自在にステージをコントロールしていく― スティーヴ・ガッド・バンド・ジャパン・ツアー 大阪公演をレポート

Billboard JAPAN

2018/9/12 12:00



スーパー・ドラマー、スティーヴ・ガッドが来日中だ。西のハーヴィー・メイソン、東のスティーヴ・ガッドとしてアメリカでは人気を二分する存在とされ、1995年からはエリック・クラプトンの強い要請により彼のツアー・バンドに参加、ポール・サイモン、ジェームス・テイラー、ロバータ・フラック、クインシー・ジョーンズ、スティーヴィー・ワンダー、ポール・マッカートニー、スティーリー・ダン、チック・コリアなど、ジャンルを超えてのビッグネーム達との共演歴、そして驚異的な数のレコーディング&ツアー歴をもつ誰もが認める世界最高峰のドラマーである。

今回は、4月に発表された3年ぶりの新作アルバム『Steve Gadd Band』を携えての来日であり、メンバーはレコーディングメンバーであり、ジェームズ・テイラーのバックバンドでもおなじみの、マイケル・ランドゥ(g)、ウォルト・ファウラー(trp)、ジミー・ジョンソン(b)、ケヴィン・ヘイズ(key)といった顔ぶれとなっている。既に名古屋・東京での公演を終え、その圧巻のプレイが話題となっている中で迎えた、今回の大阪公演。初日の模様をレポートしたい。

開演前から期待に満ちた空気が漂うフロア。照明が落ち、スティーヴ・ガッドを筆頭にメンバーが姿を見せた瞬間、割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こる。オーディエンスににこやかな笑顔で応えるメンバー。『Steve Gadd Band』からの選曲を中心に、ガッド自身の定番曲を織り交ぜつつ、ショウが繰り広げられていく。

ミニマムなセッティング、音数で、豊かなリズムを打ち鳴らすガッド。その一音一音がシャープで洗練されており、軽やかながら圧倒的な存在感と共に会場を揺らす。時に繊細に、時にメンバーを煽りながら、自在にステージをコントロールしていく姿は圧巻である。

彼の演奏を見ていて感じたのは、力みのない「余裕」だ。飄々としながら、第一線で活躍し続けることへの誇り、演奏そのものを楽しんでおり、それはガッドだけでなく他のメンバーについても言えることで、そこから生み出される世界の奥深さに、曲を経る毎に魅了されていくオーディエンス。アンコールが終わっても鳴り止まぬ拍手と歓声が、この日の興奮を物語っていた。

スティーヴ・ガッド・バンドのツアーとしては、最終日となる本日の大阪公演。今宵もきっと伝説的なステージが繰り広げられることであろう。ぜひお見逃しなく!

Photo:Kenju Uyama
Text:杉本ゆかり

◎公演情報
【スティーヴ・ガッド・バンド・ジャパン・ツアー2018
featuring マイケル・ランドゥ, ウォルト・ファウラー,ジミー・ジョンソン, ケヴィン・ヘイズ】
ビルボードライブ大阪
2018年9月11日(火)、12日(水)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30
2nd Stage Open 20:30 Start 21:30

URL:http://www.billboard-live.com/

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