華麗なダリアに見惚れる、週末のティータイム【花と素敵な週末を Vol.12】

レタスクラブ

2018/10/5 20:00

こんにちは! 「ウィークエンドフラワー」プロデューサーの小川典子です。こちらでは、旬の季節に楽しみたい花の、“長もちさせるハウツー”や“簡単おしゃれなコーディネイトのコツ”をお伝えしていきます。花瓶がなくても大丈夫。少しの花材と身近な雑貨を組み合わせて、家のなかに自分のお気に入りの花コーナーを作ってみませんか?

■ 10月第1週のおすすめは「ダリア」

10月のウィークエンドフラワー.その1/ダリア(和名:天竺牡丹、英名:Dahlia)

●原産国: メキシコ

●主な生産地: 秋田県、山形県、長野県 ほか

キンモクセイの香りがどこからともなくふわりと漂い、秋も深まっていきます。

10月のはじめに紹介する花は、秋の女王「ダリア」。今年も華麗なるダリアの季節がやってきました。美しさを競い合うように咲き並ぶ艶やかさは、フラワーショップのなかで、ひと際目を引きます。幾重にも重なる花びらは秋の澄んだ空気をまとっているようで、その透明感に吸い込まれそう。ずっと眺めていたい…! そんな貴方はもうすっかりダリアの虜です。

魅惑の花・ダリアの歴史を少し紐解いてみましょう。原産地はメキシコ、メキシコの国花でもあります。メキシコといえばサボテンのイメージですが、ダリアが自生するのは冷涼な高原地帯。そこで発見されたわずか6品種の原種から、ヨーロッパにもたらされて今に至る400年の間に、3万種を越えるダリアが作出されたといいますから驚き! 人々の熱狂ぶりがうかがいしれますね。

メキシコからスペインに初めて種子が渡ったのが1789年。奇しくもフランス革命が起こった年です。ナポレオン皇妃ジョゼフィーヌは「ダリアは私の花よ!」と宣言し、球根を誰にも譲らず(笑)、国外への持ち出しを禁止するほど溺愛していたそう。ジョゼフィーヌの影響でしょうか。ヨーロッパではダリアは華麗な大人の女性にたとえられ、19世紀前半には花の女王と賞賛されたそうです。

ダリアがオランダ船で日本に渡来したのが江戸後期。明治になってから栽培が盛んになりました。現代の日本では、2000年初め頃から「黒蝶」というまさに黒紫色に艶めく、大輪ダリアが一大トレンドとなり、ダリアブームが巻き起こります。美しい姿と引き換えのように、花の命が短いのが悩みのダリアでしたが、日もちを向上させる技術が進み、いまや不動の人気を誇ります。まさにリバイバル!

■ マゼンダ×オレンジ、大人かわいいダリアを紅茶の缶に

コケティッシュなマゼンダピンクのダリアは、その名も「ミッチャン」! 大きすぎず小さすぎない、ポンポン咲きがアレンジしやすいということで、とても人気のある品種です。名前は、どちらのミッチャンだったのでしょう(笑)。鮮やかなピンクとオレンジ色の組み合わせは、小悪魔的なかわいさのなかに、シックな雰囲気も。紅葉の葉と合わせると、少ない本数でも絵になります。

■材料(花材費合計=1000~1500円)

●花材

ダリア「ミッチャン」/1本

ダリア「サンセットアロハ」/1本

ベニスモモ(枝)/1本の先端部分

●器について

缶のデザインのかわいさで、思わず買ってしまう紅茶。わが家にはかわいくて捨てられない紅茶の缶がたくさんあります(笑)。そんな紅茶の缶、ティータイムのテーブルアレンジの器にもぴったりなのです♪ 缶にそのまま水を入れると、うっすら漏れてきたり、錆びの原因にもなりますので、中に小さなグラスやジャムの空き瓶などを仕込んで、水を入れるとよいでしょう。

●コーディネイトについて

今回は、大人かわいい色合わせ「マゼンダピンク×オレンジ」が映える、ちょっとくすんだオレンジ色の缶をチョイス。秋色を重ねるように、紅葉とリンクする茶色のカップや木のトレーを合わせます。肌寒い季節になると恋しくなるアップルシナモンティーとともに、出始めの紅玉リンゴやドライフルーツなどを一緒に並べると、いっそうナチュラルな演出に!

