「ほったらかし資産」のカンタンなチェック方法!意外と私はお金持ち!?

OTONA SALONE

2018/9/11 11:30



「貯金が全然ないんです」とマネー相談に来られるお客様。収入や支出などを確認しながら少しでも貯金できるようにアドバイスしていくのですが、大事なチェックポイントは自分の「資産」。把握している貯金は少ししかなくても、意外と自分がお金持ちでびっくりされたこともあります。ほったらかし隠れ資産で意外とお金持ちかもしれません。さっそく確認してみましょう。

■その前に…「ほったらかし資産」って何?


自分の資産として思い浮かぶのは、持っている通帳に入っているお金の残高だと思います。それを見て、「あ、このままじゃヤバイ」と思って相談に来られるようです。

相談事例でご紹介します。

美奈子さん 40歳女性 中堅会社員。貯金が20万円しかないのでどうにかしたいと来店相談。

【ほったらかし資産チェックに必要なもの】

・通帳すべて
・給与明細
・保険証券
お金のにおいがする書類(会社からもらった資料でよくわからないものも)
・紙とペン

まずは、お持ちいただいた資料から資産を書き上げていきます。美奈子さんが把握していたのは、普段使っている「おとな銀行」にある20万円だけでした。転職前のメインバンクだった「サローネ銀行」は10年以上記帳しておらず残高は10万円ありました。

給与明細を確認すると、「財形貯金」として毎月5000円ずつ引かれていました。これは何ですか?と美奈子さんに尋ねると総務の人に言われてなんか手続きした気がするとのこと。「お金のにおいがする書類」をごそごそ探っていくと「財形貯金残高のお知らせ」がでてきて22万円あることがわかりました。

このあたりから美奈子さんの鼻息は荒くなってきました。

次に確認したのが保険証券です。医療保険やがん保険は掛捨てのようでしたが、お葬式代のためにと加入した終身保険と友達のつきあいで入ったという個人年金保険には解約金があり、今解約するとそれぞれ11万円と40万円ありました。

もう美奈子さんは倒れそうです。

さらに「お金のにおいがする書類」を探っていくと「確定拠出年金の残高のお知らせ」がありました。退職金として勤務先が毎月お金を出してくれている企業型確定拠出年金で、美奈子さんは「あ、そういえば説明会があって自分で運用先を決めてと言われたけど元本割れは怖いからなんか元本保証にしたような気がする」とのこと。確かにそのとおりで預金100%で運用しており残高は20万円になっていました。

この「ほったらかし資産簿」には、他に会社の持ち株制度、自動車・住宅(今売ったらいくら位になるかが今の資産価値)、などがあれば書き加えていきます。

美奈子さん自身は20万円しか自分の資産はないと思っていましたが、さまざまな「ほったらかし資産」を合計すると123万円になりました。

■「ほったらかし資産簿」書き方のポイントは


①種類別にまとめ、金利があるものは金利も補記。

②解約金がある保険は資産として考えてOK。
ただし、現在の資産としては将来いくらもらえるかではなく今解約したらいくらになるか。

③給与明細から引かれているお金をチェックする。

④企業型確定拠出年金は資産として忘れがち。あれば運用方法も確認してバランスを検討。

種類      預け先・商品   金額   備考

貯金      おとな銀行    200000  0.001%
サローネ信金   100000  0.001%
財形貯金     220000  優遇金利0.2%

保険    〇〇保険終身保険   110000   65歳時の解約金380万円
□□保険個人年金   400000   60歳から10年間30万円給付
その他  勤務先確定拠出年金  200000    60歳でないと出せない

合計 1230000

美奈子さんは、相談のスタートラインである資産確認でもうやり切った感がみなぎっています。

美奈子さん:「先生、私ってお金持ちですね」

稲村:「美奈子さん、ちょっと待ってください。資産はプラスのモノだけではありません。マイナスの資産はありませんか?」

美奈子さん:「・・・。」

資産というとプラスのイメージがあるかもしれませんが、そのプラスの資産も借金などのマイナス資産があれば相殺されてしまいます。しっかりプラスマイナスで考える必要があるのです。

■大切なこと:「マイナス資産」にも目を背けない


美奈子さんは学生時代の奨学金が残り2年ありましたが、金利はかからないものだったので、コツコツ返済することに。

欲しかったバッグ20万円を毎月2万円で10カ月支払いちょっと利子を払えばいいかと購入したとのことでしたが、調べてみると金利が15%。先ほどの資産チェックでわかるように今超低金利なので普通預金の金利は0.001%ですがその1万5000倍もの金利を払っていることになるのです。

浮かれていた美奈子さんは青ざめていきます。

美奈子さん:「金利って怖いですね」

稲村:「リボ払いやカードの分割払いは金利がとても高いです。欲しいものがあればお金を貯めてから買いましょう。」

種類     金額     備考

奨学金    240000   あと2年(1か月10000円)金利無し
リボ払い   40755   あと2カ月 金利15.0%
合計 280755

美奈子さんのプラス資産は123万円、マイナス資産は28万755円でしたので、純粋な資産は94万9245円となり、思っていた20万円より大幅に多くなりました。

このように「ほったらかし資産」をプラス・マイナスでチェックすると目に見える貯金以外にも意外と資産はあるものです。また、金利や資産価値を確認することでいついくらになるのかも把握でき将来の資金計画も立てやすくなります。

さっそく自分の「ほったらかし資産」チェックしてみませんか?

稲村優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP🄬)、心理カウンセラー
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆業務を行い、テレビ・新聞・雑誌などのメディアでも活躍中。FP Cafe登録パートナー。
*公式ブログ 「FP優貴子のマネーライフ・エッセンス」
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