パワプロ実況・堂前英男アナ、初出演時は「1日5時間を20日間くらい」脅威の“100時間収録”

AbemaTIMES

2018/9/12 11:20


 コナミデジタルエンタテインメントが提供している、国民的野球ゲーム「実況パワフルプロ野球」シリーズ。タイトルに「実況」と入っているとおり、1作目から共通して、実際の野球中継さながらに、アナウンサーが「打ったー!」「これは大きい!」と、臨場感たっぷりの実況をしてくれるのが、長い人気を支えている。各局で野球中継を担当する堂前英男アナウンサーは、「熱闘!パワフル甲子園」を経て、「実況パワフルプロ野球2010」から担当している。あらゆるプレーに声をあてるため、初出演時には「1日5時間を20日間くらい」と、千本ノックならぬ脅威の“100時間収録”を行ったという。ゲームで実況という仕事の醍醐味と、苦労を聞いた。

 もともとはオートレーサーを目指し、スポーツ新聞・日刊スポーツでアルバイトをしながら、将来の名選手を志していた堂前アナ。「夢破れた後も、スポーツの裏側で何か自分の力で、人に感動や興奮を与える職業に就ければ」と考えていた時、新聞に掲載されていたアナウンサー学校の広告にピンと来た。「これだ!と思って、そこから学校に通いまして。運よくレースの実況のお仕事もいただけまして、1999年12月からしゃべり始めて、19年になります」と、自身の「マイライフ」を振り返った。

パワプロとの出会いは、楽天イーグルスの主催試合を中継していた実況から。この中継をたまたま見ていたパワプロの担当者が「あ、これいいね」と、その声が気に入ったという。「本当に偶然でしたね。その後、熱闘!パワフル甲子園というソフトを担当させていただいて。コナミさん的には、そのソフトで(結果が)よければ、次はパワプロで、という判断もあったんじゃないでしょうか」と語ると、期待に応えてパワプロ実況の担当になった。

野球中継なら、状況を把握しながら約3時間の試合を、解説とのトークも交えながらこなしていく。ところがゲームに声を入れる作業は、まるで違った。長いセリフはなく、短い言葉を、ひたすら収録していく。「打った!」のひとことであっても、いい当たりなのか詰まったのか。「ストライク」は1ストライクなのか、3ストライクなのか。想定される無数の場面で大きさやテンションを変え、短い言葉をつなぎ合わせた時に、違和感が出ないようにする。「1日5時間で20日間くらいやったのですが、ディレクターさんに言われたのは、まだ前任の方のデータの1/10ぐらいしか取れていないと。大変な作業でした」と苦笑いした。現在は「2018」まで登場しているシリーズ作だが、この中には「2010」用に収録したデータも、その後に次々と追加されていったデータも混在している。つまり最新作には、堂前アナのパワプロとの歴史が凝縮しているわけだ。

今では本来の野球中継で実況する際でも「パワプロの人だ」と言われるほど、堂前アナの代名詞にもなっている。「実際に野球の実況をすると『パワプロと違うね』と言われることはありますね」と笑った。それでも「パワプロといえば、男性であれば野球が好きじゃない人でも知っている。そんなソフトに携わらせていただいているのは光栄です」と目を細めた。今年に入り、NPBがパワプロを使用してeスポーツの大会を開くなど、パワプロそのものもさらに大きなステージへと向かっている。

 9月14、15日には、AbemaTVで野球中継としては初となるパワプロコラボ中継が行われる。15日は堂前アナ自ら実況を担当、パワプロとリアルの野球のコラボに挑戦する。「なるべくゲームと同じように、やってみます。『打った』『投げた』『ストライク!』というのを意識しながら、まるでパワプロを見ているような錯覚をしてくれるように頑張ります」と意気込んだ。試合を見終えたころには、横浜DeNAや巨人の選手たちが、ゲームのように約二頭身に見えてくるかもしれない。

(C)AbemaTV
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