「中学聖日記」制作発表詳細レポ「なにか爪痕を残したい」アドリブかます新人・岡田健史を見守る有村架純

エキレビ!

2018/10/7 09:45

10月9日(火)よる10時スタートの火曜ドラマ『中学聖日記』
TBS系)。有村架純が演じる中学校の国語教師・末永聖と、新人俳優・岡田健史(おかだ・けんし=19)が演じる生徒・黒岩晶らが織り成すヒューマンラブストーリーだ。


放送スタートに先駆け、10月6日(土)に制作発表記者会見がおこなわれた。登壇したのは、出演者の有村架純、岡田健史、町田啓太、吉田羊、夏川結衣。
女性教師と男子中学生の恋愛という難しく繊細な作品に対する意気込みや、新人・岡田の演技と佇まいの魅力などを語った。

「ただ純粋に人を好きになること」とはどういうことかを描く
『中学聖日記』は、かわかみじゅんこが描く同名漫画を原作としている。まだ「人を好きになる」という感情を知らない中学生・黒岩が、新任教師・聖に恋をする。黒岩と聖、10歳差の2人の純粋な感情が、友人、生徒、家族、恋人などさまざまな人びとを巻き込んで膨らんでいく。

公式サイトやポスターには「教師としてあるまじき、純愛。」というコピーが、儚げに添えられている。手放しで肯定することは決してできない2人の恋を、果たしてどんな姿勢で描いていくのか。プロデューサー・新井順子が、言葉を選びながら述べた。


新井「本作は、“禁断の恋”という一見ショッキングなテーマを扱っています。けれどもそれだけではなく、年齢や立場を超えて『ただ純粋に人を好きになること』とはどういうことなのかを、11話かけて丁寧に、丁寧に描いていく作品であります。

ただただラブストーリーということではなく、少年の純粋な『好き』という気持ちによって、大人たちが心をかき乱され、気持ちやストーリも変化する。色々なメッセージが詰まっていますので、さまざまな世代の方にお届けできたらなと思って制作しています。

撮影は7月から始まっており、とある地方都市に行きまして、綺麗な映像が撮れています。青い海と緑と青い空とともに、この世界をお届けしたいです。たくさんの方に見ていただけるよう、よろしくお願いいたします」

続いて、出演者たちが登場。プロデューサー・新井と同様に、この作品にかける思いを話していく。


有村「私が演じる末永聖は、町田啓太さんが演じる河合勝太郎さんという婚約者がいながらも、中学生・黒岩晶くんに心惹かれていってしまう役どころです。
この作品は非常に難しい作品でもありますし、自分自身、聖として晶に向かっていく気持ちをどう表現して良いかというのは、すごく日々悩むところです。でも、そういった葛藤がこの作品を良くさせるんじゃないか、と思っています」


岡田「みなさん、はじめまして。末永聖先生に心惹かれていく黒岩晶役を演じさせていただいています、岡田健史です。自分は、今作品がデビュー作で初めての仕事です。毎日刺激的な日々を送らせていただいております。今日のこの会見の場も、初めてでとても緊張しています」

司会者から、岡田の挨拶について感想を求められた有村は「堂々たるスピーチでした」と答えて微笑んだ。


町田「僕は、聖ちゃんの婚約者であり、吉田羊さん演じる原口さんの部下でもある、勝太郎を演じさせていただいております。いま、岡田くんの緊張が全部自分にも移ってきて『こんなフレッシュな挨拶のあとは、僕もフレッシュにやらなきゃな』と(笑)。

婚約者が中学生に心惹かれていく……、それを感じた時に勝太郎はどうなるんだろう。それは原作でも描かれています。このドラマ『中学聖日記』の中で、僕自身はどう感じていくのかを、有村さんや岡田くんの表情をしっかりと見ながら、素直な気持ちで反応していけたらいいなと思いながら、日々現場に立たせてもらっています」


吉田「原口律役を演じます、吉田羊です。原口さんは、聖ちゃんの婚約者である勝太郎くんの会社の上司で、恋愛相談に乗るうちに彼の人柄に惹かれていくという役です。

塚原あゆ子監督からは『原口さんは、晶くんと合わせ鏡のような役です』と言われました。彼が若さ故に暴走していく存在だとしたら、私は大人ならではの洞察力でもって、普通の人が理性で封じ込めている本音を文字通り相手にぶつけ、相手の心にノックしていく役です。

