「森永チョコフレーク」生産終了に涙…消えた名作お菓子を振り返る

日刊SPA!

2018/10/6 08:50



9月28日、日本中は深い悲しみに包まれた。森永製菓の名作お菓子『森永チョコフレーク』の生産終了が発表されたのだ。

森永製菓の発表によると、現在生産を行っている千葉県野田市にある工場が将来的に閉鎖することとなったため、それに伴い生産終了を決定したとのこと。1967年に販売開始された約半世紀にわたるロングセラー商品なだけあって、老若男女問わず、多くの方がその報に衝撃を受けることとなった。

ロングセラーお菓子の販売終了というのは、言わば子供時代の思い出がひとつ消えるようなもの。ここでひとつ、これまでに消えていった名作お菓子たちを振り返りながら、懐かしいあの頃に思いを馳せてみようではないか。

◆キスミント:若者のガム離れ?2018年、在庫が無くなり次第終了

森永チョコフレークの生産終了で世間が騒然とするさなか、10月4日には江崎グリコが『キスミント』の販売終了を明らかにした。

1987年に発売されて以来、ロングセラー商品となっていたが、若者たちのガム離れが要因と報じられている。すでに生産は中止されており、工場は2018年末をもって閉鎖となる。キスミントは在庫が無くなり次第、店頭からも姿を消すことになる……。

たしかに、昨今ではタブレット(錠剤)菓子が主流となっており、街中でもガムを噛んでいる若者たちを見かける機会は少なくなったように思えるが、悲しいニュースの連続にネットユーザーからも「寂しい」という声が相次いでいる。

◆カール:2017年8月で東日本での販売終了

2017年、明治のスナック菓子『カール』の東日本での販売終了が伝えられたときも、各地から悲しみの声が聞こえてきた。1968年から販売が開始されて以来、長らく明治の顔でありつづけたが、その実、長期的に販売は低迷していたらしい。約半世紀にもわたるカールの歴史を絶やさないために明治が取った策が、製造ラインを愛媛県の工場のみに絞ることと、そこからの流通が容易な、西日本地域だけの限定販売に切り替えることだったそうだ。

メーカーには今でも多数の問い合わせが来ているそうだが、少なくとも現状、東日本での販売再開の予定はないらしい。もちろんネットなどを駆使すれば、カール自体を入手することは容易い。しかし、東日本に住んでいる限り、コンビニやスーパーの店頭でカールおじさんと出会うことはほぼないのだ。

◆ポポロン:2015年にひっそりと生産終了

カールの販売終了は大々的なニュースになったが、その裏でひっそりと消えていった名作お菓子も少なくない。明治のチョコシュー菓子『ポポロン』などがそうだ。

シュー生地にチョコクリームが詰まったポポロンが販売開始されたのは1976年のこと。1箱200円という、当時としてはちょっとお高めな価格ではあったが、その美味しさや高級感から、ちょっと特別なお菓子として絶大な人気を誇っていた。一時期は明治の看板商品だったものの、2015年にひっそりと生産終了。その理由は公表されていないのだが、そもそも明治では、基本的に商品の生産終了を発表すること自体珍しいそうで、カールの発表は異例のものだったという。

◆梅ジャム:製造会社の廃業により2017年12月で生産終了

駄菓子屋の棚に鮮やかな彩りを添えていた『元祖 梅ジャム』。ソースせんべいに塗って食べるのがメジャーだったが、人によっては、袋から直接チューチューと吸って楽しんでいたことだろう。実はこの梅ジャム、1947年の販売開始以来、荒川区にある「梅の花本舗」という企業の社長がひとりで作り続けていたそうだ。最盛期には年間3000万円もの売上があったが、やはり少子化や、さまざまなお菓子の登場により、売上は年々減少していたらしい。機械の老朽化や社長の体調不良などもあって、70周年となる2017年をもって同社は廃業。梅ジャムも生産終了となった。

ちなみに、生産終了が明らかになった際には、「跡を継ぎたい」という申し出もあったそうだ。しかし、1袋10円のお菓子を作る超薄利多売な商売であることや、70年かけて培ったこだわりの味は、そう簡単に出せるものではない、ということから全て断っていたらしい。

◆ドンパッチ:都市伝説が流れたことも… 2000年に販売終了

口の中でパチパチとはじけるキャンディー『ドンパッチ』もまた、2000年に販売が終了されている。ドンパッチが販売開始されたのは1979年のことで、AGF(現、味の素AGF株式会社)がライセンス販売していた、アメリカのお菓子『テレパッチ』を改良し、刺激を強めたものとして発売された。新感覚のお菓子として子供たちの間で一躍大人気になり、明治製菓の『わたパチ』など、今なお続く“はじけるお菓子”の市場を作り出した存在だ。

こちらも生産終了の理由は明らかになっていないが、一部では「一気食いしたらお腹の中で爆発した」「ドンパッチを鼻に入れたら破裂して鼻血が出た」などといった、都市伝説による風評被害が原因ではないかとの噂が流れたこともある。

自分はどちらかというとわたパチの方が印象に残っている、という方も多いかもしれないが、残念なことに、わたパチも2016年8月で生産終了となってしまっているのだ。

◆チューペット:カビ混入により2009年に生産中止

類似品が大量に販売されているためご存じでない方も多いとは思うが、真ん中で折って食べるアイス『チューペット』も、実は2009年に販売が終了している。

本家本元のチューペットは、大阪にある前田産業株式会社によって生産されていた。1975年の発売以来、長らく同社の看板商品であり続けたのだが、2009年5月、商品にカビが混入していたことが明らかになり、回収騒ぎに。前田産業は生産再開に向けて奮闘したものの、最終的に断念。使用していたポリ容器が、混入していたカビを殺せるほどの高温消毒に耐えられないものであったこと、そして生産再開するためには莫大な設備投資が必要となってしまうことから、2009年9月、その歴史に幕を閉じることとなったのだった。

森永チョコフレークの生産が終了するのは、来年の4月~6月ごろだと発表されている。大人になった今、そうそうお菓子を食べる機会はないかもしれないが、別れを惜しむなら、半年ほどの猶予がある今のうちに“食べ収め”をしておくことをおすすめしたい。<文/A4studio>

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