ヘビーユーザーが少なければうまくいきそう!? 日本でも映画館で「映画定額見放題」は実現するか

日刊サイゾー

2018/9/15 01:30


 アメリカでにわかに注目を集めているのが、映画館で映画が定額で見放題になるサービス。いまだサービスが定着するかは不透明だが、日本なら普及するのではないかと、関係者は熱い視線を送っている。

アメリカで昨年から始まった「MoviePass」は、1日1本に限り映画が毎月見放題になるサービスだ。その料金は毎月9.95ドル。日本円で1,100円程度となる。アメリカの映画館は日本よりも若干安いといわれるが、それでも毎月2回以上映画を見る人からすれば、非常にお得な設定となっていた。

実は今、このサービスはあまりに注目を集めたために困難に直面している。「MoviePass」利用者の入場料は運営会社が映画館に支払うシステムだったが、利用者が殺到したため支払いがかさみ、サービスは、定額見放題から「同じ映画は1回限り」、「1カ月に3本まで」と段階的に後退しているのである。

アテが外れた原因は、本来、映画館とは「MoviePass」利用者の入場料は割引きして計算するつもりだったのだが、多くの映画館がこれに応じなかったためとされている。

そんなビジネスモデルとしては黄信号がともっているにもかかわらず、日本では定額制の導入を本気で考えている映画館も増えているのだ。

「映画が斜陽産業といわれるようになって久しいですが、その現状はまだ変わっていません。アメリカや韓国では、国民1人当たりが一年間に映画館で4本以上の映画を見ているのですが、日本では1.2本程度にとどまっています。定額制の導入は、それを打破する機会になるのではないかと思います」

そう話すのは、都内の映画館関係者。日本においては、どうやって多くの人に映画館に足を運んでもらうかが課題。その起爆剤として定額制の導入には熱い視線が送られているのである。

「MoviePassが想定外だったのは、あまりにヘビーユーザーが多かったことです。日本の場合は、もしも、月額見放題にしても毎日のように映画館にやってくる客は多くないと思われます。ですので、十分に採算は取れるのではないでしょうか」(同)

確かに「定額使い放題」となっても、結局なんだかんだで毎日というわけにはいかなくなるのは、通信教育からスポーツジムまで、日本人にはありがち。あまりヘビーユーザーが集まりすぎないことが、成功のカギになりそうだ。
(文=是枝了以)

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