大人たちに聞きました「AIの登場で、子育てはどう変わる?」

TOKYO FM+

2018/9/9 12:00

東京の声とシンクロするTOKYO FMの番組「シンクロのシティ」。ボイス収集隊が東京の街に繰り出し、さまざまな人々に声をかけ、ひとつのテーマについてその人の意見や思いを聞き出します。その声を聴き、リスナーと共に考えるのはパーソナリティの堀内貴之。今回の放送のテーマは「AIに負けない子育て」でした。私たちの暮らしを目に見えるかたちで変えつつある、AI。「人に変わってAIが仕事を奪っていく」という話もあり、子どもたちが大人になる頃には、今よりも確実にAIが生活に入り込んでいるはず。今回は街の大人たちに、子どもを持つ親の目線でこの時代の「子育て」について考えてもらいました。


※写真はイメージです

(本文)
テーマ:「AIに負けない子育て」

◆自分で感じ、考えることは忘れないように

「AIは社会の中、仕事、生活の中にどんどん溶けこんでいくものだと思っています。子どもたちにはAIと共存してしっかりやっていってもらいたいなとは思っているので、プログラミングをするようなおもちゃやゲーム性のあるものを子どもに与えて、サジェストしてあげて、どういうふうに使いこなすかというのを見てたりしています。毛虫みたいなおもちゃなんですけど、毛虫の背中に、前とか右とか左とか矢印が書いてあって、それを順番に繋げるとそのとおりに動くおもちゃがあるんですよ。まだ使いこなせてはないけど、子どもなりにいろいろ楽しんでいるみたいです(笑)。

子どもには、遊びの中でいろんなことに興味を持ってほしいなと思います。デジタルのものと自然のものとを合わせながら、子育てをやっていきたいですね。自然の摂理を勉強することは、AIや科学への興味にも繋がると思うんですね。雲って何でできてるの?とか、葉っぱってなんで紅くなるの?とか、『なんでだろう?』っていう興味を大事にしてほしいなと思います。やっぱり自分で考えないと。今は調べればすぐに答えは出てくるけど、『なんでだろう?』って掘りさげて、自分で認識していくことは大事だと思います」
(37歳/男性/会社員)

◆気持ちを理解できるのは人間だけ

「子育てでAIに脅かされてるって感覚は僕自身はないですけど、ネットとかスマホに関しては子どもたちには慎重になっているところですね。やっぱり人の気持ちを考えたり読み取ったりっていう部分は、AIより人間のほうがまだまだすごいと思います。できれば生身の人間との付き合い方が解かるような子どもになってほしい。人工知能搭載のスピーカーとか、あぁいうの僕は苦手です。なんでも機械頼みになるのは……やっぱりちゃんと自分で考えて、自分で動くよう子に育てたい。それをどこで線引きをするか……やっぱり止めることができるかどうかですかね。たとえば、スマホを捨てなさい!って言われて大抵の人ができないのと同じ。そういうことも考えますね。

コンピュータやAIは自分が楽をするためのものだけではなく、知的な補助道具として有効な使い方ができれば、子育てに役立つんじゃないかなって思いますね。でも、人の気持ちが解からないと困るので、叩いたら痛い!とか基本的な部分はもちろん、ときにはケンカをしたとしても、人と触れあって感情を学んでくれたほうがいいかな」
(40歳/男性/大学教員)

◆AIが人間の本当の価値を教えてくれる

「昔はiPhoneが登場するなんて思ってなかったし、電車が無人で走るなんて思ってなかった。でも、それが当たり前の時代に来てるので。子どもに何を思うかというと、特段、何も思わないんです(笑)。人間は人間で変わらないと思うので(笑)。人間にしかできないことは、当然あると思うので。

100%、AIには頼れないと思っているので、人間としての生活は変わらないと思いますね。人を好きになるとか、怒るとか。AIが進化しても人そのものは変わらないと思いますし、逆に反比例して、昭和の時代の人間らしさが活きてくるかもしれないと思うし。便利になるだけじゃなくて、時代が遡って古くさい考えが活きてきたりというようなことをイメージしてます。

便利になるためのAI化とか、システム化とか、良いことは良いと思うんですけど、人間として生きる以上は、ビジネスでもプライベートでもコミニュケーションが一番大事だと思ってるので。本音でやりとりして、本気でゴールを目指すような。それは人間として、一生続くと思います。何年後かわからないですけど、人間の価値とか意味って、ひょっとしてそういうところに行きつくのかもしれないですよね」
(40代/男性/ソフトウエア開発)

◆子どもたちに忘れられない「体験」をさせる

「どれだけ優秀なロボットが出てこようと、スキンシップとかそういうものは、ロボットは得られないと思いますし、感覚ですよね。触った感触とか、季節の匂い、虫の声を感じとったり。そういうところは、ロボットが優秀になっても得ることができないと思います。

私は子どもには、幼稚園時代から季節ごとの仕事を教えるようにしてます。夏だと、梅をもいで洗って拭いて漬けてシロップにしたり、お日様に当てて梅干しにしたり。田植えとか稲刈りとかを季節の中で体験することで、食べ物の大切さもわかってきますよね。そういうものが一生人間の芯となるものだと思っているので、小さいときにいろいろと体験することが必要だと思っています。海の水はしょっぱいんだとか、海の生き物ってこうなんだとか、そういうことを感じてもらえたらなって。

家事とかは際限ないですから、AIにやってもらえる部分はやってもらって(笑)。実際、家でも拭き掃除ロボットがよく働いてくれています(笑)。疲れたときは、こういう便利なものも使って。自分が体験していたら、昔は床掃除を楽しんでやってたなぁ~って気持ちもどこかに残ってくれてるかなって。やったことがあるのとないのとでは、違うと思うので」
(40代/女性/主婦)

【調べて出てくる答えが重要なわけじゃない】

人間の本質的に大事な部分は、AIの有無に関わらずいつの時代も変わらない。そう考えているお父さんお母さんが多く、なんだかホッとしました。堀内貴之は「正解を手に入れることなんて、これからの時代はどうだっていいのかもしれません。それよりも、疑問を持つこと、そして実際に体験することが子どもたちにとって大切なんですよね。答えは調べれば出てくるけど、答えを知っていることは実際体験したことにはかなわない」とコメント。子どもたちの未来に希望を見出せるようなオンエアとなりました。

<番組概要>
番組名:シンクロのシティ
放送日時:毎週月~木曜15:00~16:50
パーソナリティ:堀内貴之
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/

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