のない芸人です」と言って声を詰まらせた。「日本の文化というものに感動していて、この気持ちに感謝を込めて日本に恩返しをしていきたい。まだ88歳です。あと2年は大丈夫ですので踊っていきたい。私が学んだものを若い人たちへ伝えていきたい」と決意を新たにし「できれば東京オリンピックに出たい」と今後の目標を掲げ、観衆を驚かせた。

 この50年で、95年阪神大震災、11年東日本大震災の被災地などで鎮魂の思いを込めた踊りを披露してきた。01年の米同時多発テロの現場となった「グラウンド・ゼロ」でも舞った。このほかロシア、ヨーロッパなどでも公演を行い、海外でも知られる日本人の1人。長寿大国日本の象徴として、90歳で迎える五輪の開会式や聖火ランナーとして白羽の矢が立つ可能性はありそうだ。

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