仕事ができない人の教科書 第3回 仕事が遅い人


仕事ができない自分に悩んでいる人、もしくは「仕事が遅い」「ミスが多い」といった理由で上司からよく怒られる人、はたまた職場に仕事ができない部下や同僚がいるという人。『仕事ができない』という事実はわかっていても、『どのように改善したらいいのか』はわからない人も多いはず。

ここでは、世界で3,000万部売れたロングセラー『7つの習慣』のメソッドをもとに、研修やコンサルティングを実施する「フランクリン・コヴィー・ジャパン」の取締役副社長・佐藤 亙氏に『仕事ができない人の解決法』を聞いてみた。第三回は「仕事が遅い人」。
○なぜ、仕事が遅いのか?

「ここ最近、毎日のように終電近くまで残業……」「午前中に頼んだ仕事、アイツ(部下)まだできてないのかなぁ?」……。というように、職場にひとりぐらいは『仕事が遅い人』がいるはず。では、なぜ仕事が遅くなってしまうのだろうか? 佐藤氏は原因として、次の2点が挙げられると話す。

・相手が求めていることを理解していない
→「例えば、上司から『今月の営業目標の数値を教えてくれ』と言われたときに、口頭やメールですぐに送ればいいものの、エクセルでグラフを作成するなど余計なことで作業に時間をかけてしまう人も多いです。これは、相手が求めていることを理解していない、もしくは勘違いしていることが原因でしょう」。

・集中力がない
→「『仕事に集中力できない』ということは、上司や同僚の動向、午後の天気など、自分が心配しても仕方のないことに時間・エネルギーを費やしてしまうことが原因です。仕事に身が入っていなければ、必要以上に時間を要してしまうことにもなるわけです」。
○どう改善すればいいのか?

・相手が求めていることを理解していない
A.コミュニケーションを入念に
→「相手の思いを理解できなかったり、勘違いしてしまったりということが多い人は、『自分が何をすべきか、何を求められているのか』を確認すべきです。上司など仕事を振られた相手と入念にコミュニケーションをとるようにしましょう」。

・集中力がない
A.今一度、自分が何をすべきか考えるべし
→「同書には『影響の輪と関心の輪』という話があります。これは重なり合った大小2つの円で関心と影響の関係を示したものであり、外側の大きな円『関心の輪』は、世界のさまざまな事物のうち、自分が心配、気がかりなもの。内側の小さな円『影響の輪』は、関心があるものの中で自分が影響を及ぼせるもの。上司の動向や天気など『関心の輪』に入る事柄はその多くが自分で変えることはできません。それに時間を割くよりも、『影響の輪』の中に入る、自分で変えることができることに集中するようにしましょう」。

○プロフィール: 佐藤 亙

1988年、モトローラ社に入社以来、一貫して人事畑を歩む。1993年にモルガン・スタンレー証券社に転職。パフォーマンスマネジメントを中心とした企画業務を経て、人事ジェネラリストとして人事業務全般に従事する。その後、日本ケイデンス・デザイン・システムズ社人事マネージャー、日本マイクロソフト社人事本部長、SAPジャパン社人事本部長・バイスプレジデント、日系ベンチャー企業の執行役員を歴任した後、2006年にフランクリン・コヴィー・ジャパン副社長に就任。「7つの習慣」をはじめとした研修全般のプログラム開発、講師マネジメント部門、オペレーション部門を統括している。

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