おじさんがSNSでバカにされないために…山本一郎氏が提言

日刊SPA!

2018/9/15 15:52



「今すぐSNSを辞めた方がいいタレント・文化人」で触れたように、意図せず燃える炎上ほど悲しいことはない。

一般人の場合は著名人ほど炎上しないにせよ、その代わりに「あの人のツイート痛いよねー」、「わかる! 私、ブロックしてるよ(笑)」などと酒の席で笑いものにされるのが世の常だ。特に、情報弱者たる“おじさん”にとってSNSは地雷原にも等しい。旅行先の空港で投稿しようものなら「エアポートおじさん」と揶揄され、バーでカクテルを投稿しようものなら「酒に酔う前に自分に酔ってる(笑)」と嘲笑され……。

そんな危険な中高年のSNSとの付き合い方を作家の山本一郎氏は、こうアドバイスする。

「実名制で社会的地位を明かすフェイスブックが中高年のマウンティングツールとして一世を風靡しましたが、その反動として、フェイスブック上でのマウンティングに対するアレルギー反応も一般化しています。ですから、ちょっと意識高めな投稿をしただけで『またマウンティングっすか』と炎上するリスクがある。

その点で、昨今はツイッターに回帰する中高年が増えています。ただし、ツイッターだから好き勝手書いていいというわけではなく、ノイズを減らす努力を怠ってはいけません。基本的には、自分が知っている世界をきちんと書くこと。『~~だと思います。』的な何の意味もない感想でタイムラインを埋めていると、フォロワーもリプライもない砂漠のようなアカウントが仕上がるだけです」(山本氏)

◆重要なのは「間合い」と「バランス」

それなりに人生経験を積んだおじさんだからこそ、SNSでもそれなりのクオリティを保つ責任がある。

「ですから、若いときのようにSNSに張り付いていると一瞬でリソースが枯渇し、ゴミのようなアウトプットを量産して醜態を晒すことになります。かといってSNS断ちすると、それはそれでインプットが枯渇してしまう。つまり、おじさんにとっては何を使うかよりも、“どんな間合いでSNSと付き合うか?”のほうが重要なんです」(山本氏)

例えば、フェイスブックは仕事絡みの発信用に特化。ツイッターはあくまで情報収集用に使い、ブログは「個人的な活動記です」と記した上で趣味を展開。このように、用途に応じて“一丁噛み”しつつも、適度な距離感でSNSを使いこなすのが賢明だ。

「その際に、インプットとアウトプットのバランスを意識することが大切ですね。インプットばかりではすぐに飽きますし、アウトプットばかりではノイズが量産される。理想は一丁噛みしている各所で収集したインプットを集約し、ホームとするSNSでアウトプットする形でしょう。

若者に媚びてTikTokを始めるのもいいですが、そこでインプットした情報を咀嚼してからフェイスブックにアウトプットするといった使い方ができると、『いいね!』もたくさん集まるのではないでしょうか」(山本氏)

ふと気を抜くと、あっという間に時代に置き去りにされてしまう現代社会。おじさんのSNS道は、それはそれで険しいのだ。〈取材・文/日刊SPA!取材班〉

【山本一郎氏】

個人投資家、作家。IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査も手掛ける。アルファブロガー“切込隊長”としてネット黎明期より活躍

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