都合のいい女【新宿に建売住宅の値段で注文住宅を建てて住んでいます】

日刊Sumai

2018/9/12 11:50

こんにちは。新宿に注文住宅を建てて暮らしている鳥と申します。
R社との建築条件付きの家づくりが佳境に入ってきたのですが、概算見積書しかもらえず、窓・ドア・照明・etc、の金額がわからない。
コストダウン(減額調整)さえまともにできない家づくりに、どんどん気力が失われてゆく鳥夫婦です……。
手すり I 型
肘掛窓
でも最後の気力を振り絞り、一番重要な3階パソコン部屋に、鳥の儚い願い、大好きな肘掛窓をリクエストしました。
(肘掛窓:座って肘を掛けられるくらいの高さに設けた窓のこと)
しかしリクエストして数日後、保奈美さん(40代半ばだと思われる女性設計士さん)から以下のようなメールが
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メーカーより連絡があり、手摺バーを部屋内に1本付けるだけですと保証ができないので、添付カタログのような手摺を外側に付けないとダメと解答がきてしまいました。
カタログの画像と合わせてご検討いただければと思います。
*************************************
嫌な予感しかないが、添付ファイルを開いたところ……
 手すり
「あたし、前世で悪事でも働いたのかな?」
人の心って、報われないことが続くと、自己攻撃で納得し始めるらしいですね……。

家づくりのベストなフローって?
鳥
コンサルさんが口酸っぱくおっしゃっていたアドバイス。
「工事請負契約を交わす前に、実施設計図を出してもらってください」
施主にとってコントロールしやすいフローは、
お家欲しい!
 → 設計士選び
 → 基本設計図作成
 → 設計契約
 → 実施設計図完成
 → 工務店相見積り
 → 工事請負契約
であるのに対し、今回のR社のフローは
お家欲しい!
 → (土地に紐づいて)設計士・工務店が勝手に決まっている
 → 基本設計図作成
 → 設計契約・工事請負契約
 → 実施設計図完成
というものでした。
設計士も選べないし、工務店も選べないし、相見積りも取れないのです。
つまりR社に主導権があるフロー。
R社の言いなりにならざるを得ず、見積額が高くなる可能性が高いのです。

契約後に金額アップされる可能性も!?
鳥
さらに契約後に実施設計図完成となると、
  • 見積額は変わらないのに仕様がグレードダウンされていた
  • 諸事情のため設計図が変更になり、見積額が増額された
  • 概算見積では予算内だったのに、最終見積では数百万円高かった
などをされても、法律上文句は言えないとのこと!
このような窮地に追い込まれてしまったら地獄ですよね……。
鳥は無駄に強い不安感から、家づくりに関するネット掲示板などで、先輩方の実際の体験談も読み漁っていたのですが……。
実際に上記のような窮地に追い込まれ、怒りのあまり、その体験を業者の実名を晒して書き込んでいる先輩方も少なくありませんでした。
残念ながら、建築業界では決して珍しい話ではないのです。
一応、保奈美さんに「契約後に見積額が増額されるようなことはないですよね?」と確認したところ、「それはないですよ!」とのご回答。
しかし過去に、とっくに平面図も確定し構造計算も終了していた段階で、
「大変申し訳ありません! 実は北側斜線に引っかかってしまうことが判明しました。建物の角度をほんのちょっとだけ西に回転させてください!」
という基本的なミスが発覚したことで、もうこいつ……ごほん、彼女は信じ切れない……。
鳥
この調子だと、工事請負契約後に、
「大変申し訳ありません! 確認申請に出したところ、これこれの理由が判明したので、このように変更させてください!」
などという重要な変更・増額を申付けられそうな気が……。
だって、
「北側斜線でやむを得ず」「確認申請でやむを得ず」
などという大義名分付きで言われちゃったら、こちらとしては何も言えないしさ。
これは鳥の妄想とは限りません。
なぜなら最初にいただいていた仕様書にも、しっかり変更の可能性がちらついています……。
変更の可能性
これってさ、「いただく」「ございます」なんて大変丁寧な言葉遣いで書かれているけど、実質言っていることって、
「こっちの都合で勝手に変えるからよー。でも文句言うなよな」
ってことでしょ……。
都合のいい女になりたくないのに、新宿くんに惚れた弱みよ……。


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