人の食事に説教…会社の“ダイエット押し付けおばさん”がウザすぎる

女子SPA!

2018/10/7 08:47



よほどの事情がない限り、ダイエットなどの体重管理は自分の意思でするものです。ところが世の中にはそんな本人の意思に関係なく、やたらとダイエットを煽(あお)ってくる輩もいるようです。今回はそんなおせっかいな人に絡まれた女性のお話を紹介します。

◆「みんなもダイエットしようよ!」その善意が大迷惑

「『ただただうざい』それ以外のなにものでもなかったです」と語るのは優衣さん(26歳)。普段は事務の仕事をしています。

「職場に、ダイエットに大成功したNさんという女の先輩がいたんです。Nさんは元々ぽっちゃりだったんですけど、食事管理と筋トレ・有酸素運動を取り入れて、自己流で2年かけて15キロ痩せていました。あまりの変わりように職場の女子は興味津々。ダイエット方法を質問していました」

実際にNさんは、食事管理や運動で無理なく痩せたので、とても健康的に美しく痩せていたと言います。

「いい感じに筋肉もついていましたね。本人も自信があるのか、40歳近くでタンクトップとハーフパンツで出勤してきたりしてました。『どうやって痩せたんですか?』『すごいですね?』とまわりがあまりにも言うので本人も勘違いしたのか、突然『みんなも健康的に痩せたいよね?』と言いはじめ、ダイエット部を作ったんです。

同じグループの後輩である私たちは、強制的にダイエット部に入れられました。それで毎日ランチや夕食・おやつなど食べたものをNさんに報告させられて、一方的にアドバイスを送られるんです。『カロリーは少ないけど脂質が多い』とか『ビタミンB1が足りない』とか」

◆人の食事を勝手にチェック、いきなり説教

そのダイエット部はどうなったんでしょうか。

「真面目な子たちはNさんのアドバイスに従い、ジムに入ったりして本当に痩せていました。私も興味がないわけではなかったので、最初は言われるがままに『昨日〇〇食べちゃったんです~』とか相談をしていました。

『帰りは1駅歩きなね』とかアドバイスをくれるので適当に流してたんですが、だんだん面倒になっていてさぼっていたら『昨日のランチ、〇〇でカルボナーラ食べてたでしょ! パスタはいいけどカルボナーラはダメ!』と突然注意してきたり、デスクでお菓子を食べていると、勝手にパッケージを見て『236キロカロリー! このチョコレートはカカオというより、ほぼ砂糖のかたまり』と指導が入り、気が狂いそうになってきました」

どんどん無駄なストレスがたまっていった優衣さんは、だんだんおかしな行動を取るように。

「デスクではNさんがいないときに、こそこそお菓子を食べて、ランチも人と時間をずらしてこっそり食べるようになっていました。意味不明ですよね」

◆ダイエット部のストレスで太る!

ある日、さらなるイライラが優衣さんを襲います。

「エレベーターに乗っていたらNさんが乗りこんできたのですが、『あれっ? 今日はむくんでないね。昨日ちゃんと食事制限できたんだ』って言ってきたんです。エレベーター内にはいろんな人がいたのでめちゃくちゃ恥ずかしかったです。実際にエレベーター内は静まり返ってました」

「痩せた?」「太った?」と、先輩本人は善意で言っているつもりなのだと思いますが、優衣さんから与えられるものは監視されているというストレス以外のなにものでもなかったようです。さらに優衣さんは怒りをあらわに語ります。

「実際にダイエット部に入れられたメンバーは開き直って、『私、もうデブでいいでーす!』と言ってフェードアウトするか、Nさんと会わないようにこそこそ仕事をしていました」

優衣さんもそうするわけにはいかなかったのでしょうか。

「私は、仕事上でNさんとがっつり同じプロジェクトに入っていたので、ダイエット部からは逃れられませんでしたね。それがストレスで、痩せるどころか太っていったんです。『〇〇さんは最近太った・痩せた』とか他人の体重話を聞かされるのも本当に嫌で、異動すら考えるようになりました。

運良く、4月のタイミングで異動ができてNさんとは離れました。そこからはストレスもなくなり、痩せました」

ダイエット部から逃れて痩せる。なんとも皮肉な話です。

「劇的に痩せたことで強烈な成功体験を植え付けられたNさんにとって『痩せた・太った』は人生の超・重要事項になり、それで他人に口を出すほどまでになっていったんだと思います。ダイエットって怖いですよね」

優衣さんは切なそうに語ります。「そもそも、女性みんなが痩せたいと思っているわけではないですからね。本当に迷惑でした」

まさにダイエットが招いた迷走とも言えるかもしれません。

―シリーズ ダイエット“悲喜こもごも”体験談 vol.17―

<文/瀧戸詠未 イラスト/ただりえこ>

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