AIや外国人に代替されない単純労働はある?老後の死活問題

日刊SPA!

2018/9/15 08:52



平均寿命は4年連続過去最高を更新し「人生100年時代」といわれる一方で、年金制度はいつ破綻するかわからない昨今。もはや定年後も働くのは当然、死ぬまで働き続けるしかない時代の生き抜き方とは?

◆労働人口が減少するなか、Over65は貴重な労働力に!?

「足りない生活費は働き続けることで補う」といっても、高齢者が働ける仕事は本当にあるのだろうか。

「国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、2065年までに日本の労働力人口は4割減になるといわれています。ある程度外国人労働者を受け入れたとしても、労働力は常に不足している状態。選ばなければ仕事はあるし、専門領域があればさらに仕事の選択肢は広がると考えていいと思いますよ」とはジャーナリストの矢部武氏。

だが、今後は、現在の高齢者が担っているような単純労働の多くはAIに取って代わられるのでは? これに対し、人事戦略コンサルタントの松本利明氏は分析する。

「もちろんAIに取って代わられる仕事は増えるでしょうが、小規模な小売業や、企業イメージのために高齢者雇用をウリにしているハンバーガーショップなどのニーズはなくなりません。また、AIが労働を担う現場でも『AIを管理する人』は必要です。現在高齢者の仕事として需要が高いのはビル清掃、警備員、駐車場管理などですが、こういった仕事はAIが担って、人間はそれを管理するだけになる。今より仕事内容はラクになるはずです」

また、AIや外国人労働者よりも、高齢の日本人だからこそニーズがあるという仕事もニッチながら存在する。

「トラブルやクレームに対応する仕事も今後どんどんアウトソーシング化されていくと思いますが、やはり『謝罪』はAIや外国人労働者が代替することはできませんし、高齢であることでハクがつきます。『謝罪バンク』のような企業のディレクションで、さまざまな企業の謝り侍として働く、というのは今後確実にニーズがあると思います。まあ、ストレスは溜まりそうですが……」

《65歳以上が求められている仕事》

1 ハンバーガーショップなどの店員

2 AIの単純作業を管理する仕事

3 謝り侍

【松本利明氏】

大手外資系コンサルティングファームを経て人事戦略コンサルタントに。著書に『「ラクして速い」が一番すごい』(ダイヤモンド社)など

【矢部武氏】

’54年生まれ。ロサンゼルスタイムズ紙東京支局記者を経てフリージャーナリスト。著書に『アメリカ病』『60歳からの生き方再設計』(ともに新潮社)など

撮影/福本邦洋 モデル/河原康二

― [死ぬまで働く]入門 ―

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