滝沢秀明 年内で芸能界引退 ジャニー社長“後継”、タキツバは解散

 ジャニーズ事務所は12日深夜、滝沢秀明(36)が年内で芸能界を引退し、ジャニー喜多川社長(86)の手掛けているタレント育成、公演プロデュースを行っていくと発表した。「ジャニーズ帝国」の礎を築いたジャニー氏の“後継者”の役割を担う。今井翼(36)とのユニット「タッキー&翼」は10日付で解散。今井は退社し、当面メニエール病の治療に専念する。

 滝沢は、ジャニーズ事務所が報道各社に送付した書面で「年内いっぱいで芸能活動から引退し、ずっと自分を育ててくれたジャニー社長の意思を継ぎ、ジャニーズJr.の育成や舞台、コンサートなどのエンターテイメントをプロデュースすることを決意致しました」とコメントした。

 12日、スポニチなどの取材に応じた滝沢によると「タッキー&翼」の活動休止から約1年が経過した8月中旬、ユニット復活が厳しくなる中、舞台演出経験もあり、事務所内の先輩、後輩ともに人望が厚い滝沢に、ジャニー氏から一つの選択肢として提案があった。今月4日に改めてジャニー氏と会談し「タレント業と並行してもいいのでは」と言われたが「自分の活動が手薄になるのも失礼だし、やるなら本気でやりたい」と引退を告げた。来年からジャニー氏をサポートしつつノウハウを学ぶ。

 ジャニーズ事務所の隆盛は、ジャニー氏独自の感性に基づく人材発掘と養成にある。滝沢はそれを継承する重責を担う。「どこまでできるか分かりませんが、それぐらいの覚悟で引退した」と話した。

 ただ、ジャニー氏が務める社長職は継承しないと宣言。「グループ会社をつくり、そこに所属する形になる」と話した。肩書や役職については、今後協議して決定する。

 ジャニーズ事務所はジャニー氏がクリエーティブな面を統括し、姉のメリー藤島副社長(91)が経営面を担当する形で発展してきた。現在はメリー氏の長女、ジュリー藤島副社長(52)を中心とした体制への移行を進めている。

 ジュリー氏とは転身が決まってから会談。「協力してやっていきましょう、という話はした」としつつ、ジャニー氏とメリー氏のような「両輪」となることは否定。「僕はジャニーさんの“イズム”の後継者であり、その立ち位置になれる器ではない。今後は、ジュリーさんを中心としたジャニーズになっていく」とし、経営を学ぶ予定もないとした。

 「タッキー&翼」の復活を見せられないままの解散。だが「ジャニーさんには“今回のことを悲しい出来事にしたらYOUの負けだよ。おめでたいことにしなきゃダメなんだよ”と言われている」と後ろは向かない。

 「ジャニーさんはまだまだ元気」と、しばらくはジャニー氏中心の体制が続く見通しを語った滝沢だが、年齢を考えると“帝王学”を継ぐ時間は決して長いとは言えない。帝国のさらなる発展を託された滝沢は、その期待を形にできるか。

 ◆滝沢 秀明(たきざわ・ひであき)1982年(昭57)3月29日生まれ、東京都出身の36歳。02年10月までジャニーズJr.のリーダーを務めた。17年からアラブ首長国連邦の親善大使。今年2月にはフジテレビ系「家族の旅路 家族を殺された男と殺した男」に主演。火山探検家としての顔も持ち、神戸大海洋底探査センターの論文に名を連ねている。1メートル69、血液型A。

 ◇ジャニーズ事務所 歌と踊りを中心とした男性アイドルの芸能事務所で、ジャニー喜多川社長が1962年に創業。所在地は東京都港区赤坂。従業員数は120人。64年12月に最初のアイドルユニット「ジャニーズ」がレコード「若い涙」でデビュー。70年代から80年代にかけて、フォーリーブス、郷ひろみ、たのきんトリオ、少年隊ら人気タレントを続々と輩出。

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