王子は英国空軍パイロット!? 斬新すぎる「マシュー・ボーンの『シンデレラ』」が待望の初来日!

ザテレビジョン

2018/10/7 11:29

10月3日から東急シアターオーブで「マシュー・ボーンの『シンデレラ』」が上演されている。

イギリスの振付家であり演出家のマシュー・ボーンが、セルゲイ・プロコフィエフ作曲のバレエ音楽はそのままに、誰もが知っているシンデレラの物語を大胆にアレンジした本作。

マシュー・ボーンは、チャイコフスキーの名作「白鳥の湖」で“はかなさ”が強調されてきた白鳥役に男性ダンサーを起用、「眠れる森の美女」では目覚めたら21世紀という斬新な設定にするなどこれまで観客を大いに驚かせてきた。

今回の「シンデレラ」では、物語の舞台を第二次世界大戦下のロンドン大空襲に、王子に当たる役を当時最も格好いいとされていたパイロットに、魔法使いに当たる役どころを天使に置き換え、愛の軌跡を描く。

今回、WEBサイト「ザテレビジョン」は多くのバレエファンが待ち望んだ初来日公演に潜入。スタンダードなバレエのイメージとは異なる本作の魅力を紹介する。

■ あらすじ

第二次世界大戦下のロンドン。シンデレラは継母やいじわるなきょうだいたち、車椅子の父親と暮らしている。

継母からいじめられているシンデレラは、ある日ケガを負ったパイロット・ハリーと出会うが二人は一瞬で別れてしまう。

シンデレラは継母たちが着飾ってダンスパーティーへ出掛けた後、ハリーを見つけようと家を出る…。

■ まるで歌のないミュージカル

会場に入ると大きなガラスの靴が描かれた幕が観客を迎える。幻想的な空間かと思いきや場内には空襲などの轟音が鳴り響いており、とても奇妙な雰囲気に。

幕が上がると空襲に遭った時の避難方法を案内する当時の映像が流れ、誰もが知る“おとぎ話”の「シンデレラ」ではないということを思い知らされた。

第二次世界大戦下のロンドンが舞台という大胆なアレンジがされた本作は、“バレエ”のイメージをいい意味で裏切られる要素が多く存在する。

いわゆるバレエというと女性はチュチュ、男性はタイツ姿という華やかで非日常的な衣装の印象があるが、本作の衣装はドレスやズボンなどわれわれになじみのあるスタイル。

そして見せ場としてのダンスシーンもあるが、レコードの針を置く、シンデレラから手紙を取り上げるなど日常の動作が振付として落とし込まれており、まるで歌のないミュージカルを見ているかのよう。

衣装や動き、振付が美しいながらもどこかリアルで、登場人物をより身近に感じることができた。

■ マシュー・ボーンの手にかかればかぼちゃの馬車も…

壮大な舞台装置も見どころの一つ。

天使がシンデレラをダンスパーティーに連れていくのはかぼちゃの馬車ではなくモーターバイク。乗り物としては実に現実的だが、マシュー・ボーンの手によってとても幻想的な場面となっていた。

また、ダンスパーティーが行われているのはお城でなくダンスホール。ロンドンに実在する「カフェ・ド・パリ」の華やかな様子が舞台上にそのまま再現されている。

さらにすごいのは華やかなだけでなく、ホールが爆撃により崩壊する様子も再現されているところ。

のちに天使が時間を巻き戻し、爆撃を受けた人々が息を吹き返すのだが、その過程の装置や出演者たちの動きにもぜひ注目してほしい。

■ 詳しくなくても感動!とにかくすごい、圧巻のダンス

もちろんダンスも圧巻。

バレエというと柔らかな踊りのイメージがあったが、しなやかでロマンチックなダンスから力強い踊りまでさまざまなダンスを堪能できる。

バレエに詳しくなくても、そのパフォーマンスを目の当たりにすれば心に響くものがあるだろう。

公演時間は1幕40分間の全3幕で、間に15分の休憩を2回挟む構成。

他のバレエ公演と比べて上演時間が多少短く休憩回数も多いため、バレエ初心者には持ってこいの作品ではないだろうか。

バレエ初心者もそうでない人も、この機会にマシュー・ボーンの作り出す「シンデレラ」の世界を味わってみては?(ザテレビジョン)

https://news.walkerplus.com/article/164510/

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