『健康で文化的な最低限度の生活』吉岡里帆、腹立たしすぎる鬼母・松本まりかにメンチ切る姿で成長を示す!?

日刊サイゾー

2018/9/12 23:00


 吉岡里帆が主演を務めるドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』(フジテレビ系)もクライマックスへ突入。第9話が11日に放送され、前回から0.9ポイントアップとなる平均視聴率6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

(前回までのレビューはこちらから)

ある日、義経えみる(吉岡)が担当する生活保護受給者・丸山幸子(小野和子)が暮らすアパートでボヤ騒ぎが発生。幸子は認知症を患い、一緒に暮らす孫のハルカ(永岡心花)はまだ小学4年生のため、えみるは心配になり慌てて丸山家へと向かいます。

するとそこには、4年前に失踪したハルカの母・梓(松本まりか)の姿が。梓は、今後は幸子の介護をし、ハルカの面倒もしっかり見ると宣言するのですが、仕事をする時間がないため、自分の分の生活保護費も請求してくるのでした。

審査の結果、梓も生活保護費を受給できることになるのですが、その手続きで区役所を訪れた際、梓はえみるに、母親の分の生活保護費も自分の銀行口座へ振り込むよう要請してきます。幸子の認知症の症状が重くなってきているため、お金の管理を任せられない、というのが理由なのですが、4年間も失踪していた経緯があるため、えみるは胡散臭さを感じてしまいます。

しかし、幸子の認知症が進行しているのは事実のため、梓の口座へ幸子の給付金も振り込まれることに。ただ、4年もの間、梓はハルカを放ったらかしにしていたため、えみるは子ども家庭支援課へ行き、丸山母娘の様子を気にかけるよう手配します。

すると数日後、梓が幸子を介護施設へショートステイさせたという情報がえみるの耳に伝わります。これは、生活保護費を減らすことなく、介護の手間は減らすための手段なのではないか。そう考えたえみるは、先輩ケースワーカー・半田(井浦新)に相談。すると半田は、「貧困は親御さんの問題」と、何やら思いつめた表情で呟き、その場から立ち去ってしまいます。

いつも温和な半田の様子がおかしい。えみるは心配になり、すぐさま係長の京極(田中圭)に報告。すると京極の口から、半田の苦い過去を知らされることとなります。それは、半田が昔、担当していた女性の妊娠が発覚した際に出産を勧めたものの、出産後、貧困が原因でその女性が幼児虐待で逮捕された、というものでした。

半田は、出産直後の女性の幸せそうな様子を見て油断し、訪問を怠ってしまっていたというのです。有能な半田にもそんな失敗があったのか、と改めて仕事の難しさを感じるえみるですが、そんな折、梓が再び失踪したことが判明します。

えみるが慌てて丸山家を訪れると、ハルカは食べ物がなくひもじさにあえいでいる状態。すぐに児童相談所へ連れて行く一方、連絡がつかない梓をおびき寄せるため、生活保護費を口座振り込みから窓口支給へと切り替える手続きをとります。

そして、これに腹を立てた梓が、ヤンキーっぽい彼氏を引き連れ、「義経ぇ~!!」と怒鳴り込んできたところで今回は終了となりました。

母親に見捨てられ、認知症を患う祖母の世話をしつつ生きるハルカは、えみるが半田から担当を引き継ぐカタチで、ドラマ初回から登場していました。しかしその時はまだ、ケースワーカーとして新米だったえみるに対し、「あなたに何ができるの?」といわんばかりの素っ気ない態度が印象的でした。

しかし、えみるが折に触れて気にかけていたため、今ではすっかり信頼関係を築いた様子。今回、梓が失踪して困窮した際、真っ先にえみるを頼り区役所を訪れた(警備員に追い返されて会えませんでしたけど)ことからも、ハルカのえみるへの信頼度の高さが窺えます。

そんなハルカに庇護欲を掻き立てられたえみるは、鬼の形相をして区役所へ乗り込んできた梓に臆することなく対峙し、メンチを切っていました。これまでのえみるだったら、オロオロと動転してしまうだけだったでしょう。人間、何かのきっかけひとつでグッと成長するものなんですね。

そのえみるに対してイチャモンをつけてきた、梓役の松本まりかの演技が終始、腹が立ってしょうがない。甘ったるい喋り方で都合のいいことばかり言い、余計な口出しをされると逆ギレ。で、ハルカを再び置き去りにしての失踪と、クズっぷりが半端ないのです。

あ、これは悪口ではなく、そういう役柄を見事に演じ切った、松本の演技力を褒めているということですよ。ただ、梓がどうしてこんなにも身勝手になったのか、その背景がイマイチわからない。そのあたりをしっかり描いてくれることを期待しつつ、いよいよ最終回となる次週を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

あなたにおすすめ