「大切なのは体重よりも血糖値」糖質制限の達人が明かすダイエットの本質とは?

日刊SPA!

2018/9/15 15:51



ビジネスプロデューサーとして多くの事業を手がけ、最近ではふるさと納税の達人としても話題の金森重樹氏。彼が今、熱心に取り組んでいるのが糖質制限ダイエットだ。「糖質主体の食事は今すぐやめるべき」と説く金森氏による短期集中連載第二回目は、血糖値を測定する最新ガジェットが登場。金森氏が自ら実践する糖質制限ダイエットの核心に迫る。

身長168センチで体重は90キロ弱……誰がどうみても肥満だった僕がわずか2か月間で約30キロ減量した経緯については、前回の連載でお話しました。歯科医院の経営に携わっていた関係で、糖質を摂らないことでの口腔環境の改善について、実験を自分でやってみたんです。

糖質を摂らず、葉物野菜、そして動物性タンパク質や脂質だけで生活すると、歯にどんな影響をもたらすのか? これが知りたくて自ら実験台を買って出たのですが、糖を排除することで口腔環境が劇的に改善されることが証明できたし、気づけば肥満まで解消されていました。吹き出物は消えて肌のハリは良くなり、気力もみなぎってきた。

すっかり健康体になった僕は、気づくわけです。それまで当たり前のように食べてきた「糖質」こそ、諸悪の根源ではないかーーと。

◆そもそも糖質は主食ではなかった

30キロもの減量に、アンチエイジング効果。思わぬ副産物に驚いた僕は、猛烈な勢いで糖質について調べることにしました。様々な文献を読み漁り、時に専門家の方々とも情報交換を重ねる日々。調べれば調べるほど、仮説は確信へと変わっていきました。

そもそも人類が糖質を摂るようになったのなんて、生物学的な進化の歴史でみれば「ほんの最近のこと」です。それまで狩猟や採集で食料を賄っていたのが、人類は農耕を取り入れることで安定的に食料にありつけるようになり、社会構造を刷新するほどのインパクトがありました。

ところが農耕文明以降、米や麦、トウモロコシ、芋などの穀物――つまり糖質を主食にするようになってから、人類は虫歯や歯周病の問題に見舞われるようになりました。命より先に歯が尽きる、歯列の矯正が必要になる、という“退化”は、この弊害を端的に現しているように思います。

にもかかわらず現代の日本人の食生活は非常にいびつで、糖質のオンパレードといっても過言ではありません。こんな状況では、メタボや生活習慣病と無縁でいられるわけがない。糖質を主体にした食事をやめない限り、現代人は途方もなく大きな健康リスクを抱えることになるのです。

◆なぜ糖を取ると太るのか?

ここで、糖質が肥満を招くメカニズムについて簡単に触れてみたいと思います。私たちは食事をすることで、血液中に含まれるブドウ糖の濃度、つまり血糖値が上がります。するとその上がった血糖値を下げるために、すい臓からインスリンが分泌され、その働きによって血液中の糖が各細胞に取り込まれます。

そしてこのインスリンには、使い切れなかったブドウ糖を中性脂肪として体に蓄えたり、脂肪の分解を抑制する働きもあります。人間がエネルギーを備蓄するうえで不可欠な働きではあるのですが、現代人はここで歯車が大きく狂ってしまっているように思えてなりません。

糖質主体の食事によって血糖値が上がれば、インスリンは大量に分泌されてしまいます。その結果、余ったブドウ糖は中性脂肪に変わり、それらはやがて脂肪肝や皮下脂肪となっていく。肥満に悩む人達は、この悪循環から抜け出さなくてはいけません。

健康的に痩せるには、糖質を制限する食生活が第一歩となります。そして糖質制限はあくまで手段であり、本当の目的は血糖値を適切にコントロールすることなのです。

◆リアルタイムで血糖値をハックする

ダイエットといえば、体重計の数字が一番気になるものです。しかし、ここまで述べてきたことからわかるように、本質的には「体重よりも血糖値」を気にするべきだと僕は考えます。

血糖値の測定というと、だいぶハードルが高く感じてしまうでしょうね。これまでは指先に針を刺して採血するタイプの機器が主に使われていました。毎回毎回、指先に針を刺して血糖値を自己測定するのは大変です。

そんな中、2017年に革新的な測定ガジェットが発売されました。「フリースタイルリブレ」という測定器で、腕に装着すると2週間くらい血糖値のリアルタイムな変化を測ることができます。数字の変化はリーダーで読み取ることができ、集積されたデータはパソコンで管理することも可能です。

もともとこの機器は、糖尿病の患者さん向けの血糖測定器として開発されたもの。使い方はいたって簡単で、二の腕に500円玉ほどのセンサーをつけて、スマホ型のリーダーで数値を読み取るだけ。服の上からでもOKです。

センサーによってグルコースが連続的に測定されているので、食事中でも運動中でも24時間、リアルタイムで血糖値が把握できるようになります。

やってみてわかったのですが、これが本当に面白い。「なにを食べたら、どれくらい自分の血糖値が上がるのか」が可視化されるので、意外な発見の連続なのです。「おかきを一個つまんだだけでも急上昇した」「ハイボールはいくら飲んでも血糖値に大きくは影響しない」」「同じものを食べるとしても、ゆっくり食事するのと急ぐのでは結果が違う」――こうした経験は食生活の見直しにかなり役立つことになるはずです。

糖質制限にしても、フリースタイルリブレにしても、僕が身をもって実行しているメソッドは非常に効果的でダイエットを目指す方の指標になると自負しています。自分だけの知識で終わらせてはもったいないので、友人知人から希望者を募って、一緒に実践するグループを作っていたりします。僕は、この輪をもっと広げていって、大きなコミュニティを作っていきたいと考えています。

たとえば、フリースタイルリブレを数百人規模で装着して情報を共有できるコミュニティができたら、ダイエットの常識は一変すると思ってます。あらゆる食材、料理について血糖値との相関データがどんどん集まっていくわけですから、「食べていいもの/ダメなもの」の線引がクリアになっていく。たとえば「白ワインと赤ワインでは白ワインのほうが糖質量が多いけど、実際に血糖値を測ってみたら白ワインのほうがおすすめなんじゃないの?」とか。

日々アップデートされていく「糖質制限の集合知」を作り出すことができるのです。そんなオンラインサロンを主宰できたら面白いと思ったことが、本連載を始めた動機だったりします。

糖質制限のちょっとした食事のコツやメニュー、レシピの情報、フリースタイルリブレの使い方についてなど、皆でダイエットの士気を高めながら、楽しく実践していければいいと思っています。

糖質制限ダイエット大会をSNSを使いながら企画しても面白そうですね。オンラインサロンの詳細はまだ未定ですが、ツイッターでも情報をアップしていきますので、ぜひフォローしてみてください。

●著者プロフィール

70年生まれ。東大法学部卒業後、フリーター時代に1億円超の借金をつくる。不動産会社に就職後、29歳で行政書士として脱サラ。現在は不動産、建築、医療法人など年商100億円の企業グループオーナー、ビジネスプロデューサー。ツイッターは@ShigekiKanamori

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