コドモドラゴン ニューシングル「想葬」11月にリリース&ツアー日程発表

SPICE

2018/9/13 17:49


9月12日(水)、EX THEATER ROPPONGIにて開催されたコドモドラゴンの全国ツアー『だから僕は二度刺す。』ファイナル公演のオフィシャルレポートが到着した。

場内へ広がったカラフルなリングライトの波。メンバーの登場に合わせ沸き起こる、怒号にも似た声援。その声を受け、ハヤトがこう叫んだ。「おっぱじめようか、東京!!」。

「だから僕らは二度刺す!!」、コドモドラゴンが冒頭に突き付けたのが最新シングルの「棘」。ノイズにも似た轟音を撒き散らした。客席へスタンドごとマイクを突き付け、煽るmeN-meN。場内から押し寄せる気迫を轟音で打ち返すように、コドモドラゴンは「WOLFMAN」を演奏。終始、拳を突き上げ身体を激しく折り畳む観客たち。フロアーにはすでに熱が体積し始めている。

ゆめのフリーキーなギターのフレーズが、頭の螺子を一気に緩ませた。疾走する「Can't stop MAD teens.」の演奏へ、激しく身体を揺らし沸き立つ感情をぶつける観客たち。サビではディスティックな表情に変貌。縦に横に、止まることなく観客たちの身体を、コドモドラゴンは揺さぶり続けていた。

「夏の最後の締めくくり、バシッといこうぜ!!」「薄味の思い出じゃ記憶に残んねぇぞ!!」。ハヤトの言葉と心臓が飛び出そうな音玉の破裂音を合図に、楽曲は「アリア」へ。低音の効いたビートを響かせ身体を揺さぶれば、サビでは気持ちを高揚させる歌を届けてゆく。空へ突き上げた拳は降ろすことを知らない。

心の奥底から炎が燃え盛るように、コドモドラゴンは感情を熱く搔きむしる「自絞首」をブースト。サヒではメンバーと観客たちが共に叫べば、激しく身体を折り畳む光景が広がりだす。歪んだ音を響かせたゆめのギターリフから、楽曲は「つまり最愛です」へ。躍動する重厚な演奏に身体が打ち震える。今にも客席へ跳び込まんばかりの姿勢で観客たちを煽るハヤト。メンバーたちも、身体を大きく揺らし演奏を突き付ける。猛々しいチャムのドラムビートを合図に、野生の魂を呼び起こすように流れた「堕落」。荒々しい演奏の上で、毒の効いた歌を絡ませるハヤト。激しくも刺々しい、このヤバい刺激がコドモドラゴンらしいスタイルだ。そして演奏は、フリーキーでサイコティックな「ドロップチューン」へ転化していった。

「思い出作りには仲間が多いほうがいいだろう。せっかく集まったんだ、記憶に残していけ!!」。飛び出したのが、コドモドラゴンを活動初期から支えてきた「平成マキシマナンバー」。フリーキーでファンクなコドモドラゴン流毒舌パンクナンバーに合わせ、会場中の人たちがタオル振りまわし踊り狂う。場内に渦巻く熱気をさらに高みへ導こうと、ゆめがギターを掻き鳴らす。演奏は「ISOLATION」へ。

これまで以上に低音の効いた演奏だ。感情を奈落へたたき落とすように「アーメン」をブースト。奈落に蠢く感情を、吹き上がる炎に乗せ一気に沸き立たせた「BONEHEAD」。「マイノリティは何処ですか」と叫ぶ観客たち。彼らと一緒に暴れ騒ぐことか、僕らにとってのポジティブに生きる宣言。彼らに、そう教えられた気がする。

「お前らの感情、すべて吐き出してこい!!」「狂ってこい!!」、凄まじい轟音と共に叩きつけたのが「この世界は終わりだ。」。「この世界は終わりだ」と歌い演奏しながら、沸き立つ感情をダイレクトに叩きつける4人。猛り狂った音は確かに理性を持っていた。その理性は、火照ったアドレナリンと化し、身体中の血管を駆け巡り、その場にいる人たちの感情を開放していった。

暴走した演奏は止まることを知らない。勢いをさらに加速させるように突き付けた「御乖離」。切っ先鋭い鋭利な歌や演奏が身体のアチコチを貫く。シニカルで毒々しい言葉が、熱狂の中、生きる意味を教えてゆく。「お前らが感じる苦しみも、幸せも、何もかもこの曲と一緒に沈めてやる」。感情を剥き出した演奏を武器にコドモドラゴンが突き付けたのが「水槽」だ。

「お前らのいるべき場所は、この空間で間違ってないかい。俺たちが、お前たちの居場所にちゃんとなれてるか。それを一緒に証明しよう」、最後に突き付けた「HEMLOCK」に合わせ、絶叫張り上げ飛び跳ねる観客たち。「ずっと僕らは居場所を探していた」。生きる意味を探し続けてゆくメンバーらが、彼らの生き方に共鳴する観客たちが、ここが僕らの、私たちの居場所なんだと宣言するように、「HEMLUCK」を共に歌いながら熱狂に身を委ねていた。

「俺たちの夏をまだ終わらせるわけにはいかねぇよな!! 最高の夏の終わりを作ってやろうじゃねぇか!!」。「無脳bot」から幕を開けたアンコールでも、コドモドラゴンは激熱な演奏を叩きつけ観客たちを右へ左へ揺らせば、大きな折り畳みの風景を描きだす。そう、轟音の中で暴れ倒すことが最高の快楽だ。何度も繰り返す煽りの光景、「ゼロアイデンティティー」を通し興奮をさらに高みへ導けば、最後は、コドモドラゴンの歩みへ熱狂を刻み続けてきた「RIGHT EVIL」だ。「止め刺しちゃっていいですかっ!!」の叫び通り、会場中の誰もがエナジーをすべて出し切る勢いで暴れながら、熱狂という手を伸ばし抱き抱えていった。

「したかったライブが目の前にあって楽しかったです。次に伝えたい想いを一つずつみんなに伝えていきたいと思うので、次のツアーも全力でついてきてください」(ハヤト)

コドモドラゴンはこの日の公演中、11月7日(水)に15thシングル「想葬」を4-TYPE発売することを発表。森や洋館を舞台に撮影した幻想的なMVの完成も楽しみだ。

さらに彼らは、シングル「想葬」を手に11月10日より『コドモドラゴン 14th Oneman Tour「没」』をスタートさせる。11月16日の大阪BIG CAT公演は8周年記念ということで、ジャージ姿というコドモドラゴンらしいドレスコードも設定。その日だからこそのスペシャルなライブも楽しめそうだ。年内に17カ所廻ったあとに、コドモドラゴンはツアーファイナルを1月9日(水)にマイナビBLITZ赤坂で行う。彼らにとって思い出深い場所での久しぶりの公演。どんな暴れっぷりを見せてくれるかにも期待したい。

文=長澤智典 撮影=Keiko Tanabe

コドモドラゴン
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