奥さん! MとSのコンビが今夜ゴールデンタイムにお引越しですよ

ザテレビジョン

2018/10/7 19:00

「音楽ずきおじさんの解放区番組」を旗印に、金曜深夜2時から濃厚な1980年代音楽トークを展開してきた、全国無料放送BS12トゥエルビの音楽トークバラエティー番組「ザ・カセットテープ・ミュージック」。

10月7日(日)より、放送時間を1時間に拡大、そして毎週日曜夜9時のゴールデンタイム枠に“お引越し”する。

2017年10月の放送スタート以降、40~50代音楽ファンの青春センチメンタリズムを突き刺しまくって支持を広げてきた「ザ・カセットテープ・ミュージック」。

視聴者からは「我が意を得たり」「二人の研究と解析を尊敬する」「感涙!」「リスペクト!」の声が上がり、「ただ懐かしさをあおるのではなく、80年代音楽の普遍性を伝える知的な内容が面白い」という評価も得てきた。

2018年6月に番組書籍「カセットテープ少年時代」(KADOKAWA刊)発売、そして「第8回衛星放送協会オリジナル番組アワード バラエティ番組部門最優秀賞」受賞。番組MCのマキタ&スージーのトークイベントを開催すればチケットは即完売。

さらにはマキタスポーツ「越境芸人」、スージー鈴木「イントロの法則80's」という二人の新著刊行のタイミングという勢いに乗っての時間拡大&ゴールデン進出に、番組ファンの期待は高まるばかりだ。

一方で、「無理にゴールデンを意識しないでほしい」「若者に擦り寄らないで」「深夜の感じのままを期待」「垢抜けないで」「『タモリ倶楽部』的な流浪の番組スタイルを貫いて」といった、「トークがいっぱい聞ける時間拡大は歓迎、でもテイストは変わらないで」要望があがっているのも確か。

さて、ゴールデン昇格で番組は変わるのか、それとも変わらないのか。ゴールデン第1弾の収録直後に行われたマキタ&スージーの会見コメントを、放送第1回当日にお送りしよう。

■ 会見コメントたっぷり紹介!

――時間拡大となる初めての収録を終えての感想をお願いします。

スージー:60分と思うと、長くなりますね(※収録時間は2時間近くに達した)。

マキタ:長い(笑)。実は物理的事情で1回目収録前に、2回目を撮りましたが、そっちは意識してしまったんでしょうか。70分しかしゃべらなかった。

(会場笑)

スージー:それも長いっちゃ長い!

マキタ:60分の番組を、60分でしゃべってもしょうがない、多めにしゃべった方が良いと思って、1回目の分はたっぷりしゃべってやれ!って思ったら倍になってしまった。どうもチグハグ。僕とスージーさんは永遠にしゃべってしまう。

スージー:何球でも投げられるんです。金足農業の吉田(輝星)くんみたいに。

マキタ:尻上がりに急速に伸びていく。

スージー:それが一番の感想ですね。

マキタ:(放送時間の移動を意図して)あんまり、客層を意識したり、時間帯を意識したりはしたくないな~という。

スージー:私は少し意識したのか、マキタさんがビンボールを投げてくるので、中途半端なことを言うおっさんになってしまったところはありました。

マキタ:番組内・番組発で育った言葉もあって、コード進行のこととか、ドラマチックマイナーみたいな言葉とか、あたかも100年前からあるみたいにしゃべってますけど、変に遠慮してやるのはよくないなとは思ってます。若干かみくだいて説明する必要はありますが。

スージー:新しいお客さんも面白がっていただいたり、驚いてくれたら、さらに育っていくのかなと。

――1時間のゴールデン枠への変更は、どういうところが支持されたと考えていますか?

マキタ:抑圧された民たちがいるんじゃないですか?(笑) 一消費者として番組やネット、本を見ていても、欲しいものにたどり着けない。

あってもちょっと角度が違う、深さが足りないとか、不満足を感じるんです。だから僕は書き手になって本を書いたり、あるいは番組をやったりするんですけどね。

僕やスージーさんと似たような人が意外といたんじゃないかなって思う。そこに届けるべきものを届けている気がします。

スージー:吉川晃司、忌野清志郎の歌詞とか、佐野元春の符割がどうしたとか、ユーミンのコード進行がどうしたとか、そこを気にしていた方は、全国にどれぐらいですかね、20万人ぐらいはいますかね。

そういう方々が見てくれているんじゃないかと。

ややメインロードに出ますから、そこで20万人が50万人に増えるのか、やっぱり20万人のままなのか。後者の気配もありますが(笑)。

――今日2000年代以降の楽曲が出てきました。ゴールデン進出で、今後は新しめの楽曲が出てくるのでしょうか?

