ホストに1500万円貢いだ現役アイドル・優月心菜「いつか有名になって後悔させたい」

日刊SPA!

2018/9/8 15:55



「ホストに騙された話、なんでもお話します」

Twitterを二度見した。なぜなら一般人ではなく、“現役アイドル”のつぶやきだったからだ。彼女の名前は、優月心菜(22)。声優やライブアイドルを経て、最近ではNetflixの恋愛リアリティ番組『リアラブ』に加賀夏海として出演。そんな彼女は現役アイドルであるにもかかわらず、1年で歌舞伎町の某ホストに1500万も貢いだという。その顛末とは……。

◆普通の出会いがなかった

「マックスで1か月300万、1年で1500万以上を一人のホストに使いました(笑)」

一般的なOLの初任給が18万程度。彼女がホストに貢いだ額は破格といえる。容姿端麗で芸能界という華やかな世界に身を置く彼女であれば、わざわざお金を払ってホストクラブに行かなくても引く手あまただろうが――。

「これ見てください。昔の私なんです」

1枚の写真を見せてきた。アイドルデビュー当時の自分だという。黒髪で素朴な雰囲気、まるで上京したての大学生のようだ。

今の細身でいかにも今どきの容姿をした彼女とは、似ても似つかない。幼少期にいじめられた経験から、「芸能人になって見返したい」という一心で芸能界を志した。

「デビューが早かったから、普通の出会いがなかったんです。プロデューサーや、ファンの人に誘われることは多かったけど、いわゆる高校生らしい恋愛とかを全くしてこなかった。たぶん、ピュアだったんです。ピュアすぎたんです。結婚を前提に同棲していた彼氏がいたんだけど、その人しか知らなかったから……」

その彼と別れた頃、追い打ちをかけるような出来事が続く。収入の大半を占めていた漫画原案の仕事がなくなった。さらに、大手事務所への移籍話が持ち上がっていたが、それもなくなってしまった。自暴自棄になった彼女の向かった先は、現役の俳優がアルバイトとして勤めるバーだった。

「後輩に連れられて行ったバーにもともと好きだった俳優がいて、しかもすごく優しくしてくれてすぐ好きになっちゃったんです。ほかにもイケメンが働いていて、結果的には二人の店員と関係を持ったんですが、どっちも彼女にはしてくれない。ホテル代を払わされた挙げ句、置いてきぼりにされたり、客として来ていたまったく関係ないAV女優の会計を私につけられたり……悲惨でした」

このバーではいわゆる“色恋営業”が主流で、客同士の揉め事も日常茶飯事だったという。隣の客に殴りかかられたり、さまざまな事件があったと彼女は嘆いた。

◆1500万以上をホストに貢いだ

そんなツラい時期を支えてくれた人物が他でもない1500万を貢いだホストだったのだ。彼は当初、俳優が働く店とは別のバーで働いていた。優月さんは、俳優の愚痴を言うために通っていたが、気づけば彼は歌舞伎町のホストになっていた――。

「彼がいつの間にかバーを辞めてホストになっていました。最初はお店に行かなくても毎日LINEしてくれたし、電話もしてくれて……。外でデートをしたり、お家に行くこともありました。相手から『付き合おう』とは言われてなかったけど、『友達以上の関係になりたい』とか『好きだよ』とか言われたから、いつか付き合えると思ってました。いま思えば全部そういう営業だったんですけどね(笑)」

恋人と呼べるような関係。まさか客にはされないだろう……もっとたくさんの時間を彼と過ごすため、自ら彼の勤めるホストクラブに足を踏み入れた。だが、優月さんが初来店で使った額はなんと10万円。普通の飲み代として考えたらとんでもない金額だ。お金を使うようになると、みるみる彼からの連絡は減り、お店以外ではほとんど会えなくなってしまったという。

そんなとき、彼が言い放った言葉は「俺の1番の客は、月60万使ってくれるよ。お前に同じことが出来るの?」 だった。通常であれば、自分が彼女ではなく客にされていると気づくものだが、恋は盲目とはよく言ったものだ。

