満腹なのにお菓子がやめられない…ニセの食欲をピタッと止めるには?

女子SPA!

2018/9/12 15:45



仕事や家事に追われていて、自分のことは後回し。時々どうしようもなく疲れてしまう。『心のざわざわ・イライラを消すがんばりすぎない休み方』は、そんなあなたのための本。

著者の荻野淳也さんは、一般社団法人マインドフルネスリーダーシップインスティテュート代表理事。「マインドフルネス」って最近よく聞く言葉ですが、難しいことはありません。要は、今この瞬間の自身の心の状態に深く意識を向けること。

まとまった時間を割かなくても大丈夫。本書には、仕事の合間にできる「心の休めかた」が載っているのです。

◆なんだかイライラする時は、変わり歯磨きで解消?

特に理由もないのに「心がざわつく」……そんな経験はありませんか? 本書では「感情とからだの感覚は結びついている」と説いています。からだの感覚に意識を向けると、感情のマネージメントができるのだとか。

そう、からだの感覚が感情を思い出させてくれるのです。心がざわつく理由がわかれば、おのずと解決策も見つかるかも。まず、からだをリセットしてみましょう。

・利き手と逆の手で歯を磨く

普段と逆のやり方をしてみると、随分と不自由なことに気づくはず。と同時に、新鮮な驚きも感じませんか。これ、私も実践してみたのですが、慣れない動作だからこそ神経が集中し、余計なことも考えなくなりました。

こうやってからだをリセットすると、心のざわつきの「理由」が明確になってきます。「そういえば生理前だった」「今朝。夫に八つ当たりしてしまった」などなど。

頭がクリアになった分、冷静な思考が戻ってきます。「軽いPMSだから仕方がないよね」「夫にはあとで謝ろう」と、ざわつきでいっぱいだった心に新しい風が吹いてきたのです。

◆ストレスで食べ過ぎそうな気持ちを鎮める方法

食後にデザートを食べないと我慢できなかったり、仕事中にガムや甘い物を口にしたら止まらなくなったり。本当はお腹が空いていないのに食べてしまうという人、いませんか。ニセの空腹の裏にひそんでいるのは、「心のイライラ」かもしれません。そんなイライラを鎮(しず)める処方箋がこちら。

・一か所だけ、徹底的に掃除をする

家事を効率よく終わらせるために、マルチタスクで進めている人は多いですよね。それをあえて、一か所だけ徹底的にやってみましょう。

私が個人的にオススメするのが、キッチンやお風呂などの水回り。一心不乱にゴシゴシやってから水で流すと、心までスッキリ。水を流す時に「イライラよ、さようなら」など、心の中でつぶやいてみてもいいですね。単純ですが、効果はあると思いますよ。

・たった一粒のチョコを味わって食べる

本書が推奨する食べ方は、「食べたい、と思ったら、一粒のチョコをゆっくり時間をかけて食べる」こと。はい、これも私、実践してみました。噛んで食べたいところをグッと我慢し、最後まで舌でころがして味わうことで、小さくて大きな幸せを感じました。味覚に集中したら、栄養が身体までゆきわたる感覚も生まれましたよ。

これまた私の経験で恐縮ですが、チョコは小包装されているものしか手元には置きません。そうするとブレーキがかけやすいのです。

◆失敗してションボリ……早く立ち直るには?

仕事でミスをした、人間関係をこじらせてしまった等々、生きていれば様々な出来事があるのは当然。中でも心を苦しめるのは、「忘れられない失敗」ではないでしょうか。そんな恥ずかしい感情も「映画のワンシーンのように観察できると、見え方が変わってきます」と本書。一度深呼吸して、椅子に座りましょう。

・失敗を「コメディ映画のワンシーン」として眺める

目をとじ、映画館にいる自分をイメージします。具体的に想像できたら、スクリーンに失敗のシーンが映し出されるのをイメージし、ただそれを眺めましょう。

映し出される女性は自分ではなく、あくまでも物語の主人公。「彼女は今こんな失敗に遭遇しているから、きっとこんな気持ちなんじゃないかな」と、映画鑑賞と同じように距離を置いて想像します。冷静に観察すると、フラットな自分に戻ることができるのだそう。

失敗した恥ずかしい自分を再生するなんて嫌だな、と私も思いました。でも、あえてやってみることで、失敗したかつての自分と、今の自分を切り離して考えられるのです。

日々、がんばりすぎているあなたへ。本書には、愛にあふれた処方箋が満載です。一日のうち数分でも、自分をたっぷり癒してあげましょう。

―小説家・森美樹のブックレビュー―

<文/森美樹>

あなたにおすすめ