全体的にピリッと緊張の糸が張り詰めたような世界観の中で、原口さんの出演シーンでは、見ている方のほっこりするシーンとなったり、もしくは私が放つ一言で、見る方がスッと胸のすくような存在を描いていけたらと思います」


夏川「私は、黒岩晶の母親役です。聖先生と晶との純粋な恋愛というか、まっすぐな気持ちを、親の立場としてはまっすぐには受け止められない。それぞれの立場で恋愛を見ていくと思うのですが、その中で一番『認めるわけにはいかない』という立場です。でも私自身は、『やっぱり、わかるなあ』という気持ちになることもあり……、見ていて自分の役とは離れた思いを感じました。この作品を見てくださる方にも、本当に色々と感じていただけたらと思います」

新人・岡田健史の演技と佇まいの魅力

有村は、2017年4月期ドラマ『ひよっこ』(NHK)以来の連続ドラマ出演。映画『ビリギャル』(2015)、『ナラタージュ』(2017)などで、教師と対峙する生徒役を演じてきた。教師役を務めるのは今回が初めてだ。


有村「教師役を演じるとは思っていなかったので、不思議な気持ちですね。すごく緊張感もあって。やはり生徒たちの前に立ったときに、生徒が一斉に自分を見るというのが、物凄く違和感というか。『堂々としなきゃ』と、すごく思います」

役作りにあたって実際に20代の女性国語教師に話を聞いたことが、演じるうえで大きく役立っているそうだ。一方、本作で俳優・芸能界デビューを果たした岡田の演技や振る舞いにも注目が集まる。


岡田「クランクインするまでに、塚原監督からのマンツーマン指導を受けました。本読みをしていく中で、台本の読み方だったり感情表現の仕方だったりと、一から教えていただきました。共演者の方々にもたくさんのアドバイスをいただきながら、毎日が勉強で刺激的で、本当に感謝の溢れる日々になっております」

その後も、岡田は先輩俳優たちからの「調子どう?」「体調は大丈夫?」といった気遣いの声かけや、周りの支えに繰り返し繰り返し感謝の言葉を述べていた。何度も口にされる感謝の気持ちがあまりにも正直でてらいがなく、そのまっすぐさに出演者たちや取材陣の顔がほころんでしまう。

岡田と吉田は、役柄上あまり接点がない。しかし、先日撮影されたワンシーンで共演したときのエピソードがあるという。

吉田「彼はお芝居の経験値が少ないからこそ、自分を良く見せようとかいい芝居をしようという邪念がない。お芝居がまっすぐで、逆に受けて立つこちらの方が小手先のお芝居をすると見透かされるというか……、そういう怖さがあります。
ただ、ご一緒したときに、彼はリハーサルでアドリブをかましてきまして。『あれ、こんなセリフあったかな?』と。そのとき『なにか爪痕を残したいんだ』と言っていて(笑)。この先、末恐ろしいなと思います」
岡田「(記憶が)ないです。アドリブ……?」
吉田「本番ではやらなかったんだよね、リハーサルではやったんだけど」
岡田「すみません、大変恐縮です……」

岡田は、現場では努力や不安を見せず堂々と振る舞っているそうだ。そんな岡田を、有村は「ぶつかっていきやすいし、何をしても受け止めてくれるだろうなという安心感を覚える。素晴らしい」と褒めちぎっていた。

監督に怒られながら有村架純をビンタ! そしてキスシーン
黒岩晶の恋を、それぞれの立場から見つめる出演者たち。印象的なシーン、見どころにもそれぞれの思いがある。


有村「1話から結構ショッキングなシーンが続きますが、そんな中で、聖と晶の距離が縮まる車内のシーンがあって。そこを撮影しているときは、すごく穏やかな気持ちで心地良い空間だったなあ、っていうのはすごく覚えています」

岡田「有村さんをビンタするシーンでは『あの有村さんを叩いて良いのか?』って、晶というよりも岡田健史の感情が勝ってしまって。ドライ(=カメラなしのリハーサル)では、有村さんにも監督にも本番さながらにやるよう言われていたんですが、できなくて。スローモーションになりながら、監督のほうを見ながら叩いてしまって、監督に『私を見るなあーっ!!』って怒られました」
有村「ビンタのシーンは、晶から突発的に来て唖然とするシーンです。でも、現場自体はすごく明るいので、楽しくやっていたよね」
岡田「いや、楽しくビンタは……」
有村「現場の雰囲気がね(笑)」
岡田「あ、現場はすごく楽しいです!」

