マノロの靴、20万のエステ器具、副業の在庫……“多すぎる欲望”に埋もれた30女の汚部屋


 20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋"を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!

【煩悩003-1】仕事に美容にネットワークビジネス……”多すぎる欲望”に占領された部屋(Eさん・32歳)


 第3回目のクライアントは、東京の世田谷区に住む女性Eさん(32歳)のお部屋です。独身・ひとり暮らし、家賃10万円の2DKマンションに4年ほどお住まいです。

1枚の写真に「過去を捨てて、スッキリしたい」という言葉を添え応募してくれました。

応募写真には、赤いランジェリー、透明のトルソー、コスプレ衣裳、占いや神社のスピリチュアルグッズ、ダンボールに積まれた商品、書類の山、アルコールの瓶、紙袋に詰められたモノの山が見えます。

この写真から、どんな女性が住んでいるか想像できますか?

「ゴミと一緒に、自分史も含めて精算しようと思います」とEさん。今回のお片付けは、再スタートの決意表明でもありました。彼女が住んでいる世田谷区の2DKの汚部屋を紹介しながら、こうなった理由も追ってみたいと思います。

Eさんは、まさに「煩悩まみれ」でした。煩悩とは、自分の心をかき乱す、苦しみや悩みを指します。多すぎる趣味と、仕事に関わるモノがこの部屋を支配し「ずっと、心が疲れている」状態だったように感じます。

人間が生活のために、使っていないモノ。つまりモノが生きていない状態は、ほぼ「ガラクタ」です。これが増えるほど、気が停滞します。

ハイブランドが散乱する“汚部屋”


 フェロモンが溢れるEさん。華奢なのにグラマラスなスタイルは、ダイアン・フォン・ファステンバーグのドレスがよく似合います。スラッと伸びた美脚には、マノロ・ブラニクのヒール。髪をかき上げる美しい指先には、真っ赤なネイル。ゆっくりと閉じる瞳は、まつ毛エクステを施しています。

その容姿からは、汚部屋に住んでいる女性に思えません。

下着会社、ネットワークビジネス、ハダカの仕事


 彼女が暮らす部屋は、「趣味や仕事を頑張った結果」です。ひとつひとつのモノに、努力の思い出が染み付いているため、手放せない状態になっていました。

どんな人生だったのでしょう?

18歳で東京のデザイン学校へ通うために、一人暮らしを始めたEさんの人生は「働きっぱなしだった」と言います。

はじめの仕事は、輸入ランジェリーの下着フィッター。お給料が少なく、ヌードモデルの副業をはじめました。21歳のとき「女性を褒めるのが上手ね」とスカウトされ、ネットワークビジネスに誘われました。23歳になると、IT系企業の営業職に転職成功。やりがいもあり、27歳で管理職まで出世しました。その裏で、続けていたネットワークビジネスの負債が膨らみます。やがて、家賃も払えなくなるほど、お金に追われるように……。

覚悟を決めたEさんは、昼の仕事を辞めて裸のお仕事(ストリップ、デリヘル)で借金返済に努めます。「30歳までに、ネットワークビジネスを辞める」それが、Eさんにとってひとつめのゴールでした。

裸のお仕事は、自分を認めてくれるので、楽しくもあったそうです。でもどこかで心が疲れていたのか、「結婚に逃げよう」と考えた時期もありました。

「たくさん男性と出会いましたが、結婚したいと思える人はいなかった。これも、高い勉強代でしたね」とEさん。31歳まで人間関係も、「もがく日々」だったそうです。

でも、人生には転機が訪れるもの。

過去を手放すには「転機」と「時間」が必要


 32歳になったEさんは、ローンも終わり、穏やかな人間関係の会社で働いています。今年の1月には、見ないフリをしてきた家族との関係も修復できたといいます。そして春には、ごく自然に好きな男性ができたそうです。

「今年になって、風向きが変わりました。この先の暮らしをシンプルにしたいので、過去を捨てるきっかけが欲しかった」とEさん。

14年分の重荷を「28時間」で処分!


 自分への努力と挑戦を惜しまない女性だからこそ、趣味のモノや知識を高めるモノが溢れていました。とくに、読み物に関するモノが多くを語ります。

まさに、努力の結晶(モノ)が彼女を支配していました。

これらのモノと自分を向き合う作業を、28時間(4日間)で最小限に絞っていきます。14年分の重荷は、たった28時間で軽くなるのです!

Eさんの汚部屋が、「悟り部屋」へと変貌を遂げるまでの連載がはじまります。

(毎週月曜更新・次回は9月17日予定)

<プロフィール>
ito maki
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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