全国へ羽ばたくNGT48が誇る“逸材”、清司麗菜の時代が来た

dwango.jp news

2018/10/7 22:52


4thシングル『世界の人へ』の発売が10月3日に発売、それに先駆け9月15日には日本武道館にて発売記念リリースイベントを開催。約8000人の大観衆は湧きに湧いた。さらに冠番組である「NGT48のにいがったフレンド!」(テレビ新潟)が好評につき放送エリア拡大、先日開催の第二回ユニットじゃんけん大会では2期生16人によるユニット「2ki」が準優勝と、NGT48に吹く追い風は日を増すごとに強くなっている。

勢い増す彼女たち。当サイトでは今回、チームNⅢの高校二年生、清司麗菜(せいじ・れいな/愛称:れいにゃー)に迫っていきたい。

この数ヶ月の清司の躍進は目覚ましい。

48グループなどの衣装を制作する「オサレカンパニー」が手掛ける学校制服ブランド「O.C.S.D.」の新制服のモデルを務め、大手コンビニエンスストア、ローソンとのコラボ企画「おいしいパンをつくり隊」のキャンペーンキャラに荻野由佳、菅原りこ、藤崎未夢と共に選ばれ、雑誌での単独グラビア、さらに『世界の人へ』Type-C収録のC/W『泣きべそかくまで』(「にいがったフレンド」選抜楽曲)ではセンターに抜擢。着実な足跡を残し始めている。

元キャプテンの北原里英は清司をこう評する。

「NGT48の逸材」。



荻野も今夏より始まった新チームNⅢのカギを握るメンバーとして清司の名を挙げ、「アイドルとして満点」とその理由を簡潔明瞭に答えた。

パチッとした目、キュッと上がった口角から常にこぼれる笑み。中井りかが「良い“モノ”をお持ち」とうらやむスタイル。しおらしさと年相応の生意気さの両義性を持ち合わせた性格など、自他共に認める「カワイイ」の持ち主だからか?それはモチロンだが、それだけではない。バイトAKB時代からの朋友にしてライバルの日下部愛菜曰く、「歌も上手くて、ダンスも上手くて、喋りもできて、器用でなんでもできちゃう」。そう、清司が“逸材”と呼ばれる所以は万能のアイドル性にある。

「暇さえあれば歌ってる~♪」の自己紹介どおり、どんな時でもメロディを口ずさむほどの歌好きである清司。特技として「誰よりも感情を込めて歌える」とプロフィールに記載するほど表現力に自信を持つように、現在公演で披露中の『話し相手は冷蔵庫』では愛らしく、『鏡の中のジャンヌ・ダルク』では漢気を感じさせ、柏木由紀のアンダーとして披露した『残酷な雨』ではシリアスさをにじませるなど、喜怒哀楽の全てを使いバリエーション豊かな楽曲世界に見事寄り添い、歌いこなす。過去には「NGT48初代うた選抜」にも選ばれ、今年初めのTDCコンサートでは柏木、そしてもう一人の歌姫である佐藤杏樹と共に『夜風の仕業』で、どこか鼻にかかったような甘い声で魅了。NGT48の舞台において清司の歌声は必須と言っても過言ではない。

もう一つの柱であるダンス。大らかで躍動感あふれる動きは、151センチという小柄な体格を感じさせないどころか、どれだけ後列や端のポジションにいても目を惹く。しかもどれだけ動いても身が崩れずに、マカコと呼ばれるアクロバット技までこなすテクニックも持ち合わせている。彼女のダンスの神髄を味わいたいという方には、研究生時代に披露していた『純情主義』、現在出演中のチームG「逆上がり」公演の『エンドロール』をオススメする。彼女の動きの全てがこの1曲に集約されていると言っていい。

三本目の柱、バラエティの素養の高さは特筆に値する。常に自信満々で小生意気さ溢れる軽妙な喋りを駆使し、ネタや話題を振られれば100点の答えで打ち返す。特に「にいがった~」では清司の魅力の全てが発揮される。高速回転する脳から繰り出す的確かつ破天荒なコメントで、場をかき回しながらもシッカリと落とすところは落とす。さらには変顔(第31回で訪れた佐渡島の名物、大獅子に顔が似ていることから始まった顔芸「大獅子」は、今や彼女のアイコンに)、MCであるロッチ中岡創一の持ちネタ「ラップを顔で破る」を見事こなすなど、アイドルとしての笑いを完璧に披露。清司出演回にハズレなし!の呼び声が多く上がるほどだ。「清司って、なんでもできるよな」のコカドケンタロウの評は、最大級の褒め言葉だ。

他にも演技未経験ながらグループ内のオーディションを経て出演した、TVドラマ『ひぐらしのなく頃に』(BSスカパー!)の北条沙都子役の演技が内外から絶賛されるなど、もはや隙という隙がない。西潟茉莉奈は「アイドル、バラエティの両方を兼ね備えていて無敵」とすら称賛。日刊スポーツの取材にて「モノに例えるなら『スポンジ』ですかね。何事においても吸収力が高いから」と自身を称した。その通り、何事に対して“できない”を言わず、全てに挑戦し、努力し、全てをものにする。「逸材」たる所以はそこにあるのだ。

その吸収力は天性の部分も大きいが、決して素質だけによるものではない。“負けず嫌い”からくる飽くなき向上心あってこそ。2014年のバイトAKBに始まり今に至るまで、ステージの前線に立つ機会が限られてきた清司。メンバーの背中を見守り続けるアイドル人生。今年の生誕祭にて「毎回立ち位置をもらって、自分の位置を見る度に悔しかった」と本音をぶつけたことも。ただ、そこで愚痴を吐き終わりではない。長年の苦難を晴らすために、ひたすら自分を磨続けている。努力は決して怠らない、だからこそ万能アイドルとしての彼女があるのだ(どれだけ努力したかは決して口にしない。そこに清司のプライドと美徳が表れている)。

清司の原動力はファン、そしてNGT48メンバーだ。「ライバルは全員」と語るように、全員から刺激を受けつつ、その先頭にいつか自分が立つという強い想いが彼女を動かす。劇場2周年記念公演の際、「自分のパフォーマンスに納得していません」と語ったことも。これだけ信頼を得てもなお更なる上を目指す姿勢は何より素晴らしい。

17歳の一年は「前で踊っている姿をファンの方に見せられるように頑張ります」と語った清司は、その願いを自ら手繰り寄せる日々を送っている。NGT48がより全国へと飛び立って行く時、清司麗菜の名前、そして“逸材”ぶりはより多くの場で輝くことになるだろう。北原が「いつか清司の時代が来る」と豪語したように。

超然的な部分を取り上げてきたが、素の清司は完璧とは程遠い。MCやSNS上で散見される“おバカ”ぶりはなかなかのもので「にいがった~」でも「燕」の字が延々と書けずに、ズノーパンなる頭が良くなるパンをむさぼり続けたことも。またNGT48一“落ち着きのなさ”のオーナーでもある清司。過去には1日に携帯を30回落とし、最近では1週間のうちに三度も財布を失くすなど危なっかしい逸話がちらほら。しかし、このような危機が訪れてもケラケラと笑い飛ばし面白話として昇華するあたりにも、“逸材”たる所以を感じる……ような気がする。

文:田口俊輔

写真:ⓒAKS

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