災害レスキュー用にも使えそうな頼もしいヤツ! ヨコハマタイヤのホビータイヤ「GEOLANDAR X-MT」をチェック

clicccar

2018/9/25 08:10


世の中には色々なジャンルのタイヤがありますが、ホビータイヤという呼び方があるのは知りませんでした。

普通のタイヤでは、走れない、曲がらない、止まらないような泥んこの中を、自在に駆け抜けることができるのだから、凄いタイヤだということはわかりますが、そんなところを走ることを趣味にしている人たちのタイヤなのです。

もちろんクルマもそれなりの改造や装備もしてあるのですが、最近の災害を受けた地域のニュース映像などを見ると、こんなところでも役に立ちそうなタイヤでもあります。

近年SUVやピックアップトラックの販売量が増えてきているようですが、その中でもオフロードを走るのが趣味なコアなユーザー向けにヨコハマが新発売したのがGEOLANDAR X-MTです。

トレッドパターンを見ると、オフロード性能しかも泥濘地での性能を重視したタイヤだということが一目で分かります。普通なら空転してしまいそうな柔らかい泥の上でもしっかりとトラクションを出せるようにしたゴツゴツとしたブロックが特徴です。さらに、タイヤの性格上無視されそうな摩耗性能にもヨコハマは気を配って設計しているし、かなりうるさくなりやすいノイズなど快適性にも配慮しているといいます。

この手のタイヤは北米で多く販売されていますが、こうして摩耗性能や走行ノイズまで気を配って作ったところが日本らしさでもあり、ヨコハマらしさかもしれません。
右がGEOLANDAR M/T G003、左が今回テストしたGEOLANDAR X-MTです。

これまではGEOLANDAR M/T G003がヨコハマの中では一番オフロード寄りのタイヤでしたが、GEOLANDAR X-MTはそれを上回るオフロード性能を持たせています。いわゆるマッドレテーンタイヤでオフロード走行、ロックトレイルを楽しむユーザー向けなのです。

シーランド比と呼ばれる溝面積比は、シーの面積が大きくなってシビアなマッド路面でも強烈なトラクションを発揮できるといいます。またウエット路面や固い土の上でもブロックに刻まれたサイプの配置や形状の最適化によって、エッジ効果を発揮し高いトラクション性能を発揮できるようです。

サイプ形状を見ると同じ方向ではなく、複雑なデザインになっています。これにより全方位での路面追従性を可能にしているといいます。

ショルダーからサイドウォールにかけてもトレッドパターンの流れを汲んだデザインになっています。実際にも見た目だけでなく性能面でも有効らしいです。モーグルやロックなどでのトラクション性能を確保することができるし、鋭い岩肌での耐カット性も向上しているといいます。

ショルダーからトレッドに近いサイドウォールはゴムの厚みを持たせていることも耐カット性を上げている要素です。サイドウォールのゴムが薄くなる部分が厳しい条件下にさらされても、カーカスを3プライ構造にすることでサイドカットのリスクを減らしています。ホイールに近いところでは、大型のリムプロテクトバーがホイールを保護する役目を果たし、さらにタイヤとリムの間への泥の侵入を抑え込んでいます。

X-MT専用のコンパウンドも採用しています。摩耗に強いポリマー、グリップに強いポリマー、カット・チッピングに強いポリマーという『 トリプル』ポリマーです。

どこまでも徹底してオフロード性能を、いやかなりの悪条件のオフロード性能を追求しているタイヤなのです。

マッドテレーンタイヤの中でも趣味性が高く、本格的な泥濘地で本領を発揮できそうなヨコハマGEOLANDAR X-MTを、ドロドロな路面で走らせてみるチャンスがありました。試乗日当日は雨が降って、オフロードの路面コンディションは田んぼのように最悪でしたが、このタイヤにとっては得意分野のよう。

最初はトヨタ・タンドラで走ります。35×12.50R17LT 121QというサイズのX-MTを履いていますが、歩くのも危ないヌタヌタの泥道を普通に発進していきます。テストコースとして設定されたオフロードコースはタイトターンあり、アップダウンありの難コースですが、X-MTを履いたタンドラは力強く走ってくれます。

オーバースピード気味にコーナーに突っ込んでいって強いブレーキを踏んでも、想像していたより短い距離で止まるので驚きです。溝面積が広く、しっかりしたブロックが受け止めてくれているようです。

コーナリングもハンドルがよく効くので安心感があります。コーナーを攻めていって急ハンドルを切るとスリップアングルが大きすぎてグリップダウンする場面もありましたが、アクセルオフにして前荷重にしてハンドルを切り込み、そこからうまいタイミングでアクセルを踏んでいくとちゃんと回り込んでくれるから、攻めがいがあるタイヤです。

別のコースではジープ・ラングラーで走りました。タイヤサイズはタンドラと同じです。こちらはタンドラのコースほどヌタヌタではなかったですが、ハイスピードコーナーもあるし、きつい登りのコースも設定されていました。

4WD Hのセットで走行しましたが、タンドラよりアンダーステア気味ですが、常時安定感があったのが良かったです。ハンドルが効く範囲は広いですが、その中での応答性は操舵角にコンスタントに反応してくれるからわかりやすいのです。

ハンドルが効いているタイミングでアクセルオンにすると、少しテールスライド気味に持っていけます。そのときでもコントロール性は失われないから安心。フルブレーキングでは、タンドラと同じようにヌタヌタの泥道でも制動力がありました。

試乗のためにドライバー交代しながらかなりの回数を走っていましたが、こんなハードな走りを続けてもタイヤは悲鳴をあげることなく、もちろん壊れることなく、しっかりと走っていました。

ホビータイヤと呼ばれるマッドテレーン系のオフロード用タイヤですが、頼もしいタイヤが世の中にはあるものだと感心しました。

(菰田 潔・画像提供:横浜タイヤ)

当記事はclicccarの提供記事です。

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