慌てる岡田と、彼を落ち着かせるように優しく話しかける有村。包み込み合うような2人の雰囲気に、現場も本当に明るく和やかなのだろうと感じる。話は、ビンタの次に衝撃的なキスシーンにも及んだ。

有村「キスシーンは、もう一度は撮り終えているんですけど。でも、お互いに役として、聖と晶として対峙しているので、自然な流れでした」
岡田「僕は、まず晶がどうしてその場にいるのか、どういう事柄があって、その場でどういう言葉を出すのかとか、そういう気持ちをひとつひとつ整理しながら大事に撮っていきたいと思っています」


町田は、俳優を目指したきっかけに思いを馳せる。

町田「僕はいま28歳なんですが、10代の頃にTBSのストレートな純愛ドラマをたくさん見ていました。それがあって、この業界に憧れを抱いたという体験が心のどこかにあるので、そういう作品に自分も出演させていただいていることは光栄だと思うし、感謝しています」

吉田「このドラマは、晶くんを台風の目にして周りが変化していくドラマでもある。でも、登場人物たちが相手を思い過ぎて、本当のことを言わない人ばっかりなんです。見ている側が『こうしてほしい』、『こうなってほしい』と思うことが叶わない、もどかしいドラマです。そのもどかしさが切なさに変わっていくことを、楽しんでいただきたいなと。

それから、私は帰国子女・バリキャリ・マクロビアン・バイセクシャルという、もう設定が多すぎて一周まわってよくわからない役なんです。ミステリアスな原口さんですが、ミステリアスってことは何でもありだと拡大解釈させていただいて、本当に自由に、思いつくままに演じています。衣装もNGがないそうですし(笑)。2話の冒頭で酔いつぶれるシーンがあるので、そこも楽しみにしていただきたいかな」
町田「絶対楽しみにしておいてもらいたいです。それまでの原口さんからは、想像つかないので」


夏川「私は、1話で晶を叱ったあとに家に連れて帰ってきて、2人で会話をするシーンが印象的でした。そこでジャムの瓶を開けようとしたんですが開かなくて、一旦NGになって。
そこで岡田くんが、蓋を開けてくれたんですね。そのやり取りを見ていた監督やスタッフ、私たちも『岡田くんのこれ、良いね』って。それで、台本にはなかったけれどジャムの蓋のシーンを採用していただきました。まるごと現場のみんなで作ったシーンで、良い効果になっているんじゃないかと思います」


そして、1話の放送を心待ちにしている人たちに向け、有村が1話の試写を見ての率直な感想を教えてくれた。

有村「やっぱり主観的になってしまうので、言葉にするのが本当に難しいんですけど……、早く続きが見たいと思いました。本当に、1話を見たら2話が見たくなって、2話を見たら3話を早く見たくなる。なんか、こんなにこう、何かを「ハッ……!」って掻き立てられる作品になっていたことが、とにかく嬉しいです。

もちろん、その中には色んな人の感情がしっかりと詰まっていました。それぞれのキャラクターがこれからどう向かっていくのか、進んでいくのかっていうのが、本当に楽しみになる1話に仕上がったと思います。とにかく、みなさんに楽しく見ていただきたいと思っています」

女性教師と男子中学生の恋を、自分はどんな立場で見守っていくのか。純粋に人を好きになるとは、どんな気持ちだったか。自分の考え方や感情、思い出と照らし合わせながら、聖や晶と一緒に答えを探していくような、心揺さぶられるドラマになりそうだ。

美しい風景の中で撮影されたスピンオフムービーも見ながら、10月9日(火)の放送を待ちたい。

(むらたえりか)

火曜ドラマ『中学聖日記』
TBS系にて、10月9日(火)スタート 毎週火曜よる10時から放送
出演:有村架純、岡田健史、町田啓太(劇団EXILE)、マキタスポーツ、夏木マリ、友近、吉田羊、夏川結衣、中山咲月
原作:かわかみじゅんこ『中学聖日記』(祥伝社フィールコミックス)
脚本:金子ありさ
演出:塚原あゆ子、竹村謙太郎、坪井敏雄
主題歌:Uru「プロローグ」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
製作:ドリマックス・テレビジョン、TBS
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/chugakuseinikki_tbs/

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