「恥を知れ!」大坂なおみが優勝した『全米オープン』を痛烈批判したのは?

grape

2018/9/10 09:58

日本時間2018年9月9日に行われた、テニスの全米オープン女子シングルス(以下、全米オープン)決勝。

セリーナ・ウィリアムズ選手を、日本の大坂なおみ選手が6-2、6-4のストレートで下し、初優勝を飾りました!

日本中が歓喜する中、異なる感想を抱く人も…。「何だか後味が悪い試合だな」というネガティブな印象を持った人もいることでしょう。

S・ウィリアムズ選手に警告

24度目のグランドスラム制覇を目指したS・ウィリアムズ選手。

しかし、大坂選手の勢いに押され、なかなかペースをつかむことができません。第1セットを大坂選手が奪い、試合は第2セットへ。

ここで、S・ウィリアムズ選手は「試合中にコーチからアドバイスを受けた」としてペナルティを科されます。

テニスでは、試合中にコーチが選手にアドバイスをすることが禁止されています。ジェスチャーで「こうしろ」などと伝えることもNG。

そのためペナルティとして、大坂選手にポイントが与えられたのですが、納得のいかないS・ウィリアムズ選手は猛抗議。

ウソつき!

謝れ!

汚い言葉で審判をののしり、S・ウィリアムズ選手はさらなるペナルティを科されます。

試合はたびたび中断…大坂選手にとってもメンタルのコントロールが難しい試合でしたが、最後まで相手にペースを乱されることはありませんでした。

試合後の表彰式では、観客のブーイングに対し、次のようなスピーチをした大坂選手。

みんな彼女(S・ウィリアムズ)を応援していたのを知っている。

こんな終わり方ですみません。

ただ試合を見てくれてありがとうございます。

本当にありがとう。
産経ニュース ーより引用全米優勝の『大坂なおみ』 ブーイングの中、スピーチが始まると観客は言葉を失う

この健気で、誇り高き日本人選手の振る舞いに、ブーイングをしていた観客は我に返ったのでしょうか…大坂選手に対し、大きな拍手を送りました。

S・ウィリアムズ選手も、試合後には「ブーイングは止めて。おめでとう、なおみ」とスピーチするなど、スポーツマンシップを見せます。

ところが試合後、地元紙の『NEW YORK POST』が選手、協会、観客を痛烈批判します…。

「恥を知れ」の真意は…

批判をされたのは誰?

『NEW YORK POST』のコラムニストMAUREEN CALLAHANさんは「恥を知れ!」という痛烈なタイトルで、全米オープンを批判。

今大会を次のように表しました。

これほどまでにスポーツマンシップに欠けた大会を思い出すのは難しい。
NEW YORK POST ーより引用(和訳)そして、S・ウィリアムズ選手と全米テニス協会、観客をそれぞれ次のように断じます。

S・ウィリアムズ選手:
そもそも、この選手は暴力的な抗議の常習犯である。
また、試合後にコーチは違反を認めている。
彼女は自身のエゴを飼いならすべきだ。

全米テニス協会:
アダムス会長は、優勝者である大坂なおみ選手を軽視し、S・ウィリアムズ選手を称賛した。
称賛されるべきは、この試合に勝利した者である。

観客:
S・ウィリアムズ選手が負けたことに対し、審判や大坂選手に対してブーイングを行った。

もちろん、観客のブーイングのすべてが大坂選手に向けられたものとは限りません。

「大坂選手がブーイングをされた」というのは、このコラムを書いたMAUREEN CALLAHANさんの1つの意見ととらえることもできます。

しかし、大坂選手の初優勝を祝うべきはずの表彰式でのブーイングは、ほめられたものとはいえないでしょう。

盗まれたのは大坂選手の『歓喜』

そして、このコラムは次のように締めくくられました。

なおみは勝つべくして勝った。

それは本来、純粋な喜びであるべきだった。

この試合中、もし本当に何かが盗まれたのだとしたら、それはなおみの歓喜の姿だ。
NEW YORK POST ーより引用(和訳)波乱の展開となってしまった、全米オープン決勝。

初優勝を飾った大坂選手のプレーにケチがついてしまったようにも見えますが、観客の中には純粋に『試合』を楽しんだ人もいるはずです。

どのようなアクシデントがあっても、冷静に、そして情熱的に戦い抜いた大坂選手は、全米オープンの優勝者にふさわしい振る舞いを見せました。

今後のさらなる活躍を、多くの人が願っています。


[文・構成/grape編集部]

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