韓国でも鳴り止まぬ大きな拍手!『かぞくいろ』釜山国際映画祭でのワールドプレミアに國村隼らが登場

AbemaTIMES

2018/10/6 18:03


 11月30日(金)より全国ロードショーとなる有村架純&國村隼W主演の映画『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』より、國村隼、青木崇高、𠮷田康弘監督、阿部秀司エグゼクティブ・プロデューサーが「釜山国際映画祭」でのワールドプレミアに登場した。


 日本の美しい風景を走る鉄道とともに、迷いながらも成長していく人々の姿を清々しく描き、多くの世代から愛される人気シリーズとなった映画『RAILWAYS』。この度、シリーズ最新作となる『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』が有村架純と國村隼のW主演にて、11月30日(金)より全国ロードショーとなる。(配給:松竹)

本作は、鹿児島県~熊本県を結ぶ<肥薩おれんじ鉄道>を舞台に、愛する人を失った血の繋がらない3世代3人の“ふぞろい”な家族の再出発を描いている。W主演となるのは、亡き夫の連れ子・駿也とともに、夫の故郷・鹿児島で鉄道運転士を目指す奥薗晶役の有村架純と、最初は頑なだったが、晶の明るさと孫の駿也とのふれあいにより徐々に心を通わせていく晶の義父・節夫役の國村隼だ。

 この度、10月4日から開催されている「第23回釜山国際映画祭」の「アジア映画の窓」部門にて、本作が正式招待された。前日のレッドカーペットの盛り上がりを受けてか270名が詰めかけ、上映後は大きく長い拍手が鳴り止まないなか、國村隼、青木崇高、𠮷田康弘監督、さらに『RAILWAYS』シリーズを手掛けてきた阿部秀司エグゼクティブ・プロデューサーが舞台挨拶に登壇。大きな歓声に包まれた。

さらに、國村隼は『哭声/コクソン』の演技により、韓国の最も権威ある映画賞・青龍映画賞や一般投票で選ばれる人気スター賞の2部門に輝いた実績から、アジアの精鋭新人監督のコンペ部門である「New Currents」部門の審査員として選ばれ、会見にも登壇した。

 前日の、熱狂の内に終わったレッドカーペットから一夜明け、余韻が残る釜山・CGVセンタムシティにて映画『かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-』の上映が行われた。その上映前に國村隼、青木崇高、吉田康弘監督、エグゼクティブ・プロデューサーの阿部秀司が詰めかけた観客270名の前に登壇し、上映前挨拶を行った。

阿部は「映画を見に来てくださり、ありがとうございます。私個人の意見としては、シリーズ最高傑作で釜山国際映画祭に出品できたことを大変幸せに感じています」と語り、青木は「釜山国際映画祭は本当に好きで、僕は(プライベートも合わせ)4度ほど来させていただいております! 國村さんは今回(『コクソン』の)悪魔のような役ではなく、とても素敵な役で出ていらっしゃるので、映画を楽しんでください」と、観客も思わず笑ってしまうコメントを送った。

國村は「この釜山国際映画祭に戻ってこれて本当にうれしいです」と語り、さらに「一般のお客様にご覧いただくのは今回が初めてで、それをこの映画祭のお客様に、目の肥えた韓国の方たちに届けられて本当に嬉しいことです」と喜びを噛みしめた。吉田監督からは「初めて観客の前で公開するので、とても緊張しています。映画を見ながら九州の、ある街にこういう家族がいるのかな、と思いを馳せていただけたらうれしいです」と、日本の地方と家族の在り方を感じてほしいと語った。

その後、エンドロールが終わると会場からは大きな拍手が巻き起こり、その温かい雰囲気に迎えられ、4名が再登壇。観客からの質問に答える「Q&A」を実施した。

最初に吉田監督へ、“本作に参加したきっかけ”についての質問が。吉田は「オファーをいただいて、前作、前々作に負けない作品にしたい、今作は違いを生み出すために女性運転士と義理の父のバディムービーにしたい想いから制作をしました」と強い気持ちを語った。さらに、自分たちの力で復旧した鉄道会社についての質問には、第三セクターのことに触れつつ「新しい家族を作る本作と、新しく生まれ変わろうとする肥薩おれんじ鉄道がシンクロする姿を描ければ」と、映画と鉄道会社への想いを語った。

國村へは、『哭声/コクソン』とは違う温かい節夫の姿が印象的と語る観客から、先ほどと同じく「この作品へ参加するきっかけは?」という質問が寄せられた。國村は「本作は、人間関係の中の一番小さい部分である“家族”という人と人との関わり方に焦点を置き、それぞれちょっと不器用で、あまり上手にできない人間たちが出てきます。特に本作の中心である世代の違う3人(晶、節夫、駿也)が家族というものを新しく自分たちの意思で作り上げる、そんな作品です」と話した。

青木へは、10年前の映画を鑑賞した観客から「今作も新しい青木さんの姿が印象的だった」との感想が寄せられた。さらに「本作の記憶の中でしか出てこない人物を演じての感想」を聞かれた青木は、「本作では、撮影日数が1週間もなかった中で、全編を通して重要な役柄として出演するキャラクターとどう向き合うのかを最初に考えました」と難しい役どころへの想いを語り、「脚本を読んだ際、(本編のシーンで駿也<歸山竜成>が父親を想い、泣くシーンに対して)なんとか父親として、駿也がリアルな感情からアプローチできるよう、彼と一緒に過ごし、撮影外でも親子の時間を作ることに専念しました」と演じた際に気を付けた部分をコメント。「(駿也が泣くシーン当日に)吉田監督へボイスメッセージを送り、父親としての言葉と役者としての言葉2パターンを送って元気づけました」と本当の親子のように温かく語った。

