ムーミン好きにはたまらない! 子連れにやさしい北欧・フィンランド


海外旅行先としても人気の高いフィンランド。行ってみたいけれど、子連れで海外旅行は難しいと考えている人は多いのではないでしょうか? 確かにヨーロッパは物価が高いですが、その分治安も悪くなく、街の人々もやさしいので過ごしやすいのが魅力です。

3歳の息子を持つ筆者が、昨年フィンランドを訪れ、あらためて「子どもと行きたい!」と思った場所、おすすめのポイントなどをご紹介します!



ヘルシンキ中心地にある、ヘルシンキ大聖堂。

■ヨーロッパのなかで一番近い国 「フィンランド」
ヨーロッパは遠いというイメージがありますが、フィンランドは日本から直行便があり、フィンエアーを使えばヘルシンキまで9時間30分と、比較的短いフライトで行くことができる、ヨーロッパのなかで、一番日本に近い国。実はハワイよりもフライト時間が短いと思うと、ぐっと身近に感じられます。



『マリメッコ』とコラボレーションしているアメニティもかわいく、飛行機に乗った瞬間からテンションが高まります。機内食ではシナモンロールも。

フィンランドに行くと、バリアフリーが行き届き、スーツケースを持って移動がしやすいことに驚きます。トラムはなんと、ベビーカーに乗せた子ども連れの人は、大人も運賃が無料に。公共交通機関が子育て世代にやさしいというだけで、行きたい気持ちになります。



トラムに乗る時に、ベビーカーを押しながらお財布を出すのが大変だから無料なのだとか。


2016年からスタートしたシティサイクル。1日5ユーロで、市内140箇所に乗り捨て可。ウェブサイトで事前にアカウントを登録していれば、観光客も気軽に借りることができます。

ヘルシンキ経由のフライトで、「ストップオーバー(途中降機)」を予約すると、最大5日間までフィンランドで過ごせるので、首都のヘルシンキを拠点に、気軽に地方に足を伸ばすのもおすすめ。そこで子連れで一番行きたいのが、昨年フィンランド第3の都市・タンペレにオープンした「ムーミン美術館」です。

■注目スポット、世界唯一の「ムーミン美術館」
30年前に誕生したムーミン谷美術館が、複合アート施設であるタンペレホールに移転するのを機にリニューアル。ムーミンの作者であるトーベ・ヤンソンの作品を常設展示する施設として、新たに誕生したのがこのムーミン美術館です。



駅からもアクセスの良い、タンペレホール。広々とした公園に隣接し、ムーミンのブロンズ像が目印。(C)Anna Kaisa Noki/Tampere Art Museum


入場料は大人12ユーロ、子ども6ユーロ(3歳から入館料が必要)。ファミリーチケットもあり。

この美術館で展示されているのは、主に1986年にトーベ・ヤンソンがタンペレ市に寄贈し、ムーミン谷博物館で展示されてきた約2000点の原画やスケッチ。小説9作品、絵本3冊の原画を中心に構成された、常設展『それからどうなるの?』は、本をめくるように次の展開にわくわくしながら先に進むことができます。



それぞれの本の表紙が目印となり、ムーミンシリーズ最初の作品『小さなトロールと大きな洪水』から最後の『ムーミン谷の十一月』まで、出版された年代順に紹介。ムーミンの姿の変遷もよくわかる。 (C) Jari Kuusaenaho/Tampere Art Museum

ここでおすすめなのが、展示に合わせた音声ガイド。日本語も含む6ヶ国語(スウェーデン語はトーベ自身によるもの)あるので、まだ文字が読めない子どもも物語をじっくり楽しむことができます。説明書きにも日本語があり、物語を知っていたらさらに楽しめますが、知らなくても十分楽しむことができるのも嬉しいところ。日本人のガイドスタッフもいるので、安心です。



作品の保護のため、かなり暗く設定されている会場。また館内は、基本的に写真撮影は禁止です。

またプロジェクションマッピングにより、動くニョロニョロに触るとニョロニョロに雷が落ちたり、ムーミンがでんぐり返しをする映像など、最新テクノロジーによる体験を通して、ムーミンの世界観を堪能できるのは、子どももきっと大喜び!



『たのしいムーミン一家』のコーナーにある、物語に登場する“まほうの黒いぼうし”のアトラクション。中に入ると自分の頭から花や角が生えてくる、楽しい仕掛け。


ページに穴を開けて読む、仕掛け絵本『それからどうなるの?』の拡大版では、絵本の中に入って楽しめます。

さらに、彼女のパートナーであり、グラフィックデザイナーのトゥーリッキ・ピエティラによる30点の立体模型を展示。最大の見どころは、ムーミンの家のジオラマです。トーベとトゥーリッキ、そして医学生でムーミンの本が大好きだったベンッティ・エイストラの3人が遊びながら作ったというもので、ムーミンパパの部屋は船だったり、裏にある電気室のドアにはニョロニョロが描かれていたりと、遊び心にあふれています。



約2m半、5階建てのムーミンハウスのジオラマは見ごたえあり。庭にある温室は、トーベの母も作業に加わったそう。


初公開となる、フィギュアなどの“細ごま”コレクション。洋服のベルトなど、細かなところまで丁寧に作られています。

また併設のカフェレストラン「TUHTO(トフト)」では、ムーミンのコース料理を堪能できます。



ムーミン型のキッシュや、ムーミン柄のミルクパンからスープが注がれるなど、ムーミンファンなら嬉しいメニュー。デザートのパンケーキについているスナフキンのクッキー型は、持ち帰ることも可能。