「60万以上使ってるコは実際に付き合ってたし、私も60万以上使ったら彼女にしてくれるんだ! やるしかない!って思っちゃいました。それに相手の女のコにも負けたくないなって。競争心がわいてしまって……。なんとか稼いだお金を持って店に行きました。すると、とっても喜んでもらえて、次第に使う額が増えていきました。ヘルプの態度も急激に良くなって。それでどんどんホストクラブ自体も楽しくなっていきました。彼と喧嘩したときなんて、店の統括まで出てきて『コイツを支えられるのは、心菜ちゃんしかいないんだよ』 なんて言うんです。そんなこと言われたら頑張るしかないじゃん! って」

その後、月末の締め日には毎回出席し、“エース”(最も売り上げに貢献する太客)として1年間に渡ってホストに貢ぎ続けた。「シャンパンタワーをしたら付き合ってあげる」と言われ、なんとかお金を工面した。だが結局、彼が優月さんを「彼女」にしてくれることはなかったのだ。

「振り返ってみると、完全に店ぐるみで“洗脳”されてましたね」

◆だれも知らない地方まで出稼ぎに…

こうして優月さんは合計1500万以上をホストに貢いだというが、ここで気になるのは「そんな大金をどうやって工面していたのか」 という疑問だ。芸能界では、テレビやCMなどに多数出演しているアイドルはともあれ、収入面では厳しい現実もあることが知られている。

「私がアイドルとして活動しているということを誰もしらない地方まで出稼ぎに行っていました。格安のカプセルホテルを泊まり歩きながら。名古屋では5日間で80万円も稼げましたね。キャバクラで働いたり、パパ活をしたり。交際クラブに登録しているお客さんはそもそも登録料で何十万も支払っているようなお金持ちが多いので。お食事をしてその後は……まぁ察していただければ(笑)」

普通はそんな暮らしをしていたら、肉体的にも精神的にも相当な負担があることは想像に難くない。だが、そんな中でも「彼のために」と自分磨きを続けた優月さん。

「彼に出会って15キロ痩せました。『デブは抱けない』 って言われたことが悲しくて。だって好きな人には抱かれたいじゃないですか? 洋服の趣味もキャバ系が好きな彼に合わせて変えたし……。シャンパンタワーのお金が足りなくて、月6万5000円の家賃を出し渋って、家を退去することになりました。リアル家なき子。『家も借りれないような頭のおかしい奴』って影では散々馬鹿にされて笑われて……。ツラかったですが、彼の店にいくことが何より1番だったから。本業のオーディションもだいぶ蹴ってしまってチャンスもたくさん失ったと思います。それでも本当に彼が私のすべてでした」

◆いつか有名になって後悔させたい

カネと欲望が渦巻く街、歌舞伎町。優月さんは純粋すぎたのかもしれない。とはいえ、彼女に後悔はない。

「この1年は本当に濃かった。1年で1500万も使ったのに、店外は3回、遠出の同伴は原宿で2回だけです。もう笑うしかありませんね。正直コリゴリなので、今後ホストに行くことはないです。でも不思議とお金を使ったことに対する後悔はしていません。たくさんひどいことをされたけど、やっぱり彼が大好きでした。彼の顔も性格も……。ぜんぶ全部、大好きでした。あんなにタイプで愛おしいと思える人にはもう出会えないと思う。いちホストにハマってたというより、恋していただけなんです。彼の1番に、彼女になりたかっただけなんです。歌舞伎町の人からしたら“痛客”って言われちゃうんですけどね。今は反省しかないです」

そう言って、はにかんで笑う彼女……。最後に「いつか有名になって、彼に後悔させたいな」とつぶやいた。今後は前を向き、芸能の世界で輝いてみせる。ホストとのツラい恋愛を経た彼女の飛躍が楽しみで仕方ない。<取材・文/吉沢さりぃ、撮影/藤井敦年>

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