そして「今作を制作するにあたってのきっかけ」について聞かれたエグゼクティブ・プロデューサーの阿部秀司は、「この映画は鉄道をテーマとして3作目になりますが、地方も含め沢山の鉄道がある中で、特に地方は活気がない現実がある」と憂う旨を語り、「(自身も)もともと鉄道が大好きで、自分の得意を生かしたい思いもあり、だからこそなんとか地方を盛り上げる、フォーカスする作品を制作したかった」と制作への熱い想いを語った。さらに「今回は新しい家族を作るという話で、吉田監督とオリジナル脚本で、女性運転士の物語という今までとは違うテーマを据え、コミュニケーションの最たる映画が完成したと思う」と本作への自信を伝えた。

また、女性運転士であり若い母親である有村を起用した理由について、阿部は「新しい作品を作るにあたって、テーマを変えて女性運転士をキーワードにした際、監督と2年前ほどに話して、有村さんが適任だ」と語り、吉田監督は「あまり過去の説明をしない映画にしたかったので、セリフ以外の表情でもすべてを繊細に表現できる有村さんだからこそ決めました」とキャスティングの裏話を語った。

最後の質問に移り、「國村さんご自身と本作の節夫との違い」を聞かれた國村は「自分自身は孫がいない。ただ自分の孫に対してのイメージではなく、物語の中で節夫がどういう祖父なのかを脚本を読みながら表現した結果、完成した映画の節夫になっています」と演じた際の気持ちを語った。そして再び大きな拍手の中、イベントは締めくくられた。

<観客の感想>
 舞台挨拶後、熱気冷めやらぬ会場で、観客へ本作の感想を聞いた。女性2名で鑑賞した観客に印象に残ったシーンについて聞くと、「最後のシーンで、駿也がおれんじ鉄道内で窓の外を見る姿が印象的だった。さらに女性の感情を表すシーンが多く、晶が成長していくシーンが女性として感動した」とコメント。もう1人は「この映画を観て、みんな絶対感動するし、日本に行きたくなる映画でした。絶対、韓国で上映した方がいいです」と熱く語った。

そして、ある男性からは「とても心が温かくなる映画でした。父とは仲が悪いわけではないのですが、改めて家族というものを大切にしたいと思いました」と、自身を見つめ直すきっかけになったというコメントも寄せられ、「駿也が泣くシーンに涙が溢れ、今に留まらず、家族それぞれが前に進もうとする姿に元気づけられました!」と興奮した様子で語っていた。

<國村隼・審査員会見の様子>
 午前中には、アジアの精鋭新人監督のコンペ部門である「New Currents」部門の審査員会見へ審査員として選ばれた國村隼が登壇。大勢のマスコミが集まる中、KIM Hong-Joon(監督/韓国)、Labina MITEVSKA(俳優・プロデューサー/マケドニア)、Nashen MOODLEY(シドニー映画祭ディレクター/南アフリカ共和国)、SHIN Nansun(プロデューサー/香港)と共に質疑応答に答えた。

最初に、國村は「昨年は出演者としてきましたが、今回は審査員の一人ということで。審査をするのは本当に初めてなので、プレッシャーを感じています」と緊張の面持ちで挨拶をした。

会見は続き、「韓国や日本で認知がさらに広がるきっかけとなった『哭声/コクソン』に出演した後で、個人的に感じることは?」との問いに、國村は「映画というのは、映画作品そのものが世界中を一人歩きするものだというふうにいつも思っています。特に、今回初めて『哭声/コクソン』のような韓国の作品に参加させていただいたことで、公開前と後では、自分自身の俳優としての状況が変わりました。ひとつ大きなことは、(韓国も含め)これだけたくさんの人が映画を観ることを楽しんでいて、かつ映画の良し悪しをみんなそれぞれが思いをもって判断しているということを実感しました」と昨年出た作品も含めて熱い想いを語った。

また、「俳優として審査をするうえで、どういった映画の見方をしますか?」という問いには「映画を観るときは観客の目線に立とうと努力してみるのですが、実際にはこの作品の全体や脚本を観たときに(自分が俳優として)どう感じるであろうか、作品に参加することが前提のイメージで観てしまいます。観方がどうしても『脚本もう少しここをこうしたらいいのにな』や『映像はすごくいいけれど、もう少し全体の構成として間合いやタイミングを短く使ったほうがいいな』等、監督とまた別の目線だと思いますが、自分が作品の撮影現場に参加しているイメージで(今回も)作品を観るかと思います」と、長年俳優として活躍している國村だからこその視点で質問に答え、たくさんのフラッシュの中、会見は終了した。

ストーリー
 晶(有村架純)は、夫・修平(青木崇高)とその連れ子・駿也(歸山竜成)と東京で幸せに暮らしていたが、修平の突然の死で生活は一変。残された駿也と共に夫の故郷・鹿児島へ向かい、まだ会ったことのない義父の節夫(國村隼)を訪ねる。節夫は、運転士の仕事一筋で家族を顧みずに生きてきたが、突然やってきた晶たちを戸惑いつつも受け入れ、母としてまっすぐに生きようとする晶の姿に次第に心を動かされていく。そして晶は、亡き修平の子供の頃の夢でもあり電車好きな駿也のため、鉄道の運転士を目指すことに。温かい人々との出会いや絆が、晶・節夫・駿也の3人を“かぞくいろ”に染めていく――。

(C)2018「かぞくいろ」製作委員会

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