小籔千豊「プライベートはすべてドラム」コヤソニ開幕心待ち、叩きまくる風潮に持論も

 吉本新喜劇の座長、俳優、コメンテーターなどマルチの活躍を見せる小籔千豊(44)。新喜劇のこと、自身のバンド「吉本新喜劇ィズ」が出演する「KOYABU SONIC 2018」(9月15~17日、インテックス大阪)のこと、さらには“ご意見番”として世の中の話題についてたっぷりと語ってくれた。(構成=古野 公喜)

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 開口一番、「今は、プライベートのすべてをドラムに注いでますね」。「吉本新喜劇ィズ」のドラマーを務める小籔は普段なら3日に1回、月に10回は酒席に足を運ぶ“酒好き”だった。だが、今年は仕事の合間に寸暇を惜しんでドラムの練習。どうしても外せない飲み会だけ月に1回程度、参加する。「ドラムはヘタなりに成長してると自分でも感じます」。実は子供の頃にエレクトーン教室に通っていたそうで「右手、左手、右足、左足が違う動きをする。こんなに難しいものだとは思わなかったけど、エレクトーンをやってたことが少しは役に立っているかも」と言う。さらに「チャラく見える若手のドラマーが見事に演奏する。基本をキッチリやらないと絶対にできない。彼らも案外、マジメなんやな」と再認識したそうだ。ドラムの練習のしすぎで腰を痛め、鍼灸(しんきゅう)院や整体などに通っているが、昨年、3年ぶりに復活した「KOYABU SONIC 2018」の開幕を心待ちにしている。

 小籔の「コヤソニ」への思いは「地域の盆踊りと同じように、前の年とあまり変わったことがないけど、なんか行きたくなるようなホッコリするようなイベントにしたい」といつも必ず訪れる夏祭りのようなイベントになること。「どの出演者の方も“小籔のためなら”と集まってくださってる。以前、鶴瓶師匠に“出てる奴、皆、ええ奴ばっかりやな”と褒めてもらった」と胸を張った。

 もちろん“本業”の吉本新喜劇のことはいつも頭の中の多くの部分を占めている。1959年3月1日の「うめだ花月」開館と同時に「吉本ヴァラエティ」として発足してから新喜劇は来年、60周年を迎える。座長13年目の小籔は「すっちーと(酒井)藍ちゃんが二枚看板になればいい」と先を見据える。今年、関東、東北など東日本に出かけた「全国ツアー」を今後も実施して、新喜劇を日本中に届けたいと考えている。また、メモリアルイヤーには「触れ合いフェスみたいなのをやれればいい」。芝生の上から新喜劇を眺め、その周囲では金魚すくいやヨーヨー釣りなど縁日のような催しものを子供たちが楽しむ。座員とファンがリレーで競争するなど「プロ野球のファン感謝デーみたいなものができればいいですね。天気のこともあるし、いつの時期がいいのか」と構想はどんどん膨らんでいくようだ。

 新喜劇の座長、バンドのドラマーに加え、最近の小籔はテレビ番組のコメンテーターとしても数多く出演。時に辛口でピシャリと言い切る。一方で、長いものに巻かれることのない独自の視点でしゃべるコメントは、多くの視聴者の共感を呼んでいる。8月中旬、大阪府警富田林署から容疑者が逃走した事件でも「犯人に逃げられたことは決して許されることじゃないですが」と前置きした上で「日頃、子供が夜8時頃にウチに帰って来られたり、安全に生活できてるのは警察の方々のおかげ。警察官の方々が頑張ってくれてるからです。今回、犯人を早く見つけてもらい、教訓としてもらえれば。何でも叩けばいいという風潮は…」と持論を述べた。

 さらに日本ボクシング連盟の山根明会長(78)については「全員で叩きすぎ。かわいそうにも見えた。不正判定、謎のグローブ販売なんかはどうかと思うけど、既得権益をむさぼる人がたくさんいる。ゴマスリもいる。周りが忖度(そんたく)するのは世の中のどの組織でもあること。山根会長を替えたら未来永劫(ごう)、素晴らしい団体になるのか。それはないと思う。叩き方もキモい。皆さん、こんなことは身近にもあるでしょ」と熱弁を振るった。

 また、パワハラ、セクハラについては「両方なくなればいい」。ただ、セクハラに関しては「撲滅するなら、中途半端でなく、根絶やしにしてほしい。有識者にガイドラインを決めてもらって。マニュアルを決めてもらえば守りますよ、皆」。パワハラは「微妙。上の世代から見ると違う感覚だから」と見解を示した。

 ◆小籔 千豊(こやぶ・かずとよ)1973年9月11日、大阪市住吉区出身の45歳。近大付卒。NSC12期生。93年に漫才コンビ「ビリジアン」を結成。相方が構成作家を目指したため01年に解散して吉本新喜劇へ。テレビ出演も増え、06年1月に入団4年の異例の早さで座長へ就任した。11年に東京へ移籍。座長の傍ら「新喜劇ィズ」のドラマーとしても活躍。

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