■3ステップでアレンジ

1、 紅茶の缶の中に、ジャムの空き瓶などを仕込み、切り花鮮度保持剤を希釈した水を入れます。

2、 ダリアの葉は取り除き、缶の高さに合わせて、ダリアの茎を短くカットします。ベニスモモは枝の先端の美しい部分を小分けにし、水に浸かる部分の葉を取り除きます。紅葉の枝は水が下がりやすいので、枝はできるだけ斜めにカットするとよいでしょう。

3、 はじめに、2輪のダリアをいけます。ダリアの花顔が真横に並ばないように、若干の高低差をつけます。花の周りにベニスモモの小枝を添えていきます。缶の口元がスカスカだとアレンジ全体が決まらないので、隙間がある場合はベニスモモの葉を足しましょう。

■ダリアを長く楽しむコツ

*茎が硬く、花弁のシャキっとしたものを選びます。

*葉からの蒸散が激しいので、余分な葉は取り除きましょう。

*茎の中が空洞で柔らかいので、斜めではなく真横にスパッとカットします。

*花器の水は少なめで、切り花鮮度保持剤を必ず! 入れることで、ダリアがぐっと長く楽しめますので、ぜひ使用してください。

*暑さに弱いので、できるだけ涼しいところに飾りましょう。

買ってきたばかりの花を短くカットするのは抵抗があるかもしれませんが、ダリアはこのくらい短くカットしてアレンジすると、美しい姿を長く楽しめますよ。

■ 「NAMAHAGEチーク」に見惚れるウィークエンド

なんともいえない上品なピンク…! 3年ほど前、初めてこのダリアを目にした時の感動は、今でも忘れられません。半貴石のように静かに輝く花びらが、花芯に向かってワインカラーにグラデーションしていく様子にうっとり。時間を忘れて眺めてしまいます。そして、名前もインパクト大な「NAMAHAGEチーク」。2016年度の日本フラワー・オブ・ザ・イヤーの最優秀賞に輝きました。

この「NAMAHAGE」シリーズは、いまや32品種もあるとか。ダリア育種家として世界的に著名な「秋田国際ダリア園」の鷲澤幸治さんと、秋田県が連携して開発しているオリジナル品種です。秋田の冷涼な夏を過ごして咲く「NAMAHAGE」たちは、美しい発色が自慢(秋田美人のよう…!)。最初は、美しいダリアに「なまはげって……」と思っていましたが、秋田の方々のダリアに懸ける情熱を知ると、なまはげという伝統文化に重ねるほどプライドがあるのだなあと納得します。

「秋田国際ダリア園」は、秋にぜひいちど訪ねてみたい憧れの地…! 現在日本に流通するダリアのほぼすべてが、鷲澤さんの育種によるものということも驚きです。

■材料(花材費合計=1500~2000円)

●花材(画像下・左から)

ダリア「NAMAHAGEチーク」/2本

シンフォリカリフォス(実)/1/3本

カンガルーポウ/1本

ユーカリ「銀世界」/1/3本

■アレンジのコツ

こちらでは、雑貨店で見つけたベージュピンクの「コーヒー缶」を花器にしています。

ダリアのような大輪の花をいける際は、はじめにダリアをバランスよくいけてから、グリーン、実ものなどアクセントになる花材を、プラスしていくとよいですよ。

「NAMAHAGE」に限らず、ダリアの品種名はとてもユニーク! 「熱唱」や「雪国」「恋祭り」など演歌のような和名の品種が多く、艶やかな美しさに合っているようなギャップがあるような…(笑)。フラワーショップではダリアの名前を楽しみながら、ぜひお気に入りをお部屋に連れて帰ってください♪

美しい花に見惚れながら、ゆっくりティータイム。心豊かな秋のひとときですね。

ではでは皆さま、花と素敵な週末を。

produced by WEEKEND FLOWER(レタスクラブニュース)

https://www.lettuceclub.net/news/article/164633/

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