【FOMARE・山人音楽祭2018】地元群馬の若手バンドがトリ……、それはすなわち街興しに繋がる

SPICE

2018/9/23 21:06

山人音楽祭 2018【榛名ステージ】 FOMARE


関西出身関西在住の為、今回この山人音楽祭のライブレポートで初めて群馬の地を訪れた。前橋駅から行きしな乗ったタクシーの運転手が、グリーンドーム前橋が出来てから現在までの約30年間、どのように街が変化したかを教えてくれる。当時と比べると活気は無くなり、だからこそ、このイベントがあると街が盛り上がるから嬉しいと言っていた。群馬に限らず、ロックフェスが地方の街興し、村興しの役割を果たしているのは誠に素晴らしい。
FOMARE
FOMARE

昨日の榛名でトリを務めたtetoも群馬県出身だったが、地元出身の若手バンドにトリを任せるのは本当に粋だ。FOMAREは地元で組まれたバンド。1曲目「Lani」から異様な気迫を感じる。アマダシンスケ(Ba/Vo)も「大成功させましょう!」、「絶対後悔させない!」と言うなど、もう気迫しか感じない。

ライブスタート前は正直、スペースに余裕があった観客エリア。観客の入り具合を見たくて、入り口近くでライブレポートをメモっていたのだが、ライブスタートして少し経ってから、まぁ、どんどんどんどん観客が入ってくる。気付くと、あっという間に満杯。ステージ横の関係者エリアも、ずっと彼らを見届けてきた雰囲気がある地元関係者らしき方々が目をキラキラさせ、時には軽く涙ぐみながら、「雨の日も風の日も」や「夢から覚めても」を口ずさんでいる。
FOMARE
FOMARE

愛されてんな……、もう、その言葉しかない。アマダ(Ba/Vo)は『山人音楽祭』にずっと来ていた事、2年前スカスカの会場でアコースティックで出演したが、去年は出れなかった事など、全ての想いをぶちまける。アメリカンドリームじゃないが、群馬ドリーム……、本当に夢しかない。
FOMARE
FOMARE

夏の終わりで涼しく、時間も夜だというのに会場は熱気が物凄い。ダイバーも続出し、フェスキッズたちも汗ばんでいる。まるでライブハウスみたいだ。地元のライブハウスで揉まれた、地元の若手バンドが、地元のフェスでトリを務める。

やっぱり夢しかない。アンコール「新しい歌」まで熱狂的に迎えられた彼らだったが、アマダも言った通り、来年は大きなステージ赤城に立つ、それしか目指すところはないだろう。そして、それは或る意味、群馬の街興しにもなるのだから。

文=鈴木淳史 撮影=半田安政[Showcase]

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