【週刊クルマのミライ】逆走事故を防ぐために標識検知機能の標準化を急ぐべき!

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2018/9/8 13:03


ここ数年、高速道路などでの逆走による事故が社会的に問題視されるようになっています。そのため、高速道路の合流地点などでは壁に矢印を描くなど、直感的に正しい進行方向を示すような工夫を見かけることも多くなりました。

一方で技術的なアプローチも進んでいます。高精度ナビゲーションシステムを利用して、道路の逆走を検知して警告を発するシステムや、路車間通信を利用して進入禁止を徹底するアイデアなども生まれています。しかし、いずれにしてもインフラ整備に時間もお金もかかります。

そこで、すでに量産されている技術で逆走を防ぐのに役立つものはないのかといえば、じつは存在しています。それがロードサインアシスト(標識検知機能)です。車両のカメラで道路脇にある標識を検知して、必要な情報をメーターに表示するというもので、制限速度の確認などに便利に使っているユーザーも少なくないのでは?

しかし、いくつものメーカーが採用している同機能ですが、開発者にうかがうと、もっとも重視している標識は「進入禁止」なのだそうです。

標識で示している事項は、どれにしても破れば道交法違反になるわけですが、中でも進入禁止は重大事故につながりやすいということで優先順位が高いといいます。メーカーによっては、進入禁止を突破すると音声でも警告する機能を備えていることもありますが、それほど重視しているというわけです。そして、こうした機能は軽自動車にも搭載されています。コスト的にも普及が可能ということです。

つまり、ロードサインアシストによって進入禁止を検知して、警告を発するという安全機能は全車標準化を進めるのに十分な状況にあるといえます。そして、ロードサインアシストを利用した逆走防止であればインフラ整備は不要(すでに進入禁止の標識が出ていることがほとんど)というのもメリットではないでしょうか。

もっとも、多少の標識の汚れでも進入禁止の標識を認識するようにしたことで、進入禁止の標識に似ているラーメンチェーン店の看板でも警告が出るようになっているケースもあるようですから、そうした対策は必要かもしれません(笑)

(山本晋也)

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