メタルなのに演歌に見得⁉度肝を抜く「新感線☆RS『メタルマクベス』disc2」の見どころをたっぷり紹介

ザテレビジョン

2018/9/11 16:33

9月15日(土)からIHIステージアラウンド東京で上演される「新感線☆RS『メタルマクベス』disc2」の公開舞台稽古が9日に行われた。

本作は、2006年に劇団☆新感線と宮藤官九郎が初めてタッグを組み、初めて挑んだシェイクスピア作品で、ロックバンドが劇中で生演奏する音楽に特化した独特なスタイルになっている。

そんな新感線の人気作が、360°客席が回転する最新鋭の劇場・IHIステージアラウンド東京で12年ぶりに再演。

今回の公演のために宮藤自ら脚本を書き直し、キャストを変え、さらに主宰のいのうえひでのりが演出にアレンジを加えてdisc1、disc2、disc3と題した3作を連続上演することとなった。

今回、WEBサイト「ザテレビジョン」は公開稽古に潜入。全discの中でも初演未経験者の多いdisc2のキャストが展開する新しい“メタマク”の魅力を紹介する。

■ あらすじ

西暦2218年、瓦礫の荒野。

フェンダー国とキブソン国、そして新興勢力のESP国は戦いの火花を散らしていた。

そんな中、ESP国の将軍・ランダムスター(尾上松也)は過酷な戦いを終え、盟友エクスプローラー(岡本健一)と共にESP国のレスポール王(木場勝己)の居城に向かっていた。

そこに3人の魔女(高田聖子、村木よし子、保坂エマ)が出現。将軍に向かって「マクベス」と呼びかけ、「あなたはマホガニーの領主となり、いずれは王になる」と予言めいた言葉を発し、「あなたの知りたいことは全てこのコンパクトディスクの中にある」と1枚のCDを差し出す。

それは1980年代に活躍したヘビーメタルバンド“メタルマクベス”のデビューアルバムで、バンドメンバーのマクベスはランダムスターに、バンクォーはエクスプローラーに、マクダフはESP軍のグレコ(浅利陽介)にうり二つだった…。

主人公・ランダムスター役は今回が劇団☆新感線に初参加となる尾上松也。

今回のためにあつらえられたdisc1とは異なる衣装に身を包み、オープニングからロックな歌声を響かせた。

これまで歌舞伎役者では松本幸四郎(出演時は市川染五郎)が神話や史実などをモチーフとした“いのうえ歌舞伎シリーズ”で新感線への出演を果たしていたが、今作はロックの歌楽曲が生バンド演奏される“新感線Rシリーズ”。

歌舞伎作品とは大きく異なる世界観の中で、ミュージカル経験で培った歌唱力や持ち前もコメディセンスを生かしながらも、見得や六方を取り入れた殺陣、せりふの間合いなど で“松也らしさ”全開のランダムスターを作り上げていた。

松也と同じく新感線初出演の大原はランダムスター夫人を好演。

以前、本サイトの連載で「うちの嫁さんが一番悪女」と松也が話したように、キュートなルックスとは裏腹に強かな一面も随所で見せ、ランダムスター夫人を見事に演じている。

今回のランダムスター夫妻は妻が強く夫が尻に敷かれているという関係性が明確であり、夫婦での“あまあま”なシーンでの面白みも倍増。

また、1幕終盤の夫婦が共謀してレスポール王を殺害し弔うまでの流れでは、ランダムスター夫婦の心情の変化や今後に対する“覚悟”が見え、コミカルからシリアスな場面まで息の合った演技で観客を魅了していた。

disc2での大きな変更点といえば、ランダムスターの盟友・エクスプローラー/バンクォーと王専属のシンガーの二役。

初演とdisc1、disc3では劇団員の橋本じゅんがエクスプローラー/バンクォーを務めるが、今回は岡本健一が演じる。

従来のバンクォーの設定は「弾けないけれど高級ギターを持っていたからバンドに加入した男」であったが、男闘呼組のギタリストとしても活躍した岡本は劇中でギターの見事な腕前を披露。

また、はげ頭のかつらを被り、年齢をいじられるというジャニーズらしからぬおっさんキャラを熱演していた。

そしてエクスプローラー/バンクォー役と同じくdisc2以外では一貫して冠徹弥が務めている王専属シンガー役には徳永ゆうき。

ヘビーメタルバンドで活躍する冠は“新感線Rシリーズ”の常連であり、Rシリーズといえば冠の力強い歌声と思う新感線ファンも多いだろう。

一方、徳永は鉄道マニアの演歌歌手。

レスポール王へ戦況を伝えるナンバー「炎の報告」は従来だとかなりロックな曲調だったが、disc2ではヘドバンは継承しつつも曲調は一転、演歌テイストとなっている。

また、歌詞やセットなど随所に徳永の鉄道マニアっぷりも織り込まれ、これまでの“メタマク”ファンの度肝を抜く抱腹絶倒の場面となっていた。

キャストが一新され、disc1との違いをかなり見せたdisc2。

“メタル”をうたいながらも“歌舞伎”や“演歌”といった和のエッセンスを散りばめ、今までのシリーズとは一線を画す新たな“メタマク”の誕生をぜひ劇場で目撃してほしい。(ザテレビジョン)

https://news.walkerplus.com/article/161472/

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