「アンビリ」「さんま御殿」…“再現ドラマ”を使ったバラエティーは長寿番組が多い理由

 最近のバラエティーで人気といえば、「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ、毎週日曜午後7時58分)などの “世界系番組”や、「出川哲郎の充電させてもらえませんか?」(テレビ東京、毎週土曜午後7時54分)などの一風変わった“旅番組”が挙げられるが、密かに注目したいのが“再現ドラマ”だ。

 “再現ドラマ”が用いられたバラエティーには長寿番組が多い。中でも「奇跡体験!アンビリバボー」(フジテレビ、毎週木曜よる7時57分)は代表格。97年にスタート。フジテレビのGP帯(19時~23時)バラエティーの中で最も長く続いており、常に安定した視聴率を誇っている。テレビの視聴状況を独自に調査している「テレビ視聴しつ」(エイト社・東京、対象960人)に寄せられた視聴者の感想を見ると、「再現VTRのクオリティが高く。実際に現場にいるような気分になれる」(14歳男性)、「面白いのから残酷なものまで話題が幅広い」(71歳女性)など、長年親しまれている理由は、再現ドラマの質の高さはもちろんだが、感動的なものから恐怖系のオカルトまで幅広く取り上げられるテーマにもあるようだ。

 また毛色はかなり違うが、「アンビリバボー」と同年にスタートし、再現VTRが番組のアクセントとなっているのが「踊る!さんま御殿」(日本テレビ、毎週火曜午後7時56分)。明石家さんまによるトークが中心のバラエティーだが、テーマごとに挿入される視聴者投稿の再現ミニドラマも人気で、「ミニドラマが面白い」(37歳男性)、「視聴者投稿のコーナーをもっと見たい」(18歳男性)など、ミニコーナーながらその部分を心待ちにしている視聴者も多い。

 その他、世界の事件事故のみならずダイエットやアレルギーなど、視聴者に身近な話題も再現ドラマで紹介する「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ、01年スタート)や、視聴者から寄せられたエピソードをコント仕立てに再現し、“イヤミ課長”などの人気キャラクターを多く生み出した「痛快TVスカッとジャパン」(フジテレビ、14年スタート)など、見せ方は違うが再現ドラマを用いた番組は長年愛されるものが多い。

 4月にスタートしたばかりの再現ドラマ系バラエティー「直撃!シンソウ坂上」もこの後を追う形。ニュースになった話題の人物や事件をMCの坂上忍が直撃するという番組で、松下由樹や佐藤仁美、財前直見など豪華俳優陣が出演する、よりテレビドラマに近い再現ドラマが特徴で、8月9日放送回の1993年に亡くなった逸見政孝さんが特集された回ではこれまでで最高の視聴率を記録し、勢いがついてきた。

 放送枠の減少や2時間ドラマ枠が少なくなるなど “テレビドラマ”という点では厳しい状況に置かれている昨今だが、“再現ドラマ”を用いたバラエティーは息の長い番組が多く、これからもまだまだ広がりを見せそうなジャンルといえる。

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