中川大志、マーベル女性編集者を直撃! キャラクター創りにかける“信念”に惚れ惚れ

クランクイン!

2018/9/13 16:00

 マーベル映画のヒーローたちが集結して最凶最悪の敵サノスに立ち向かう姿を描く『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、ブラック・ウィドウ、ワンダらをはじめとする女性キャラクターも大活躍している。“マーベル男子”の俳優・中川大志も「かっこよかったですよね!時代をとても反映しているなと思いました」とその躍動に瞳を輝かせるが、マーベル映画の原点でもあるマーベル・コミックス本社にもパワフルに働く女性たちがいる。中川がニューヨークの本社を訪ね、キャラクターやコンテンツ開発を担当するバイスプレジデント、サナ・アマナット氏を直撃した。

【写真】多くの女性ヒーローを生み出しているサナ・アマナット氏と中川大志が対談

マーベル・コミックス社に入社して「今日(インタビュー当日)でちょうど9年目なのよ!」というサナ氏。マーベル初となるイスラム教徒の女性ヒーロー、ミズ・マーベルを誕生させた編集者でもあり、その功績は偉大だ。中川が「サナさんのような女性クリエーターは、マーベル社内に何人ぐらいいるのでしょうか」とさっそく質問をぶつけると、「少なくともここ10年間で大幅に変わってきています。以前に比べて本当にたくさんの女性が働くようになりました」と話し、続けて「編集部の1/3は女性ですし、マーベル全体として見ても、各部署で素晴らしい女性たちが毎日見事な仕事をしています。マーベルは素晴らしい女性像を表現できていると思います」と胸を張る。

来年には、マーベル映画初となる女性ヒーローが主人公の『キャプテン・マーベル』が公開されることも決まっており、新たなキャラクターの活躍にますます注目が集まっているが、「女性の視点や観点はキャラクター創りに反映されているのか?」も気になるところ。サナ氏は「ストーリーを作るときはどんなときでも自分の視点を持ち込むから、女性としての視点はおそらく反映されています」と認めつつ、「でも根本的には、その力強いキャラクターを自分がどう感じるか。そして読者がそのキャラクターに良い反応をするか、ということをまず率先して考えています」とコメント。「彼らが何者なのか、どういうバックグラウンドを持っているのか、どんな人間性なのかということを考えます」とキャラクター創りは内面を深く潜っていく作業だという。

また、サナ氏が「ここ数年のコミコンの参加者の男女比は50%ずつ」というように、世界中でマーベルの女性ファンも増えているそう。「私が入社してからの9年間で、女性キャラクターの進化をとても感じています。以前から女性キャラクターは存在したし、人気は高かったけれど、女性ヒーローのコミックはより販売部数が伸びるようになったんです。女性しか読まないという作品も増えてきました。ここが、この10年間の大きな違いですね」。

そのファン層の広がりは、劇中キャラクターのコスチュームにも影響を及ぼしているようで、中川が「コスチュームをデザインするときに大事にしていることは?」と尋ねると、「女性キャラクターのコスチュームをデザインするときは、特に女性ファンを意識して、パワフルで、美しく見えることを念頭に置いています。そして、過度に性対象に見えないようにしています」と告白する。

過去においては、肌の露出の多い女性キャラクターも多く見受けられたが、サナ氏は「当時の女性キャラクターはメール・ゲイズ(Male Gaze=女性を性対象として捉える男性視点のこと)で創られていたから」と男性視点で描かれてきたことに言及。女性ファンが増えてきたことで「彼女たちには“女性キャラクターを見たいけれど、こういう部分は見たくない”という思いもある」とその想いも反映されるようになったそうで、「みんなが共感できる、パワフルなルックのキャラクターを創り上げないといけないけれど、そのために体の全身を見せる必要はありません。かといって“女性は常に服を着ていないといけない”と言っているわけでもありません。そこは問題じゃないんです。それよりも、セクシーとセクシャライズ(性対象に見える過度なセクシー)を区別することが大切」と時代の移り変わりとともに、コスチュームも変化してきたという。

これには中川も「なるほど」と大いに納得。インタビューを終えると「ものすごくかっこいい女性でした。女性ならではの観点も取り入れていらっしゃるし、なによりものづくりにかける信念がすごい!だからこそ、力強いキャラクターが生まれるんだなと思いました。映画のなかだけでなく、社内でも女性が活躍されているのが実感できました」と生き生きとしたサナ氏の姿に惚れ惚れとしていた。(取材・文・写真:成田おり枝)

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