『世界忍者戦ジライヤ』30周年記念展開催、磁雷矢・筒井巧とジバン日下翔平が登場


今年(2018年)で放送30周年を迎える東映の特撮テレビドラマ『世界忍者戦ジライヤ』(1988年)の商品化用デザイン原画や貴重な番組資料などを集めた展示会『世界忍者展ジライヤ』が、10月6~8日の3日間、神奈川・川崎市市民ミュージアムにて開催されている。初日となる6日の開幕セレモニーには、『世界忍者戦ジライヤ』で主役の磁雷矢(ジライヤ)/山地闘破を演じた俳優・筒井巧と、同作品で紙忍 折破を演じたほか、後番組の『機動刑事ジバン』(1989年)で主役の機動刑事ジバン/田村直人を演じた日下翔平が来場し、熱心なファンからの熱い注目を集めた。

『世界忍者戦ジライヤ』とは、宇宙の彼方から飛来した世紀の秘宝「パコ」の在処を示す粘土板(ボード)をめぐり、世界各国から集まった凄腕の"世界忍者"が互いの秘技を尽くして争い合うという、特撮忍者アクションドラマである。

先祖代々、粘土板を守る使命を担ってきた戸隠流第三十四代宗家・山地哲山は、養子の闘破に「ジライヤスーツ」と「磁光真空剣」を与え、次々と襲い来る"世界忍者"から粘土板を守る任務を与えた。粘土板は2つに分かれており、半分は哲山が、もう半分は邪悪な忍者集団「妖魔一族」の頭領・鬼忍 毒斎が持っている。ジライヤスーツを装着した闘破は戸隠流正統忍者「磁雷矢」と名乗り、パコを狙って来日してくる凄腕の世界忍者たちと腕を競っていく。

最初は若く、未熟だった磁雷矢だが、腕自慢の世界忍者と命をかけた勝負を繰り広げるうちに実力をつけ、やがて「日本に磁雷矢あり」と噂されるようになっていく。世界忍者の中には、妖魔一族と手を組んでパコを奪おうと企む邪悪な者もいれば、戦いを経て磁雷矢との間に友情が芽生え、力を合わせて共に悪と戦う仲間になる者もいる。

ひとクセもふたクセもある世界忍者たちは、ひとつのエピソードだけの登場に留まらず、何度も再登場して視聴者に印象を深めていくのが、本作の大きな特徴となった。誇り高き十字軍の血をひくイギリスの城忍 フクロウ男爵、デニム素材の忍者スーツを着て抜群の銃さばきを見せるアメリカの雷忍 ワイルド、イスタンブールのトプカピ宮殿を守る巨漢で、怖そうな見た目に反して気の優しいトルコの牢忍 ハブラム、紙を操る和風の忍者で、非情な抜け忍ハンターだったが人間らしい心を取り戻していく紙忍 折破、闘破の祖先である宇宙人と浅からぬ因縁を持つ邪悪な宇宙忍 デモストなど、「世界各国に"忍者"が存在する」という突飛な世界観に合わせ、奇抜でありながらそれぞれ独特の個性や世界観を備えたユニークな忍者たちがぞくぞくと現れ、磁雷矢や妖魔一族と関わっていくドラマ展開が子どもたちを熱狂させた。

川崎市市民ミュージアムの2階「企画展示室2」の広大なフロアには、当時バンダイ企画室(現:PLEX)で『ジライヤ』のデザインワーク全般を手がけた村上克司氏(現:ライブ・ワークス代表)による各キャラクターのデザイン画、イメージイラストが整然と並べられている。『電子戦隊デンジマン』(1980年)や『宇宙刑事ギャバン』(1982年)をはじめとする洗練されたメカニック志向のイメージが強い村上氏だが、『ジライヤ』では世界各国から来た忍者という、遊び心をも盛り込んだユニークで魅力的なキャラクターを多数創造し、作品に強烈なインパクトを与える役割を担った。

別フロアには、本作で山地哲山を演じたほか、数々のテレビドラマで「武芸考証」を務めた"本物の忍者"戸隠流第三十四代宗家・初見良昭氏のコーナーも。初見氏が出演したテレビ番組『11PM』(日本テレビ/よみうりテレビ)や、アニメ『少年忍者風のフジ丸』の実写パート「忍術千一夜」に出演した際の記念スナップなどが展示されている。『ジライヤ』の本編さながらに、初見氏の率いる「武神館道場」には世界各国から忍者志願者が駆け付けており、初見氏の名は世界中に轟いている。こちらも貴重な展示が満載なので、ぜひ注目してもらいたい。

磁雷矢/山地闘破を演じた筒井巧は、本編でも実際にジライヤスーツを着てアクションや演技を行ったこともあり、主演作『ジライヤ』に強い思い入れがあるという。オープニングセレモニーでは熱心なファンに囲まれて、撮影当時の貴重な思い出を懐かしそうに語っていた。日下翔平演じる紙忍 折破は第12話、第26話、第45話とつごう3度も登場。折破の忍者スーツのうち、マスクとプロテクターは実際に「紙」で作られており、3回目の出番になるとかなり汚れが目立って困ったという裏話を明かしてくれた。

『世界忍者展ジライヤ』は、川崎市市民ミュージアムにて10月8日(月・祝)まで開催中。8日には、同ミュージアム1階の「映像ホール」にて、筒井巧(磁雷矢/山地闘破)、橋本巧(山地学)、初見良昭(山地哲山)、串田アキラ(主題歌歌手)によるプレミアムトークライブも催される。

(C)東映

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