タッキー引退の裏にジャニー派VSジュリー派の派閥抗争! 滝沢秀明はジャニー社長の後継者になれるのか

リテラ

2018/9/15 23:00


 タッキーこと滝沢秀明の引退が発表され、大きな話題になっている。滝沢秀明と今井翼の連名で発表されたコメントによれば、滝沢はジャニー喜多川社長の意思を継ぎ、ジャニーズジュニアの育成やプロデュースに専念するのだという。

ジャニー社長もこの滝沢の決断について「涙が出るほどうれしかった」というコメントを出し、スポーツ紙各紙は一斉に滝沢がジャニー社長の後継者になるかのように報じた。滝沢の引退後、あたらしい養成所、滝沢のためのグループ会社が作られるという報道もあった。

しかし、今回の突然のタッキー引退、後継表明には、スポーツ紙などではまったく語られていない背景がある。それは、ジャニー社長と藤島ジュリー景子副社長の確執だ。

ジャニーズ事務所は、今年7月、20年ぶりに本社ビルを移転。港区に購入した自社ビルで、関連会社も全て集約。社員食堂もできた同時期に会社のホームページやロゴも刷新。ジュリー独裁体制への移行準備を着々と進めている。

だが、このビルにジャニー社長は入っていない。渋谷区に購入した別のビルに事務所を構え、ジュリー氏とは会おうともしないという。

「もともと、ジャニーさんはジュリーさんのことを全く評価していない。ジュニアへの愛情が深く、タレントを育てることと良質のエンタテインメントを作ることだけを考えているジャニーさんに対して、ジュリーさんはクリエイティビティもないし、金儲け主義で、タレントを育てようという意識がまったくない。だから、ジャニーさんは、むしろSMAPのマネージャーだった飯島(三智)さんのことを評価して、ある時期から自分のかわいがっているグループを飯島さんに預けるようになった。それが、ジュリーさんと母親のメリーさんの怒りを買い、飯島さんは追い出されることになったわけです。そういう意味で、SMAP騒動の本質は、ジャニーVSジュリーだったんです」(ジャニーズ事務所関係者)

このとき、ジャニー社長は結局、メリー喜多川氏にさからえず、飯島氏を見捨ててしまったが、ジャニーVSジュリーの対立構図はその後も続いていた。

それどころか、SMAP騒動後、ジュリー副社長がメリー氏にかわって実権を握り、ジャニー氏とは真逆の路線をどんどんエスカレートさせていったため、ジャニー氏の不満は極限まで達していたという。

「とくに、ジャニーさんが不満をもっていたのは、ジャニーズジュニアの扱いです。とにかく、ジュリーさんにはジュニアを売り出そうという姿勢がまったくない。それどころか、昨年には、ジュニアから新しくCDデビューさせない方針を打ち出したらしい。その後ジャニーさんが巻き返して、今年5月に「King & Prince」(キンプリ)をCDデビューさせたが、彼らが最後になるんじゃないかといわれています。グループを結成して何年も経つのに飼い殺しになっている高齢ジュニアがゴロゴロいる状態になっています。ジャニーさんはそのことにすごく心を痛めていた」(前出・ジャニーズ事務所関係者)

こうしたジャニー氏の不満の受け皿になったのが、滝沢秀明だった。滝沢はもともと、ジャニー氏の秘蔵っ子で、滝沢自身もジャニー氏に心酔。これまでもジャニー氏の右腕としてジュニアの面倒を見るなどし「小さなジャニーさん」といわれるほどだった。滝沢はジャニー氏の不満を知って、それならば、と少し前から、自らジュニアの営業をテレビ局や演劇関係者などにかけるようになっていたのだという。

●タッキー後継指名はジャニーさんのジュリー体制へのカウンター

ジャニーズ事務所に詳しいベテラン芸能記者がこう解説する。

「今回の引退、後継発表はこうした構図の延長線上で起きたことなんです。ジュリー体制で若手タレントの育成ができなくなり、ジュニアの行き場がなくなることを心配したジャニーさんが、滝沢を自分の後継者に立てて、ジュリーさんに対抗したんです。すでに一部で報じられたように、滝沢とグループ会社をたちあげ、養成所をつくって、タレントを育てる体制を守ろうとしています。将来的には、滝沢を養子にして遺産を相続させ、ジャニーズ本体の経営にも関わらせようというつもりもあるんじゃないかといわれていますね。滝沢がタレントを引退する決断までしたということは、当然、そのへんまで話し合ったということでしょう」

タッキーは人望があり、政治力もある。所属タレントの間からも「タッキーがジャニーさんの後継になれば、自分たちの扱いも変わるはず」と歓迎の声があがっているという。

しかし、ことはそうすんなり運ぶとは思えない。というのも、ジュリー氏と母親のメリー氏が、滝沢の後継指名に反発の姿勢を示しているという情報があるからだ。

「メリーさんとジュリーさんはとにかくジャニーズは藤島家のもので、他人には指一本さわらせたくないという考えですからね。滝沢が後継なんて許すはずがない。実際、ジャニーさんの考えを知って、ジュリー・メリーサイドが相当巻き返しを図ったと聞いています。ジャニーさんは、飯島さんの時の対応を見てもわかるように、メリーさんには頭が上がりませんから」(スポーツ紙担当記者)

●歪められたジャニーさんの談話、滝沢は飯島マネの二の舞?

実はその形跡が、13日に発表されたコメントにも表れている。というのも、滝沢のコメントには前述した「ジャニー社長の~意思を継ぎ」と、自らが後継者であることの表明があったが、ジャニー社長が発表したコメントは、「滝沢秀明は~手伝ってくれる」という表現で、微妙にトーンが違っているのだ。

さらに、同日、ジャニーズ事務所のHPに発表した社長メッセージには、今回の一件と関係なく、唐突にこんな記述が出てくる。

〈経営面では藤島ジュリーが日々精進しておりますので、私は一途にプロデユーサーとしての位置をKeepし、数多くの創作活動を続けることが出来ております。〉

「実は当初、ジャニーさんはもっと明確に、滝沢を後継指名するコメントを出すつもりだった。ところがそれを途中で、トーンダウンせざるをえなくなったんじゃないか、といわれているんです。ジュリーさんを認めるような言葉も配慮のために加えることになったんじゃないか、と。いずれにしても、あのコメントを見るかぎり、タッキーがジャニーさんの後継者になるというのは難しいでしょう。養子はもちろん、計画中の新会社や養成所の代表にもしてもらえないんじゃないかといわれています。それどころか、飯島さんと同様、梯子を外されて、ジャニーズを追い出されるなんてこともありえますよ」(前出・スポーツ紙担当記者)

もっとも、一方では「タッキーはああ見えてしたたかで政治力もあるから、飯島さんの二の舞にはならない」(前出・ジャニーズ事務所関係者)との見方もある。実際すでに、タッキーはジュリー副社長と「『協力してやっていきましょう』とお話をさせていただいた」とデイリースポーツの取材に明かしている。タッキーには、ぜひタレントたちが報われるジャニーズ事務所にしてほしいものだ。
(時田章広)

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