スージー:タイトルバックに「80年代」とあるので(笑)。ただ、60分ですから、遊びができると思います。

たまには2000年代とか、70年代、60年代のグループサウンズ…それもタイガースやスパイダースじゃなくって、ゴールデン・カップス、ダイナマイツ…。

(通常)8曲を選びますので、80年代以外があってもいいかと。一部の方ならご存知だと思うんですが、「プロポーズ大作戦」のフィーリングカップル5対5の4番目みたいにですね、

マキタ:例えが(笑)。

スージー:変化球を混ぜていいと考えていまして、グループサウンズも射程に入ってくるかもしれませんが、ど真ん中は80年代ミュージックだと思っています。

マキタ:80年代だけに限ってやり続ける方がいいってことも分かるんです。80年代のこの曲がいいよねとか、こういう光の当て方もあるんだよって紹介するモチベーションが今のところまだ全然ある。

だけど、ただのクセになって、80年代の曲だけをやるっていうルールだけにしばられて、演者が乗ってもないことをやるんだったら、他の年代に移してもいいと思います。

しゃべり手が乗ってやることの方が重要かなと。内容が分析的だったり、ところどころエモーショナルになったり、この二人なら年代に限らず、古いものをただ懐かしんでしゃべるということはないので。

スージー:番組名がいつの間にか「ザ・ミニディスク・ミュージック」になっているかもしれませんね。90年代がミニディスク・ミュージック、ゼロ年代がMP3ミュージック。

マキタ:ミニディスク時代短かったな~、あれ良いメディアでしたけどね。

――ゴールデン1回目は、「グッとくる歌詞」ですが、特にお二人がグッと来たポイントを教えてください。

スージー:いよいよ「ザ・カセットテープ・ミュージック」がRCサクセションを迎え入れました。ブルーハーツとRCは後回しにしようと、そこに頼ると番組の軸が強く規定されるんじゃないかという恐れもありましてね。

ですが今回やはり、グッとくる歌詞というフレームで、RCはありかなと。この番組で、20万人の音楽ファンの方々を1968年都立日野高校の屋上に連れていくということ自体に私、グッときました。

いよいよ禁断の果実に触れてしまったという感じがしておりますね。

マキタ:お送りした歌詞は僕の子どもみたいなものなんで(笑)、自信をもって、みんなかわいい子だろって言えますね。よその子でも、シナロケ(シーナ&ザ・ロケッツ)の曲は全く知らなかったけど、グッときてしまいましたね。

スージー:浜田省吾の「I am a father」に匹敵するママソング、マザーソングですね。

マキタ:しかもロックママでしょ。ロックママってのが良いじゃないですか。知らなかった曲を知れた。今の自分の心情とか、年代のこととかも加味すると、ああいうのまだあるんだなって…良かったですね。

――9時放送になってから、初めてこの番組を見る人にメッセージをお願いします。

スージー:若い方もいるかもしれませんが、恐らく、どツボにハマるのは40~50代の方だと思います。昔の音楽を堂々と語れるメディアがあるんだと(言いたい)。

この番組は手放しで「昔のものは全部良かった!」「昭和歌謡最高!」みたいなことは言いませんし、マニアックな方が素晴らしいとか、知っている人が偉い、知らないのはバカだみたいな上から目線もありません。

昔の音楽をあけすけに、単なる思い出話じゃなくて評論的にロジカルに、客観的に語りたいと思いながらもちょくちょく主観が入るという絶妙な配合になっています。

マキタ:この時代なんで、口コミに期待したいですね。Twitter市民との相性がどのぐらいなのか分からないですけど、「あ!今始まった!」ってブワッと拡散していく風景は見てみたい。

それでまかり間違って、若年層の目に触れてしまった時に、その準備はありますから。大丈夫ですから。

スージー:ありますか?