ハンバーグなどのキッズメニューや、船の形をしたテーブルでお絵描きが楽しめるなど、子どものためのコーナーもあります。

そのほかタンペレホール内には、日本語も含む世界のムーミンの書籍を閲覧できるライブラリーや、『ムーミンパパ海へいく』の世界観をイメージしたフォトスポット、そしてミュージアムショップもあり、1日中楽しめそうです。



ミュージアムショップには、美術館のメインビジュアルでもある『たのしいムーミン一家』の表紙を使った、チョコレートやマグカップ、ポストカードなど、オリジナルアイテムも。

(C) Moomin Characters ™


■子どもと楽しめる 「タンペレ」の街歩き
タンペレは、2つの湖に挟まれた美しい街。19世紀に誕生した、『マリメッコ』と並ぶテキスタイルブランド『フィンレイソン』を中心に街が発展したところで、築100年以上の建物が多く、美しい街並みも見どころです。



赤レンガの建物が印象的。『フィンレイソン』アウトレットショップでは、ムーミン柄のテキスタイルのほか、バッグ、エプロンなども購入できます。

『フィンレイソン』の工場内には病院や学校、通貨まであったといい、そのなかの厩舎の跡地はタッリピハ厩舎跡として、雑貨店やカフェ、チョコレートやキャンディなどのお店が入っています。かわいらしい小さな小屋が立ち並び、公園もあるので、子どもと出かけるのにぴったりです。



店内ではミシンで手作り中。子どもも喜ぶ、かわいいハンドメイド雑貨が並びます。馬車でフィンレイソンエリアを周ることも。


アイスクリームなどのスイーツショップも。馬の形をしたすべり台もかわいい。

またタンペレの街を一望できる、19世紀にオープンした展望塔ピューニッキ展望タワー。もうひとつの楽しみは、タワー1階のカフェで食べられるドーナツ(フィンランド語でムンッキ)です。フィンランド一美味しいと評判で、1日1000個売れるほどの人気。ドーナツと展望台チケットのセット(4.5ユーロ)もあり、わざわざ行く価値があります。



カルダモンがしっかり効いたドーナツは、ここでしか食べられないおいしさ。

そのほか、9つの常設展と8つの企画展が見られる、「博物館センター・ヴァプリーッキ」では、郵便博物館やゲーム博物館もあり、半日たっぷり遊ぶことができます。



郵便博物館では、古い切手を使って自由に遊べるコーナーも。

(C) Moomin Characters ™


■ヘルシンキで「ムーミン」探し!
ヘルシンキに戻り、とっておきのムーミングッズに出合える場所へ。

まず向かったのは、一昨年にオープンして以来、フィンランド、スウェーデンに次々とオープンしているムーミンカフェの1号店。ムーミンの絵本やブランコの椅子もあり、子どもが喜ぶこと間違えなし! 内装は1950年代の床がそのまま使われていたり、古い家具が並んでいるので、大人もおしゃれなカフェとして使いたくなる雰囲気です。



絵本も揃っていて、雨の日には俳優による絵本の読み聞かせイベントも。

メニューには、サンドイッチやサラダ、フィンランド定番のシナモンロールやリコリスのケーキのほか、ニョロニョロのメレンゲなど、ムーミンのキャラクターが登場。ムーミンマグに入った飲みものを飲みながら、大人もゆっくりと過ごせます。



大きなニョロニョロは、メレンゲ! 


ムーミンカフェオリジナルのエプロンやTシャツ、バッグなど、グッズコーナーも充実。トイレにはムーミンが描かれたおむつ替えスペースもあります。

絵本の読み聞かせや、ぬり絵などのワークショップも不定期に開催。ムーミンの世界観のなかで、子どもと楽しい時間を過ごせます。

人とはちょっと違う、ムーミングッズを買うならこんなお店もおすすめ。2016年にオープンした、キャンディのお店「sweet story」は、砂糖、水、シロップだけをつかった、シンプルで素朴なキャンディ。ムーミン柄のキャンディもあり、お土産にも喜ばれそうです。



ムーミンキャンディ5,90ユーロ。シュガーフリーも。

かわいいテキスタイルで、日本でも人気の高いファッションブランド「イヴァナ・ヘルシンキ」。ショップの地下一階には、ムーミンをモチーフにした服やバッグもたくさん。子ども服はもちろん、一見するとムーミンとはわからないデザインで、大人も一緒にムーミンファッションを楽しめます。



小さなムーミンが隠れているようなテキスタイルなら、親子でムーミンフコーデを楽しめます。

そのほか、蚤の市ではムーミンのお宝グッズ、スーパーではお菓子や日用品など、ムーミン関連の商品を手頃な価格で見つけることができます。



ヒエタラハティの蚤の市では、古いムーミングッズをはじめ、「マリメッコ」の子ども服なども見つかるかも。


スーパーにははみがき粉や絆創膏など、お土産に喜ばれそうなものがたくさん。

ヘルシンキ内には、ムーミンの作者、トーベ・ヤンソンのゆかりのある場所もたくさん。トーベが子どもの頃によく遊んでいた公園や、暮らしていた家などをめぐる“トーベ・ヤンソンツアー”に参加すると、ムーミンが作られた背景をより理解できるかもしれません。



トーベが子どもの頃によく遊んでいた、ウスペンスキー寺院に隣接する公園。

駆け足で巡る、フィンランド・ヘルシンキとタンペレ。帰国してからムーミンの絵本を楽しむと、より深く楽しめるはず。



初めて日本で出版された『それからどうなるの?』をはじめ、日本で楽しめるムーミン絵本。ムーミンママはフィンエアーの機内で購入したもの。

子連れで楽しめる場所が、意外とたくさんあります。今後の旅行の候補地に入れてみてはいかがでしょうか?

(C) Moomin Characters ™
取材協力:フィンエアー
Visit Finland(フィンランド政府観光局)

(赤木真弓)

当記事はウーマンエキサイトの提供記事です。

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