「出てその日に薬をやった…」服役中に出産、4回収容された元女囚の壮絶人生

AbemaTIMES

2018/9/14 07:00


「周りに不良が多くて、中学生のときから薬物、恐喝もやってきた。出産時も手錠をしていた」

そう語るのは、女子少年院・女性刑務所に合計4回収容された経験がある税所純子さんだ。女性が犯罪に手を染めた場合、一体どのような運命が待ち受けるのだろうか。

SHELLYがMCを務める 『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』(AbemaTV/アベマTV※毎週土曜23時から放送中) では、「塀の中みてきました」をテーマに、過去に刑務所を経験した女性たちが赤裸々に語った。

(番組に出演した税所純子さん)

税所さんは「未成年のとき、恐喝で警察沙汰になった。そこで薬物が見つかって逮捕された」と当時を振り返る。成人になってからは執行猶予がついたものの、薬物がやめられず再逮捕され、4年の実刑を受けることに。女子少年院と女性刑務所の両方を経験した税所さんは「常習者は薬をやめられない人が多い。同じ人たちが集まって同窓会みたいになっている」と話す。

税所さんが、女子少年院にいた期間は2年。もともと1年半で退院する予定だったが、女子少年院の中で不正通信(手紙のやりとり)をしたため「刑が延びてしまった」と話す。原因となったのは、電話番号を書いた手紙だった。再犯の恐れがあるため、退院後は刑務所内で過ごす者同士で会ってはいけないと決まっている。よって、連絡先を交換するのは違反にあたる。

「(塀の)中にいる間は(薬物を)やりたくて仕方がなかった」と話す税所さん。女子少年院を退院すると、その日のうちに薬物を再開。薬物をやめるのではなく「どうやったら捕まらずに薬物ができるのか」を考えるようになってしまった。

そんな税所さんだが、4回目の服役中に妊娠が発覚。26歳のときに薬物で捕まり「刑務所にいるときに妊娠が分かった」という。税所さんは「中絶を勧められたが、好きな人との子だった。ほしいと思った」と産むことを決意。「出産のときも手錠をしていた」と話す。検診時と出産時も「逃げる恐れがある」と言われ、手錠は外してもらえなかった。

(番組に出演した塩田祐子さん)

NPO法人監獄人権センターの塩田祐子さんによると、法務省から出産時の手錠をやめるよう通知がきたのは2014年12月。それ以前は、出産時でも手錠は外してもらえない刑務所が多かった。2人の子供を持つ母親として出産を経験したSHELLYも「人権問題でしょそれ」と、驚きの声を上げる。

 税所さんは出産後約30分、産んだばかりの子を抱っこしていた。しかし、引き取り手がなく、取り上げられた子供は施設へ。税所さんはもっと子供と一緒にいたいと思っていたが、叶うことはなかった。

あまり知られていないが、受刑者の出産において刑務所長が認めた場合、法律上は1年6カ月まで子供と一緒に過ごすことができる。この事実を税所さんは知らなかった。

女性刑務所の環境は整っているとは言えず、体調を崩しても順番待ちでなかなか医師の診察を受けられない場合や、猛暑や極寒に対応する冷暖房設備のない施設がほとんど。たとえ、設備があっても使用時間が限られている場合が多い。

刑務所の生活で悩みを抱えている受刑者やその家族のために、塩田さんの所属している監獄人権センターでは医療、年金、社会復帰などの悩みに応じたマニュアルを配布している。

 税所さんは仮釈放で更生保護施設に入り、子供を施設に迎えに行ったが、当時すでに子供は1歳半。初めての育児に戸惑い、どうやって育てていいか分からず、悩んだ結果、再度施設に子供を預けることに。税所さんは「出産後、刑務所の中で少しでも一緒に子供といる時間があれば……」と胸の内を明かす。「子供と離されたことが本当に辛かった」と話す税所さん。更生の道を歩いている今、税所さんは「もう2度と刑務所には行きたくない」と決意を語った。

(C)AbemaTV

(AbemaTV『Wの悲喜劇』より)

(ライター/小林リズム)

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・ 9月15日(土) 23時~

・ 翌17時~再放送

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