マキタ:あります。僕、いつも心の中に16歳の娘がいるんです。16歳の娘に今日の内容を見せても大丈夫だと思います(笑)。

嫌がるかもしれませんが、芯は外してないじゃないかなと。そういうプレゼントがのちのち花開いてくれてたらいい。

若い子たちにおもねったことをするわけじゃありませんから、自分たちと同志の人たちに向けてちゃんとしたメッセージを発信していけば、良い口コミの広がり方をするだろうし。この時代は、変な公式感はあんまりよくないとも思うんですね。

スージー:公式感?

マキタ:うん。オフィシャルな公式の発表は良くない、情報として弱いと思うんです。

スージー:情報解禁とかね。

マキタ:だから、非公式感を持って熱くしゃべっているものの方が口コミとかは広がりを持ちやすいんじゃないかなと思う。そのニュアンスというか、雰囲気を大事にしたいなと思う。

――マニアックな番組という触れ込みで始まり、賞をもらい深夜からゴールデンに移動して、という反応について、意外なのか、当然と思うのかお聞かせください。

マキタ:僕は意外でしたね。最初は…いいのかなぁっていう思いと、せっかく頂いた時間と企画で、一生懸命楽しくしゃべって伝えることはできたという思いはありましたけど、まさか賞なんてね。

スージー:立派な賞ですし。

マキタ:取れるなんて思ってないしね。でも、毎回ネットの反応を見ていたら、常連さんが増えている感じがしたんだよね。今となっては、なるほど、それも当然かと受け止めていますけど、初めの頃は自信なんてなかったですね。

スージー:語っている内容はマニアックだけど、曲はヒット曲を選ぼうと思ってるんですよ。やや批判めいた話になるんですけど、マニアックな選曲をすることで、俺はこんなん知ってるけど、おまえ知らないだろっていうのが簡単ですけど、ヒット曲があって誰もが知る曲に関して説明する方向っていうのはあまり行われていない。

紹介する曲はヒット曲なので、マニアックな方以外も「あぁ、こういう曲あったな」と楽しめるという二段階構造。マニアックな曲を紹介して悦に入ることはしていない。それが良かったのかもしれない。

――コード進行を解説したり、歌詞を分析したり、難しい内容もありますが。

スージー:それをユーミンでやるってことが大事ですよね。ユーミンの昔の曲を若者がどれぐらい知っているのか分かりませんけど、われわれ的にはねやっぱり…。

マキタ:今当たり前なものが当たり前じゃなかった時代があって、それをアップデートした人がいたわけですよね。

ユーミン、桑田佳祐さんもそうだけど、偉大な仕事をした人たちが国民の前提になり過ぎたことによって、象徴化されて語られても全然違うんですよね。

この番組に関してはあえて異質的なこととか、ちょっとマニアックだけど音楽的なこととか伝えたい。

例えば「中央フリーウェイ」のこの部分がみんな好きじゃん? “ここなんだよ”っていうポイントはマニアックに伝えておいたほうがいい。

スージー:コード進行とか、なかなか伝わりづらくてですね、専門的にならざるを得ないんですけど。こんな構造、こんな理由があるんだよ、っていうのをなんとなく知ったらこっちのが面白いでしょ?という。

転調の構造が分からなくても、音楽の楽しみ方が増えるということに期待してしゃべっていきます。ドラマチックマイナー、カノン進行、クリシェ…。

――最後に、視聴者に向けて言葉を頂けますでしょうか?

スージー:金曜の深夜からゴールデンに進出しますが、方針は変えずに、むしろさらに方針を強化して、濃度を増してやろうと思いますんで。ご興味あれば、20万人の次の一人になってみませんか? よろしくお願いします。

マキタ:80年代の音楽ってそれ以前の時代状況も、マーケットも全然違ったはずですけども現代にも絶対通じる普遍的な変わらぬ良いものがある。それをピックアップして紹介していきたいなと思います。

現代性、普遍性というものをちゃんと伝えていきたい。ということがこの番組の一番の柱ですので。そういうものを好きな方は見て、感じてください。いろいろ口コミで伝えてくれたらなと。

そのうち、われわれが出張して会いに行くということをたくらんでいけたら…。全国にカセットテープの輪を広げて、カセットテープフリーメイソンたちを…(笑)。(ザテレビジョン)

https://news.walkerplus.com/article/164962/

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