山田孝之が全面プロデュース!究極の人間ドラマ『デイアンドナイト』完成披露報告会見

BOOKSTAND

2018/10/8 08:40

 「日本のカメレオン俳優といえば?」そう聞かれ、大抵の人が真っ先にイメージするのは、人気俳優・山田孝之さんでしょう。彼が一切出演せずに裏方に徹した全面プロデュース作品『デイアンドナイト』が来年1月26日(土)全国公開! "人間の善悪"をテーマとしたダークで強い作品、一体どんな思い出作り上げられたのでしょうか。本作公開に先駆け、完成披露報告記者会見が10月5日都内で行われたので、その模様を徹底レポートします!

会見に出席したのは、企画・主演を務めた阿部進之介さん、安藤政信さん、清原果耶さん、藤井道人監督、そして山田孝之プロデューサー。

「長い時間をかけて作り上げてきたので、感無量です」(阿部さん)

本作の企画が始まったのは、なんと2013年。長年温めてきた作品がやっと公開されたということで、阿部さんは「できたか!っていう感じで、本当に長い時間をかけてみんなで作り上げてきたので、感無量です」とコメント。藤井監督は「2013年から阿部さん、山田さんと一緒に作り上げた脚本を、素晴らしいキャスト・スタッフのみなさまのおかげで完成させることができました」と感謝の意を表しました。

阿部進之介さん(中央)

山田プロデューサーは「最近、変な仕事ばかりしていて、ちょっと俳優として危機的状況に陥っていました。自ら映画を作ればなんとか存続できるのではないかと、阿部ちゃんと藤井君が企画を練っているところに"ここしかない!"と入り込み、なんとか脚本を一緒に作りました。しかしキャスティングされず...なんとかプロデューサーというところにしがみついて、今この場にいます」とコメント。会場は笑いに包まれました。

「こんな面白い脚本作りは一生ないだろうな」(藤井監督)

企画がスタートしたきっかけは、阿部さんが藤井監督の作品を見て、仲良くなったことだったそう。そこで藤井監督から「なにかやりたいこと、ある?」という話し合いがあり、二人で紙にまとめていったのが始まりだったのだとか。「そのあと何気なく、映画を作ろうと思っているということを孝之に話したら、興味を持ってくれて。藤井君と会うときがあったら呼ぶねって3人で会ったのが始まりですね」(阿部さん)。

藤井監督は、「誰かからお願いされて始まった企画ではないので、脚本をまず納得のいくものを作り上げていくということが僕と阿部さん、山田さん3人の思いでした。そこから作品のモチーフである "風車のある町"を探し、実際にそこに泊まり込んで脚本を書いたりしていくうちに、2年、3年経ち、流石に撮らなくてはとなったのが2017年。阿部さんと山田さんが演じながら脚本にしていくっていう、すごく面白いスタイルで、人生において、こんな脚本作りは一生ないだろうなって思いました」と当時の貴重な経験を振り返りました。

「専属契約したいけど、くだらないこともやってるので事務所的にNGかも」(山田P)

キャスティングのこだわりについて聞かれた山田プロデューサーは「みんなで何度も話し合いました。安藤さんに関しては、どれだけ話して熱を伝えても、"やりたい!" って言うんですよ。...ずっと"やる!"とは言ってくれなくて」と当時の安藤さんとの"時間がかかった"やり取りを振り返りました。それを聞いた安藤さんは「ずっと "やる"って言ってた!」と言った言わない論争が繰り広げられ、会場は笑いに包まれました。

プロデューサーを務めた山田孝之さん

また、ヒロインの奈々を演じた期待の新人・清原さんに関しては「書類選考で500人ほど、オーディション会場には100人ほどの方が集まってくれたのですが、彼女が、単純にワンシーンを演じてくれたときに、圧倒的に奈々だったんですね。見つけた!っていう喜びと、奈々というキャラクターを感じ取ってくれた喜びがありました。彼女は、現場にいても常に奈々だったので、安心しました。素晴らしかったですね」と期待の新人女優発掘に大喜び。「専属契約を結びたいとずっと思っていますが、僕、くだらないこともやっちゃってるので、事務所的にNGだと思いますが......」(山田プロデューサー)

今回、なぜ山田孝之さんはプロデュース業に専念したのか!?

また、全面プロデュースをしたいと思ったきっかけについて聞かれた山田プロデューサーは「きっかけはたくさんあります」とコメント。

「俳優として長年やらせていただく中で、疑問に思うことや不満に思うことがあって。なぜそういった状態が起きているのかを知り、少しでも改善できれば、後輩たちに自分と同じような思いをさせないことができるのではと思いました。自分がまずそこに立ってみて、作ってみて、なにかできることはないかと思ってやり始めたのがきっかけです。10年前くらいから思っていたんですが、自分も若くて説得力も人脈もなく、できる状態じゃなかったんですね。それが30代になって、いろんな人と話して、いろんなことを教えていただく中で、そろそろ第一歩を踏み出していいんじゃないかってことで、これをやりはじめました」と熱い思いを語ってくれました。

「人それぞれ考えや感じることが全然違うと思う」(阿部さん)

最後に映画について一言メッセージをお願いされた山田さんは「若いチームで荒削りな部分もたくさんありますが、素晴らしいキャスト、スタッフの力によって、強い、残る映画になったと思っています。たくさんの人に届けて、一人でも多くの人の胸にささるように頑張りたいと思います」とコメント。

続けて阿部さんも「善と悪はどこからやってくるのか。というテーマをこの映画で投げかけています。みなさんはどう思われましたでしょうか。とてもむずかしいテーマだと思いますし、人それぞれ考えや感じることがぜんぜん違うと思います。多くの人に考えていただいて、感じていただいて、話し合っていただいたらとてもうれしく思います」と強いメッセージを届けてくれました。

「正義って一体何だ?」「悪者ってなんだ?」いろんな人のいろんな心情を多方面から見ることで、自分自身の正義についても考えさせられる人間ドラマ『デイアンドナイト』。私は深く深~く考えさせられ、今この記事を書いている最中にも、善悪についての考えが止まらないです。そんな心に刺さるセンセーショナルなメッセージ、あなたの受け取り方は一体...?? ぜひ劇場で確認してみてください。

(取材・写真・文/トキエス)

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映画『デイアンドナイト』
2019年1月26日(土)より全国公開
2019年1月19日(土)秋田県先行公開

監督:藤井道人
脚本:藤井道人、小寺和久、山田孝之
企画・原案:阿部進之介
プロデューサー:山田孝之、伊藤主税、岩崎雅公
出演:阿部進之介、安藤政信、清原果耶、小西真奈美、佐津川愛美 ほか 
配給:日活

公式サイト:https://day-and-night-movie.com/
(C)「デイアンドナイト」製作委員会

- STORY -
善と悪はどこからやってくるのか。
父が自殺し、実家へ帰った明石幸次(阿部進之介)。
父は大手企業の不正を内部告発したことで死に追いやられ、家族もまた、崩壊寸前であった。そんな明石に児童養護施設のオーナーを務める男、北村(安藤政信)が手を差し伸べる。孤児を父親同然に養う傍ら、「子供たちを生かすためなら犯罪をも厭わない。」という道徳観を持ち、正義と犯罪を共存させる北村に魅せられていく明石と、そんな明石を案じる児童養護施設で生活する少女・奈々(清原果耶)。しかし明石は次第に復讐心に駆られ、善悪の境を見失っていく----。

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